本日の主役,Garminの心拍計ベルト。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ここのところ,ぜんぜん自転車に乗れてなかったので,家電修理専門サイトみたいになってしまっていましたが,久しぶりに自転車ネタです。
最近,Edge705の心拍計表示が怪しい状態になり,日課(というほどではないのですが)のローラー台トレーニングでも,心拍が分からないので「ただ回しているだけ」という日が何回かありました。
ただでさえ退屈なローラー台練習なのに,心拍計がちゃんと動かないとなると,さらにモチベーションが下がっていってしまう可能性があります。
これは,ガラケー充電器や掃除機よりも早急に修理する必要があります。
こんなお話です(^^)
- Edgeの心拍計は,サイコンとの通信不良に陥ることがある
- 心拍センサーをひっぱたくと直ることがある
- 心拍センサーを濡らすと直ることがある
- サイコン側で通信をリセットすると直ることがある
- 心拍センサーの電源を完全放電させると直ることがある
- これら全部を試して直らないことはない
Edge705心拍計の表示不具合の主な症状
今に始まったことではありませんが,Edge705の心拍計を使っていると,たまにこんな症状になることがあります。
- 心拍が200bpmくらいの数字で固定されている(死んじゃうよ~)
- 心拍が「— bpm」となって,全く表示されない(死んでるよ~)
- 30bpmとか,やたら低い値になっている
- そもそもEdge705が心拍センサーを検出してくれない
場合によっては,これらの複合状態になることもあります。
200bpm→無表示→30bpm→無表示・・・など,まったく安定しないときがよくあります。
また,正常ならEdge705の起動時に「HR Monitor Detected」と,心拍ベルトを認識したメッセージが出るのですが,なんど起動しても,再スキャンしても認識してくれないことがあります。
遠出をしている時は,いつの間にか復帰していることもあるのですが,たった30分(涙)しかできないローラー台では,表示が回復する前に終わってしまうことも。なんとかせねば・・・。
表示正常化に向けての様々な取り組み
いかに,超原始的な技から,比較的高度な技術まで,「Edge705の心拍表示を正常化させるための技」を紹介しましょう。
【技1】心拍ベルトのセンサー部を叩く
出た! あらゆる家電製品における世界共通の修理方法,「ひっぱたく」です。
万国共通,オカンの必殺技,「ひっぱたく」です。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
大昔のTVだと,お母さんだけが秘孔を知っていて,正しいアングルとパワーでひっぱたくと,砂嵐の画面から急に力道山が現れたものです(本当か?)
で,Edge705の心拍ベルトの場合,特に秘孔はありませんが,適当にセンサー部を叩いたり,ベルトを引っ張って「パチン」とカラダにぶつけます。
こうすると,20%くらいの確率で表示が回復することがあります。
【技2】心拍ベルトのセンサー部を濡らす
これは「技」というより,説明書にもちゃんと書いてある,正しい使い方。
ここまで濡らす必要はありません(笑) 湿らせるだけで十分です。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
心拍センサーは要するに「電極」なので,あまりに乾いていると,体表面との接触抵抗が大きくて計測不良になることがあります。
ただ,冬場の寒い朝に,濡れた心拍ベルトを胸に装着するのは非常に危険で,あまりの冷たさに心臓発作を起こし,永遠に心拍が0になってしまう可能性があります。
おいらは,冬場は,こんな手順で装着することで,「永遠の0(ゼロ)」とならないようにしています。
- アンダーウェアの上から心拍ベルトを巻いて,体温で徐々に温める
- 温まった心拍ベルトを胸に巻く
- 蛇口からお湯を出し,手ですくって,心拍ベルト・体の間に手を入れて濡らす
これなら,一気に胸の周りに凍るようなベルトを巻く蛮行から逃れることができます。
【技3】Edge705と心拍ベルトの通信をリセットする
通常なら,Edge705と心拍ベルトは仲睦まじく,「ツー」といえば「カー」の按配で通信をやっているのですが,ひょんなことから仲たがいをしてしまい,全く口を利かない冷戦状態になることがあります。
こんなときは,以下のどちらかの方法で,通信を一端切り,二人で一から出直すという荒療治が効くことがあります。
