測定風景。屋外は400くらいだから、少し汚れてるかな?
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
在宅勤務がベースになって,基本的に日中は自宅の和室(6畳)に籠もりきりになっています。
冬は寒く,春は花粉の問題があって窓を閉め切っていることが多く,なんか空気が悪い気がしてきました。
特にリモート会議が続くと確実に眠くなるので,「空気が悪くて眠くなるのか」「やる気が無くて眠くなるのか」を判定するために(?),CO2(二酸化炭素)記録装置をちょこっと組んでみました。
30年ぶりに再発した電子工作趣味熱のため,家には膨大な量の電子パーツや計測器が転がっています。
- 温度センサー
- 湿度センサー
- 気圧センサー
- 照度センサー
- 臭いセンサー(謎)
- 人感センサー などなど
この中に一つ、CO2センサーが転がっていたので、暇そうにしていたマイコン(Raspberry Pi Zero WH)につないで、部屋のCO2濃度を測ってみました。
CO2センサーは、MH-Z19C(中国のZhengzhou Winsen Electronics Technology製)という物体。
一般的なUART(シリアル)通信で任意のデバイスと繋げられ、ライブラリ等も公開されているので簡単に使えます。
MH-Z19C。どういうわけか、光り輝くゴールドです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
初期バージョン。Raspberry Piの「4」を使ったのでごちゃごちゃ大きい。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
これまた手元に転がっていた超小型液晶画面(8桁×2行)に、CO2濃度(ppm)と室温(℃)を表示します。
また、女将お上が定めた、1000ppm基準を超えると赤いLED、下回っていると青いLEDが点滅するようにしてみました。
また、ツマから「寝るときに光ってうるさい!」怒られたので、バックライト・LEDのオンオフスイッチが付いています(^^)
せっかくなのでロガー化してみよう!
せっかく、フル装備(?)のLinuxで動くRaspberry Piですから、ちょいちょいとプログラムを書いて、以下の機能を付けてみました。
- 10秒ごとにCO2濃度をファイルに記録
- 基準値(1000ppm)を超えたら、Lineに通知を投げる
こういう、ファイル操作やネット接続が簡単にできるのがRaspberry Piのいいところです。(他の小型マイコンではなかなかできない)
実際に計測してみた結果が、こんな感じ。
ある日の午前中の様子。喚起しないとすぐに汚れるなぁ・・・。
在宅勤務は狭い6畳和室(換気機構無し)でやっています。
なので、TV会議や電話が入ると、ものすごい勢いで上がりはじめ、あっという間に1500ppmくらいまで行ってしまいました。
そこで、窓&ドアを開けると10分ほどで500ppmまで激減。
換気効果ってすごいんですね。
また、この部屋以外はフロアセントラル空調で空気が入れ替わっているのですが、ドアを開けただけ(窓を開けない)では換気は行き届かないことが分かります。
11:20~12:20くらいの間、徐々に上がって、結局1000ppmです。
やっぱり、会議で眠くなってしまったのは「やる気」の問題でなく、CO2のせいだったんだなぁ・・・きっと(笑)
つづく
「作った」と書きましたが、見ての通り、試験回路です。
計測してみたら意外と面白かったので、ちゃんとしたケースに入れて持ち運べるようにしてみようと考えております。
まずはバッテリ駆動できるようにしましょう。左上の赤い基板がUPS。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
たまに出社した時、明らかに「空気悪いな~」という会議室もあり、自分で測ってみようかな?と思います(^^)
現状構成で、1時間で180mAhの電力消費ですから、5000mAhのモバイルバッテリーでちょうど1日くらいは持ちそうです。(電力消費が大きいのがRaspberry Piの欠点です・・)
会社、電車、トイレ、どこでも測ってみよう(^^)
なんて書きながら、気が付くと2000ppm超えてる(!)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G