交差点を曲がり損ねて、引き返し中。ナビがあると助かる~(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
半年ほど前から、Pioneerペダモニのサイコン(最近はヘッドユニットとも言うみたい)を、SGX-CA600に変更しています。
大学の自転車部に入部して強化中の次男坊に請われてSGX-CA500を泣く泣く(ウソ)お譲りし、自分はやむなく(ウソ)SGX-CA600です。
名前からすると20%改善ですが(?)、体感的には2倍くらい良くなり、いろんな不満点が解消されたサイコンです。
気に入っているところ
- 物理ボタン最高!!(誤操作ゼロ、反応も早い)
- カラー画面が見やすい
- ナビ機能がありがたい(無類の方向音痴なので・・・)
- コースのプロファイル表示(勾配表示)ができる!
- 画面大型化、ボディ―スリム化
- 表示設定などをスマホからできる
微妙なところ
- スマホからしか設定できない項目も多々あり
- 電池駆動時間をもう少し長く!
- 目的地到着時刻を出してほしいなぁ
- できればバーチャルトレーナーも
Pioneer ペダモニ用サイコン、『SGX-CA600』
今まで、ペダモニ(ペダリングモニター)用には、以下3つのサイコンが登場しています。
- SGX-CA900 (2013年9月発売)
- SGX-CA500 (2014年3月発売)
- SGX-CA600 (2019年1月発売)
ペダモニ独自の「ペダリングパワーのベクトル表示」をするにはこれら専用サイコンが必須だったのですが、CA900/500はGARMIN Edgeシリーズと比べると、正直言って、デザインも機能もだいぶ水をあけられている感が否めませんでした。
自分もSGX-CA500を2016年秋から使っているのですが、前述の通り、次男坊に泣く泣くお譲りしたので、元CA500ユーザーの視点から見た、CA600について簡単なレビューを残しておきたいと思います。
ひとまず、簡単な比較表をば。
項目 | SGX-CA500 | SGX-CA600 | 備考 |
---|---|---|---|
液晶表示 | モノクロ | カラー | コントラスト高く見やすい |
液晶サイズ | 1.97インチ | 2.2インチ | 一般的な縦長に |
操作方法 | タッチ画面 | 物理ボタン | 最大の改善点 |
ナビ機能 | 無し | あり | PCから読み込んだルート |
通信方式 | ANT+、Wi-Fi | ANT+、Wi-Fi Bluetooth |
BT接続のセンサーも可能 |
各種設定 | 本体のみ | 本体+スマホ | 痛し痒しですが・・・ |
バッテリー持続 | 12時間 | もうちっと持つといいんだけど | |
マウント | 独自 | ワフー互換 | ようやく標準化 |
重量 | 75g | 85g | 唯一の改悪?(笑) |
改善された点・気に入っている点
物理ボタン操作がやりやすい!!!
色々あるけど、実はこれが一番うれしい。
CA500はタッチ画面操作でしたが、これがまた実にやりにくく、平地レースはもちろん、ヒルクライムですら走行中の操作はほぼ不可能でした。
同じ感圧式のEdge810Jでは問題なく操作できているのに、CA500は本当にこの点が一番イライラしていました。
CA600は思い切って物理ボタンになったので、確実に操作できます。
最大の改善点である物理ボタン。右のほうに見える隙間は、お手製液晶保護シートのせいです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
流行のタッチ式をやめて物理ボタンに戻すのは勇気のいる決断かもしれません(Edgeなら705まで戻った感じ?)が、ことサイコンに限っては、絶対に物理ボタンの方が操作しやすいです。
しかも、ボタン押した際のレスポンスもかなり改善されていて、うれしい限りです。
ずぶ濡れでも問題なく操作できます。Edgeは雨滴を拭く時に誤動作します。
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
画面表示が猛烈に見やすいくなった!
CA600の画面はカラー化されたのですが、過去の各種電子デバイスを見ると、「カラー化すると性能劣化する」という思いが強かったです。
直射日光下でこの視認性。カラー化したのに驚異的です。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ところが、CA600のカラー液晶はものすごく見やすくて、直射日光でも見にくくて困るということがありません。
また、サイコンをカラー化してどうすんねん?という思いもあったのですが、ナビ画面のように情報が多いとカラー化(&画面大型化)はとてもありがたいです。
ルートやプロファイル表示など、カラー化で見やすい(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ナビゲーションができるようになった
CA500はGPSによるログだけはできたのですが、CA600はナビもできるようになりました。
Edgeシリーズのように、単体で目的地設定したり、コースアウト時のリルート等の「コースを作る機能」は無いのですが、事前にパソコン等で作ったルート(RideWithGPSがおススメ)を転送しておけば、そのルート通りのナビをしてくれます。
ナビ+プロファイル表示。もちろん、全面ナビもできます。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ナビ画面を出してなくても、交差点では指示が出ます。
(「藤沢警察署」信号を左折してね)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
パイオニアだけにナビ画面はとてもよくできていて、車のナビと同じように確実に目的地に連れて行ってくれます。
- 日本語表示
- カラーなので地図上のコースが見やすい
- 自由に拡大縮小可能
- 交差点では拡大ナビで指示
- プロファイル(勾配)表示ができる!
