[FHC2015]参戦レポート4(大会運営編)

5合目,8500個の下山荷物が並びます。よく無くならないもんだよなぁ・・・。

5合目,8500個の下山荷物が並びます。よく無くならないもんだよなぁ・・・。

SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA

4回に分けてお伝えしてきた,富士ヒルクライム(FHC2015)の参戦レポート。

多少,自分でも飽きている感はありますが(笑),最終回は大会運営面のお話と,今年の「ポカ」をまとめておしまいです。

長いけど,要するにこんなお話です(^^)

  • 8500人という巨大大会を事故無くうまく運営していると感心
  • 前日エントリーも宿も混雑
  • 当日朝の荷物預けが難しくなってきた
  • ゴールは渋滞でスパート禁止
  • なんとなく,お祭り感が薄れてきたかな?


「8500」の衝撃

今回のFHCの参加者枠は8500人

実際にはDNSの人も居たりするのでしょうけど,それでも8000人以上の人がスタートはしたと思います。

簡単に8500人と書いてしまいますが,ものすごいことだと思います。

あの,「世界最大の自転車ロードレース」であるツール・ド・フランスが約200人ですから,FHCは40倍以上という巨大ぶりです。どこが,「世界最大」やねん?(違うか・・・)

今回は15枠(ウェーブ)に分けてのスタートでしたが,単純計算で,1枠あたり約560人もいるのですから,本当に「バカでかい」と言ってイイのではないでしょうか。

基本的に平地,都市部で行われるマラソンなどと違い,富士山5合目というとても狭い場所を目指して8000人以上のライダーが走り,大きな事故やトラブルも無く誘導して,無事に麓に帰ってきて「吉田うどん」を食べるのですから,その運営ノウハウは本当に素晴らしいと思います。

そういう,大会運営の大変さ・すごさは理解したうえでですが,「8500」にはいくつか気が付いたことがあるのでメモとして残しておきます。

前日エントリー

8500人(と8500台)が同じコトをやろうとするのですから,あちこちで混雑や渋滞が起きてしまいます。

大会前日のエントリーは,中央道で事故があった影響で,我ら神奈川県民は比較的空いている会場に入れましたが,午後から到着し始めた東京方面の方々は大変な混雑であったようです。

事故のおかげで出足が鈍く,比較的空いていた前日会場。

事故のおかげで出足が鈍く,比較的空いていた前日会場。

SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA

中央道の事故が無く,朝からいっせいに東名・中央道両方から参加者が集中したら・・・

また,昨年より2000人も多くの人が来るわけですから,宿泊場所を確保できずに車中泊した人たちも例年以上に多かったようです。

当日朝の荷物預けは厳しいか・・・?

下山用の荷物(防寒着等)の運搬サービスは,朝6時10分に受付が締め切られます。

レースが始まる前に全部運ばなきゃいけないので止むを無いのですが,レーススタートは7時や7時半ですから,それより1時間も前に荷物を会場に持っていかなければならないのは,結構つらいです。

そこで,2回目の参加(FHC2011)からは,指定駐車場に向かう際に会場に寄って荷物だけ預けてしまうことにしていました。

しかし,そう考える人もたくさん居ますから,早朝の会場周辺は選手の車がごった返してしまい,大変な騒ぎでした。

前日(土曜日)にも受け付けてくれると,ものすごく楽になるのですが,できないかなぁ・・・? 盗難とか問題あるか・・・。

まさかのゴール渋滞

「まさか」とは書きましたが,仲間内では,

「8500人もゴールしたら5合目は大混雑。あまり後方スタート過ぎるとゴールできないかも」と予想

していました。

おいらは6枠スタートでしたが,それでも,ゴール付近は渋滞し始めていました。

余力があった(←それじゃダメなんだけど)ダンシングでスパートをかけようとしたのですが,MC(絹代さん)が「危ないのでラストスパートはやめてください~!!」と絶叫していたので,不完全燃焼のままゴールとなりました。

5合目で荷物を受け取ったり,アイスを食べてから下山を始めた頃には,ゴール付近はいよいよ渋滞していて,立ち止まってしまう人まで見受けました。

今の人数をキープするなら,枠ごとのスタート間隔を広げる(今は5分間隔で500人)などの対策をしないと,ゴール付近の渋滞は避けられないと思います。

下りも渋滞(別に気にならないですけど)

例年,下山は開始直後は渋滞するものの,2~3km進んだあたりからは,ノンストップで料金所まで走り抜けます。

それに対し,今年は何度か渋滞があって集団がストップしました。

何か事故やトラブルがあったわけではなく,単純に「交通集中による渋滞」のようです。

下山途中の渋滞状況。まぁ,休めていいんですけど(^^)

下山途中の渋滞状況。まぁ,休めていいんですけど(^^)

SONY DSC-TX10

これについては,ブレーキングも疲れているし,カーボンホイールを冷やしてやるのにもちょうどいいので,個人的には気にはなりませんでした(むしろ助かる)

係員の静止も聞かず,60km/h以上で車線をはみ出してかっ飛ばしていくバカモンには苦痛かもしれませんが・・・(笑)

なんとなく「お祭り感」が希薄になってきた!?

