こうなってしまう,前日に書いた遺稿です・・・(涙)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
悲しい思い出に包まれた1編の遺稿が発見されました(いや,死んでないけど)。
スポークの張替え作業に向けた準備をしていたときの記事です。
手軽な事前練習であるヤビツ峠アタックに出かけたときに,チェーン脱落事故によってスポークを損傷させました。
富士ヒルクライム(FHC)を目前に控えた大事な時期のトラブルでしたが,新たな領域(自転車屋さん?)へ挑戦するチャンスと捕らえ,前向きに準備を進めるおいら。
しかし,この記事を書いた翌日,さらなる試練が彼を襲うことを今はまだ誰もしらない・・・(涙)
(以下,当日の記事そのままの記載です。今と現状やテンションが違う可能性がありますが,ご容赦ください)
要するにこんなお話です(^^)
- 悲しい遺稿を発見
- 最愛のReynolds MV32Tスポーク損傷事故後,スポークの張替え作業に向けて準備を進めていた時の様子をつづった記事
- この記事の直後に起きた事故を思うと,涙を禁じえません(T_T)
進むスポーク張替え作業準備!
What is this!? このヘンテコ物体が何か分かる人はプチ自転車屋さん?(^^;)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
2007年から始めた,我がロードバイク人生(?)。
それから7年,各種コンポーネント取替え(RD,FD,BB,クランク,スプロケ)やフレーム交換(!)など,色んな作業をやってきました。
しかし,スポーク関係の作業になると,面白半分で(?)テンションを測るくらいしかやったことがありませんでした。
多くの方も同じように「スポーク関連作業はちょっとね・・・」と,躊躇しちゃう作業ではないかと思うのですが,おいらの場合,決戦ホールのReynolds MV32Tのスポーク損傷により,やらざるを得ない状況になってしまいました。
まぁ,ピンチをチャンスに変えて,今よりさらに1歩踏み出して,定年後の自転車屋さんへ近づくべく(笑),挑戦してみようかと思います。
まずは,作業を始めるにあたって,必要な物品を揃えるところからスタートです!
何が必要なんだろう?
とにかく,まったくやったことがない,スポーク関連作業。
今回は,損傷した6本のスポークを新品に取り替えるだけなのですが,何を揃えたら良いのでしょう?
色々調べてみた結果,最低でも以下の物品が必要であることがわかりました。
- スポーク6本(当たり前)
- ニップル6個
- 振れ取り台
- センターゲージ
- ニップルレンチ
- (可能ならば)テンションメーター
さぁ,これらの物品を揃えるところからスタートです。
若干,違うものも混じっているような気もしますが,こちらは後日紹介(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
揃えてみました!
富士ヒル参加などで出費が嵩む上,国の「特定国立研究開発法人」の指定からも漏れてしまい,極めて貧乏状態が続いているフォトポタ研究所。
可能な限りお安く仕上げたつもりですが,それなりの出費になりました(涙)
スポーク(DT SWISS社「COMPETITION」)
タキザワサイクルさんから送られてきたCompetition。ばら売りは助かります!!
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
破損したスポークは,Reynolds社の技術資料によると,DT SWISS社の「COMPETITION」というスポーク。
ドライブサイド(DS)なので頑丈な丸断面スポークですが,軽量化のためにバテッド構造になっています(ちなみに,ノンドライブサイドはAEROLITEという軽量エアロスポーク)。
念のため,ノギスで直径を計ってみると,両端が2mm,中央部は1.8mmというダブルバテッドでした。
黒タイプで1本120円とリーズナブル(AEROLITEは500円!)ですが,普通の通販では100本単位でしか売ってないので,スポークだけで12,000円になってしまいます(涙)
6本しか使わないのに100本もいらないので,バラ売りしているお店を探したところ,群馬の「タキザワサイクル」さんというお店が1本単位で売ってくれるということで,全国的に有名とのこと。
せっかくなので,DSのスポーク12本を全部交換することにして,予備も含めて15本を購入です。
120円+15本+送料500円でした(^^)
ニップル(Reynolds社「インターナルニップルセット」)
MV32Tは,カーボンリムの内部にニップルが入っている「インターナルニップル」方式。
なので,専用のニップルが必要になるのですが,こんなにマイナーなホイールなのに,なぜか(?)売っています。
1ホイール分の24個のニップルがセットになっています(^^)
いつものワールドサイクルは品切れでしたが,Amazonに出店している東京スターサイクルというお店にありました。
600円+送料500円でした。
振れ取り台(ミノウラ「FT-1」),センターゲージ (ミノウラ「FCG-310」)
一番左が「振れ取り台」,その隣が「センターゲージ」。この2つがセットで9149円。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
スポーク作業をやる上で一番大型,かつ,買ったら後に引けなくなるのが「振れ取り台」。
超熟練者になると,自転車をひっくり返して回すだけでもある程度できるそうですが,こちらは超ド初心者ですから絶対に無理。
さらに,振れ取り台だけでは,ホイールセンターが出せているか分からないそうで,「センターゲージ」と言う謎の工具も必要とのこと。
別々に揃えると1万円を超えてしまうのですが,この2つが一緒になった「ミノウラFT-1 + FCG-310リム振れ取り台セット」という,そのまんまネーミングのセットを発見。
使用頻度を考えると,とても安いとはいえませんが,将来,自転車屋さんになるための投資(?)として購入。
ワールドサイクルで9,149円でした。
(こまごま消耗品を足して,送料無料)
ニップルレンチ (Reynolds純正)
レイノルズ純正のニップルレンチ。MV32Tと一緒に入っていました(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
今回の事件が起きるまで完全に忘れていましたが,MV32Tには専用のニップルレンチが付いてきていました。
普通のむき出しタイプのリムの場合,なんだか,見るからに変てこな形のレンチで回すようですが,インターナルニップルの場合,リム側から普通にアクセスできるので,普通のボックスレンチです。
タイヤを外さないと,ニップルが回せないという,絶望的な不便さはあるのですが・・・。
スポークテンションメーター (ParkTool社「TM1」)
買ってよかったテンションメーター。一家に一台,テンションメーター。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
こちらは,ご安心ください(?)
MV32Tを購入したとき,面白半分でParkToolのTM-1を購入してありました。
いや,本当に買っておいてよかったです(^^)
意外とマメに計測していて,そのデータも残っているので,これからテンション調整していく上での目安になると思います。
購入から3年目にして,ようやく日の目を見る,遅咲きのツールです(^^)
あとは・・・
ネットや一部のメンテナンス本(ほとんどない)の情報をまとめると,あと必要なのは,根気・時間のようです。
幸い,富士ヒルクライムまでは2週間以上あります。
ぶっ続けで作業したとすれば,24時間×14日=288時間もあります(どういう見積もりだよ・・・。デスマーチか?)
根気良く,「相棒」でも見ながら頑張ってみます(いや,真剣にやろう・・・)
>Ottyさん
ひぇ~~~~,手組みするだけでもすごいのに,工具まで自作とは!!!
おいらもやってみたい気持ちはあるのですが,なんせ,ぶっ壊れちゃったからなぁ・・・。
あと,基本的に上りバカなので,ちょっとぐらい狂っていても大丈夫だと思うのですが,どうしてもダウンヒルがオマケでついてくるので,そこはちょっと怖いんですよね。
それでも,のんびりと時間を気にせず作れるのは,本当に楽しそう。
掘り出し物のカーボンリム,出てこないかな~(^^)