- 【本体電源ON/OFF】
- Edge705の電源を切り,また入れなおして再起動します。とても簡単ですが,Edge705の再起動は1分以上もかかるので,出先だとちょっとイライラします・・・。
- 【メニューで通信ON/OFF】
- 設定>ANT+>HRで,の設定をいったんOFFにし,数秒待ってからONにすることで,通信が再開されます。
方法2を実行中の様子。これだと数秒で通信をリセットできます。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
しかし,おいらの経験上,ここまで仲違いしてしまった二人は,この程度で仲直りすることは少なく,次に示す最終手段に進むことが多いです。(あくまでも,サイコンの話ね。再婚じゃなくて)
【技4】心拍ベルトのセンサー部をリセットする
技1~3をやってみても,どうにも正常化されないほど,二人(Edge705と心拍センサー)の関係がこじれてしまうことがあります。
特に,「—bpm」という表示で固まっている場合は,まず間違いなく,技1~3では回復できません。
二人(Edge705,心拍ベルト)の仲が決定的にこじれた時の図。もう,話もしてくれません・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
この場合,Edge705側に非があるのではなく,心拍センサー側に問題があって,通信できていません。
そこで,心拍センサーに対して,パソコンやファミコン(古)ではおなじみの,「リセット」を行います。案じるよりリセット,論よりリセットです。
しかし,ファミコンと違って,心拍センサーにはなんのスイッチもありません。
そこで,心拍センサーの電池を引っこ抜いてしまうことで,過去の忌まわしい記憶を全部リセットさせます。
電源のCR2032(3ボルト)。こいつを外せば,記憶喪失になるはず・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ただ,少しだけ工夫が必要。
使っている方は分かると思いますが,Edgeの心拍センサーはバカみたいに電池が長持ちし,下手すると数年使えてしまいます(だから電源SWが要らないのだと思います)。
なので,電池を引っこ抜いただけでは,回路上のキャパシタだけでも相当長く稼動してしまいます(超省エネ機器には良くある現象です)。
電池を外してから3分経っても,まだまだ十分な電圧を維持しています。もともと3Vだし。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
夜に電池引っこ抜いておけば,朝には完全に記憶を失ってくれているのですが,それでは時間がかかりすぎて待ちきれないと思います。
そんなときは,手近な金属物を使ってバッテリーケース部の「+」と「-」の電極を短絡させてやると,30秒もあればあっさりと放電しつくしてくれますので,せっかちな日本人にはピッタリです。
手元にちょうどいい金属物が無い場合は電池(CR2032)を裏返して差し込んでやると,ちょうと電池の「+」電極が,バッテリーケース部の「+」と「-」の電極を短絡してくれるので,直ちに放電できます。
難点は,裏返しで電池を入れると,今度は取り出しにくくなってしまうので,別途,爪楊枝などが必要になるので痛し痒し。出先なら,1円玉など,少し小さい金属物がよろしいでしょう。
1円玉だと簡単に入れられて,すぐ外せます(^^)
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
まとめ
技1~2は,ほとんどのユーザーがやっている技かと思います。
技3になると,本当に困った人が試行錯誤してたどり着いた感があります(おいらもそうでした・・・)。
技4になると,「心拍表示が無いと1mも走らん!」と決めている人には,必殺の最終兵器として役に立てるのではないでしょうか。
今まで,技4までやってもダメだったことは1度もありません。
これからも,仲睦まじくお願いします(^^)
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
やっぱり,困りに困ったときには,論よりリセット,案じるよりリセットです(^^)
何かのお役に立ちましたら~(^^)
情報ありがとうございます。当方のハートレートモニターも不調で、すっかり、サイクルコンピュータごと、新調するつもりでした。おかげさまで、センサー側のリセットで、よみがえりました。ありがとうございます