キャ~、2か月も待たされた、WF-1000XM3よ!(また、こいつらか・・・)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
相変わらず、長距離出張が会社生活をしており、新幹線で聞く音楽が唯一の(?)楽しみになっています。
新幹線では、Walkman(SONY NW-ZX300)+イヤフォン(Shure SE535)の組み合わせが気に入っており、のんびりと音楽を聴きながら、結局は仕事しながら移動したりしています(TT)
一方、日々の通勤電車は乗車15分ほどしかなく、その都度、でっかいZX300を引き出し、SE535を「Shure掛け」するのはとても手間がかかります。
そのうえ、ケーブル(←意外と高い。10k円?)が絡まったり気を使うことも多く、何とかしたいところ。
いっそのこと、完全ワイヤレスに・・・。
気に入っている点
- ワイヤレス接続が安定している(切れない)し、伝送遅延も少ない
- ノイズキャンセルで、音楽を静かに聴ける
- 音質もかなりいい
- 電池が長持ち(単体6時間×ケースで3回充電可能)
- 左右のどちらも片側だけで使える
- フックなどはないけど意外と落下しない
- タッチセンサーで様々な操作ができる
イマイチな点
- ケースがデカくて重い
- 電源OFFが意外と難しい
- LDACやaptXに対応していない
- 非防水構造
- イヤフォン側から音量調節ができない
SONYの闇歴史、WF-1000X
現在、品薄状態が続くほど大人気の、SONYのワイヤレスイヤフォンといえば、WF-1000XM3。
名前からわかるように、ウルトラ大不評だったWF-1000Xの後継機種です。
SONYのイヤフォン史を語るうえで避けては通れない、WF-1000X。それは、イヤフォン界のHDR-AS15です(↓)
一部では情報がリークされていましたが(笑),自転車動画用のウェアラブルカメラを新調しました。
「新調」といっても,現行の1世代前の機種SONY HDR-AS200Vを,さらに展示処分品でゲットというセコさですが,長年の悩みの全てが90%くらい解決しました。
初めて,非ポンコツなウェアラブルカメラを手に入れました(^^)
アクションカムで考えられうるすべての欠点を備えた傑作HDR-AS15と同様、あらゆる欠点を余すことなく完備したワイヤレスイヤフォンがWF-1000Xであり、雑誌等でも散々たたかれました。
- ワイヤレス接続が頻繁に切れる
- 伝送遅延が大きく、動画視聴に耐えない
- ノイズキャンセル機能がノイジー
- 電池が持たない
これらの欠点を2年かけて克服した、WF-1000XM3が今年の7月に登場しました。
All New!! SONYの完全ワイヤレスイヤフォン『WF-1000XM3』
WF-1000XM3は発売開始前から非常に高い評価を得ていて、しばらくは入手困難となるほどの人気ぶりでした。
「なぜ最初からできないのか?」という素朴な疑問はありますが、とにかく、恐ろしく進化した完全ワイヤレスイヤフォンです。
とてつもない完成度のWF-1000XM3。 カラーはこの「プラチナシルバー」がおススメです。
7月に注文して2か月待たされ、ようやく手に入りました。自分も含めた、すべてのWF-1000Xユーザーが買い替えたのではないかという人気ぶりです。
- ワイヤレス接続が大幅改善(切れない)
- 伝送遅延が大幅低減
- ノイズキャンセル効果が大幅改善
- 電池の持ちが大幅改善
という具合で、先代の欠点をすべて改善し、さらに進化しているとのこと。
中古で買って1か月で売ったWF-1000Xの元ユーザー視点で、WF-1000XM3を紹介してみましょう。
1か月ほど使ってみた簡単レビュー
ワイヤレスイヤフォンなので、プレイヤー側に音質は求められないので、ずっとスマホ(これ)で接続して使っていました。
ワイヤレス接続が切れにくい
先代に限らず、多くの完全ワイヤレスイヤフォンは接続が安定せず、人込み(電波が多い)では頻繁に切断する事象があり、多くの人が最大の不満点としていました。
WF-1000XM3では接続安定性が大幅に改善され、前評判通り、少なくとも田舎で使っている分には接続が切れることは皆無です。
同様技術はQualcommのQCC3026チップでもできるけど特定スマホ(Snapdragonなど)限定。
SONYは普通のBluetoothで実現したそうです。
都内のギューギュー詰めの山手線などでは、たまに片側が切れたりすることがありますが、すぐに復活します。
全く切れないわけではないですが、普通のBluetoothレシーバ(例えばコレ)と同等の接続性能だと思います。
やっぱり、ノイズキャンセルは快適
完全ワイヤレスとしては珍しく、ノイズキャンセル機能を搭載していて、静かな環境で音楽を聴くことができます。
耳に装着した状態でイヤフォンをタッチすると、周辺の外音の取り込み制御が以下のように切り替わります。
- ノイズキャンセル(外音をカットする)
- アンビエントサウンド(外音を積極的に取り込む)
- 外音制御オフ(普通のイヤフォン状態)
ノイキャンのモードはタッチセンサーで変更できます。慣れるとすごく便利(^^)
ノイズキャンセルモードになった途端、電車でもカフェでも周囲の雑音がスッと消え、音楽が非常に聞きやすくなります。大きな音で聞く必要はありません。
ヘッドフォン型のハイエンド(WH-1000XM3など。名前が似ていて危険?)にはかないませんが、カナル型のイヤフォンとしてはかなりイイ線をいっていると思います。
手持ちのノイズキャンセルヘッドフォン、SONY WH-900N(←ヘッドフォンにしてはイマイチなのですが)とほぼ同じレベルで、ノイキャン機能はないものの遮音性の高いShure SE535よりも静かに聞くことができます。
逆に、アンビエントサウンドモードにすると、積極的に外部の音を取り込むので、初めて乗る電車でアナウンスを聞き逃す心配もなく、これまた便利です。
スマホでアクティブサンドコントロールをONにすることで、乗り物に乗っているときや歩いているとき、静かに座っているときなどを自動検出して外音取り込み量を変化させることもでき、これまた便利です。(WH-1000XM3のように気圧制御まではできませんが)