- キューシート表示もできる
ナビだけでもいろんな表示方法があります(最近、アップデートしてさらに増殖中)
Edgeシリーズの地図は正直言って見やすいものではなく(少なくとも自分が知る810Jまでは)、コース通り走っているうちは何とかなりますが、通行止めとかで別ルートになると急に怪しくなります。
CA600ではナビをしていない、普通の地図画面も見やすいので、スマホを取り出すまでもなくサイコンで現在地や進行方向を決められるのは助かります。
そのほか
そのほか、CA500まで感じていた「サイコンとしての洗練されて無さポイント」はことごとく改善されています。
- 薄い直方体、という一般的なサイコンスタイル
- 電源ONによる起動が早い、スリープ機能もある
- Wahoo互換の標準的なマウント形状になった
- USB端子カバーが折れにくい
左から、Edge810J、CA600、CA500。より普通っぽいデザインになりました。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
左がCA600、右がCA500。微妙に薄くなりました。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
休憩時に便利なスリープモードが登場。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
また、自分では全く使えていないけど、驚くような機能もあります。
いやはや、すごすぎです・・・
- グループ走行時に、他のメンバーのセンサーデータ(心拍、パワー、ケイデンス等)を相互に確認できる(!)
- MMP、TSS、ペダリング効率などのパワー関係のグラフ表示
- スマートトレーナーへの負荷変動指示
- Bluteooth接続しているスマホに届く各種通知の表示
- ANT+接続しているライトの点灯・消灯コントロール(!)
賛否両論?的なところ
スマホ経由の設定は便利だけど・・・?
これだけ多機能になってくると、サイコン単体での各種設定変更がつらくなってきます。
そこで、専用アプリを入れたスマホから各種設定ができるようになっています。
画面構成変更は相当に手間取るのでスマホから変更できるのはありがたいのですが、逆に、スマホからしか設定できない項目もあります。
スマホで画面レイアウト設定中。家だととてもやりやすいけど、屋外だとかえって面倒・・・
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
例えば、画面中の各要素(速度や距離等)を変更するのはサイコン側でもできるのですが、画面レイアウト変更(何要素表示するか)はスマホからしかできないので、「あと一つ増やしたい」とか「もっとシンプルにしたい」というときには、一時停止してスマホと接続して変更する必要があります。
慣れれば、そうそう変更することはなくなりますが、最初のうちは結構面倒でした。
痛し痒しですねぇ・・・。
まぁ、全項目を、異様に反応が鈍いタッチスクリーンでやっていたCA500の苦行に比べれば何ともないですが(^^;
バッテリーライフはもう少し欲しい・・・
CA500と同じ12時間ですが、丸一日のロングライドを考えると、もう少し、18時間くらい持ってくれれば嬉しいところ。
12時間だと、昼休みに一度はモバイルバッテリーで充電しておく必要があります。
チト見にくいですが、USBで充電しながら走ってます。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
そのほか
CA500ではロック機構が付いた、かなり特殊なマウントをしていましたが、CA600ではワフーと互換性のある普通の形状のマウントになりました。
ただ、ハンドルとの相性なのか、微妙~にサイコンが右に曲がっているのが、微妙~に気になります。
微妙~に、右に曲がっています。気にしだすと走れなくなります(おおげさ)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
あと、ナビゲーション機能を使っているときに、目的地までの距離は出るのですが、予想到達時刻(ETA)が出てくれないのが何気に寂しい。
距離を平均速度で割るだけなんだから自分でやれ、という気もしますが、目安でイイので「何時何分ごろに着けそうだよ」というのが画面に出ていると安心できます。
簡単な機能なので、アップデートで対応してくれないか・・・な?
まとめ
3世代目になって、ようやく、他社(というかGARMIN)に追いついてきました。
スマホによる設定、カラー画面、様々なビジュアルグラフなどはGARMIN以上と思います。
一方で、単体でのルート設定、バーチャルトレーナー、目的到達時刻など、GARMINでできるのにPioneerではできない機能もいろいろあります。
次に買うとしても、GARMINかPioneerしかありえないので、これからも両社で切磋琢磨して(できれば無償ファームアップデートで。笑)機能向上してもらいたいなぁ。
おしまい。
項目数も多いし、ズームできるし、便利でござる。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
なぜ販売終了なのでしょうか?
https://jpn.pioneer/ja/support/oshirase_etc/cycle/info200204.php