初期のFHCに参加していた頃に感じた「自転車のお祭りに参加中♪」という高揚感が年々薄らいできた気がします。

6回も出ていて慣れてきたせいかもしれませんが,大会がでかくなりすぎた,というのも影響しているのではと思います。

これは,一緒に走ったNoguさんに言われて気が付いたのですが,たとえば,スタートのやり方。

FHC2013までは,北麓公園の駐車場エリアに全参加者が整列し,大会セレモニーを一緒に見ながら,徐々に緊張を高めていってスタート!という感じでした。

FHC2014では,上位スタート組は競技場に並び,下位スタート組は競技場の外で待機している状態で大会セレモニーが執り行われました。外にいる選手は「花火なったけど,なんか始まったの?」という認識しか持てず,いつの間にか動き始めてスタートとなったようです。

今年のスタートの様子。人数は多いけど,整然と並んで流れていきます。

今年のスタートの様子。人数は多いけど,整然と並んで流れていきます。

SONY DSC-TX10

今年は競技場から,順次駐車場に移動しながらのスタートでしたが,やはり,昔のような高揚感はありませんでした。

初めて参加したFHC2009のとき,スタートを待つ選手が「あと2枠で自分達だ。緊張してきた~,心拍150超えてるよ~!」と叫んで,周囲に笑いの渦が起こったことを思い出しました。

FHC2011のスタート直前。凄い密度ですが,これから開会セレモニーが始まります。

FHC2011のスタート直前。凄い密度ですが,これから開会セレモニーが始まります。

RICOH GX100

ああいう,小さいことから仲間意識やお祭り感が醸成されるのかなぁ,なんて。

でも,大会運営上は大変ですよね。

以前の定員(5500とか5000)でも駐車場は選手と自転車で溢れかえっていて,座ることも,自転車を置くこともできない状態でしたから,8500人を1会場でスタートさせるのは難しいかぁ・・・。

おいらも,FHC2014では「並びやすくなった♪」と喜んでいたもんなぁ(勝手なもんですね,笑)

まとめ

色々書きましたが,冒頭に書いたとおり,8500人もの選手を会場に集めてスタートさせ,富士山を登って下ってうどんを食べて無事に帰すのですから,本当にものすごい運営手腕だと思います。

どこかで,ちょっとしたミスがあったら,次々と人が押し寄せて大パニックになってもおかしくないですから,これだけ大勢の人間と自転車を無事に流すのは,12回も続いた本大会だからこそできることなのかもしれませんね。

ゴール後の5合目。左の列は下山に向かう人,右の列は荷物を取りに行く人。整然と選手は流れていきます。すごいもんです(^^)

ゴール後の5合目。左の列は下山に向かう人,右の列は荷物を取りに行く人。
整然と選手は流れていきます。すごいもんです(^^)

SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA

参加者側からすると,あまりにも巨大化してしまい,「選手の一人として参加している感」が薄れてきてはいますが,そこは感じ方かも。

自分の目標に向けてがんばる晴れ舞台ですから,そんな情緒には浸ってはいけないのかもですね。

来年はどうするかまだ決めかねているのですが,もう1回くらい,シルバーを目指して頑張ってみようかなぁ,と思い始めています(^^)

これで,FHC2015の参戦レポートはおしまい。

明日からは,フォトポタ日記も通常営業に戻ります(^^)

おわり。

Noguさん号とLOOK号。これから2台を積んで帰ります。また来年~(?)

Noguさん号とLOOK号。これから2台を積んで帰ります。また来年~(?)

SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA

【おまけ】

今年は例年に無く,「ポカ」が少ないおいらの富士ヒルでした。

  • シャワーキャップを被ったまま激走(笑)
  • アクションカムを膝蹴りして録画停止
  • 例年通り,バーチャルトレーナー逃走
  • 前日,KABUTOのKOOFUが安かったのに買い忘れ(WG-1が15k円・・・)

これも,イマイチ物足りなさを感じている原因か?(んなアホな・・・)

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コメント

  1. 名前:Shiro 投稿日:2015/06/26(金) 19:58:20 ID:c28054e83 返信

    >Noguさん

    しかし,よく8500人もの人間が登って下って事故無しなんだから,大したもんです。

    で,やっぱり,5分間隔スタートは無理がありますね。

    5合目もそうでしたが,レースそのものも混んでましたね。

    下山組が来るまではほとんど右車線を走らざるを得ませんでした。

    人数を少なくすると競争率が上がる。

    人数を上げると混雑する。

    時間を長くするとスバルラインの占有時間が永くなって更にコストアップ。

    なかなか,ジレンマですなぁ(^^;

  2. 名前:Nogu 投稿日:2015/06/25(木) 22:41:50 ID:379348016 返信

    8500人が大きな事故なく大会終了できたというのはこれまでの大会ノウハウ何だと思います。
    でもスバルラインとゴール五合目のキャパ考えるとあの時間配分ではやはり詰め込み過ぎは否めないかなと思いました。
    2013年に戻り北麓公園で一体感あるオーぴにングと適度なゴール場所の確保を希望しちゃいますね。
    1ウェーブが小さな大会1回分ですから。
    (那須岳HCの定員は500人)
    大きい大会は盛り上がるけど会場キャパとのバランスは重要かなと感じた2015大会でした。

    エグゼクティブは無くなってましたね。

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