スマホで聞く時は、静止中・乗り物中・歩行中などを自動判別して、ノイキャン制御してくれます。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
音質もかなり良好
ここまで多機能だと、単に「スペック番長」(Amazonに溢れる中国メーカー品に多いですが・・・)になってしまって、肝心な音質がイマイチなことも心配になります。
が、予想に反して、かなりいい音で聴かせてくれます(ノイキャンのオンオフも関係なく)。
ドライバーは6mmのダイナミック型でもちろんシングルですが、ドラムの低音も、女性ボーカルの高音もしっかり聴かせてくれます。
ほとんどボーカルばかりですが、男女とも良い音で聴けます。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
手持ちで一番いいイヤフォンの、Shure SE535 LTDに比べるとさすがに臨場感や繊細さで負けますが、このお値段で、この超多機能で、こんないい音が鳴るなんて驚きです。
最初にWF-1000XM3を買っていたら、今までのイヤフォン散財はなかったかもしれません・・・(><)
図体のデカさも関係あるのかな・・・?(左はローラー台専用片耳イヤフォン)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
BluetoothコーデックがSBCとAACだけで、aptXやLDAC(SONYなのに!)対応していないのは残念ですが、もともとコーデックによる差は相当に高級イヤフォンじゃないと体感できないといわれていますので、AAC(幸い、スマホが対応していました)で特段困ってはいません。
イヤフォンを使っていて音質を気にしない人は意外と多いですが、一度いい音を聞いてしまったら、まず某社なんとかPodsは使えないと思います。
そのほか
電池の持ちはかなり良く、ほとんど気にすることはありません。
- 単体で6時間
- ケース兼充電器で3回充電できるので合計24時間まで対応
- 急速充電10分で90分再生できる
ケースが妙にでかいのが難点ですが、それなりにデカイバッテリーを内蔵しているのでしょう。今まで、バッテリーが干上がって困ってしまったことは一度もありません。
かなりデカイ、充電器ケース。80gほどあります。「N」マークの通り、NFC対応です。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
そのほかの気に入っている点としては、
- 左右どちらも片方だけで使える(ZWIFT時に使いやすい)
- 遅延も気にならないレベル(普通にドラマを見れる)
- 意外と落下しない(落ちそうで落ちない、不思議なデザイン)
- NFC対応なのでスマホとタッチで接続完了
イマイチ・気になる点
ほとんど死角・欠点が見当たらない1000XM3ですが、強いて言えば、以下のような点が気になります。
- 電源OFFがあいまい
- 本体に電源スイッチが無いので、電源オフにするためには「耳から外して放置(オートパワーオフ)」「充電ケースに入れる」「スマホアプリから操作」のいずれかになります。
もっと単純に、タッチセンサー長押しなどで電源OFFでもいいのでは?という気がします。 - できればLDAC
- SONYご自慢のBluetoothコーデックLDACに非対応です。
基本のSBC以外に、林檎社のAACには対応していますが、LDACはそれらよりはるかに高音質(のはず)。まぁ、手持ちの音源がほとんどCD(非ハイレゾ)だし、幸い、新調したスマホがAAC対応なので十分ではありますが気分的に・・・(^^; - 充電ケースがデカイ
- イヤフォン本体も大きめですが、充電ケースは巨大です。充電3回分もの容量はいらないので、毎日持ち歩くものだけに、もうちっとコンパクトにしてほしかったなぁ。
- 音量調節ができない
- 右側(デフォルト)のタッチセンサーで曲の停止・再生・送り・戻しはできるのですが音量調整ができません。
手持ちのBluetoothヘッドフォン、WH-H900Nのようにスライド操作で音量増減できるといいんだけどなぁ・・・。WH-H900Nの操作方法。再生・停止、音量増減、選曲が全部できます。
- 非防水構造
- 普通、あんまり防水機能は求めない気もしますが、これが理由でZWIFTでは使うのをためらいます(汗だく)。やむを得ず980円格安イヤフォンで我慢しています。
まぁ、どれも小さな点ですので、改善されなくても、たいして困りません(^^;
ZWIFTにはこれ。980円で購入しました(^^)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
まとめ
先代は、普段は提灯記事しか書かない雑誌等でも叩かれ、より厳しいネット上ではくそみそに言われていました。
それを2年間も耐え続けただけあって、ものすごい進化・完成度です。
新開発のノイキャン用プロセッサー(QN1e)、ボディ外部の集音マイク。やりゃあ、できるんだよね。
素晴らしいことではあるのですが、SONYは「そもそもちゃんと完成してから出す」ことを忘れ(?)、先代(やAS15)のようなフライング的なモノづくりをするのが心配です。
イヤフォンという、ネットワーク効果(みんなで同じモノを使うことで利便性が向上する)はあまり関係ない製品なのですから、あわてず、良い製品を世に出してもらいたいところです。
ちゃんとやれば、できるんですから(^^)
WF-1000XM3と組んで使うことはないですが、このデカイWalkman(ZX300)も素晴らしいプレイヤーです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
Shiroさん:
音量調整は物理的な問題であり、オーバーイヤータイプなら出来るのですか、でも通勤では邪魔ですもんね。
現在の大きさを維持するのなら調整ボタンが小さくなってしまうし、調整ボタンを大きくすれば本体も大きくなってしまうし、何か良い方法は方法は有りませんかね。