これは去年のFHC。頑張ってたな~(写真撮ってるけど・・・)
RICOH Caplio GX100
先週の日曜日は富士ヒルクライム(以下,FHC)。
今年の大会も多くの方が参加され,晴天の富士山5合目を目指して激しい(楽しい)レースが繰り広げられた模様です。
おいらは,今年は足の調子が不十分ということで参加を見送り,標高20mの藤沢で暇な日曜日を過ごしていたら,ある法則を発見しました。
それは,「機材の進歩は体の退化によって,たやすく相殺される」という恐ろしい法則です。
謎の(?)数式,YBT×2.069=FHC
富士ヒルクライムに出場する人の間では,「ちょうどヤビツ峠を2回上るのと同じ」という意見がよく聞かれます。
富士ヒルクライムはスタートの富士北麓公園からゴールの5合目まで,24kmの道のり。一方のヤビツ峠は,名古木の交差点から峠のてっぺんまで,おいら実測で11.6km。
両者の比較をしてみると,こんな感じになります。
FHC | ヤビツ | |
---|---|---|
距離 | 24km | 11.6km |
標高差 | 1200m | 668m |
距離に注目してみると,ほぼ,ヤビツ×2=FHCであり,前述の「2回上るのと同じ」という感覚に一致しています。
ちなみに,ヤビツ係数(≒2)を正確に出してみると,24÷11.6=2.069であります。
「これが新たに発見した法則」かというと,そうではありません。ヤビツ×2=FHC,は多くの人が知っていることであり,いまさら,学会に発表できるような内容ではありません。
では,一体,なにが・・・?
機材の進歩は体の退化で,たやすく相殺される
昨年のFHCのタイムは,意地でもブロンズが欲しかったことがよく伝わる(笑),1時間29分50秒。
また,5月にはGWと月末の2回,ヤビツにアタックしています(1回目,2回目)。
2回のアタックでペース配分やケイデンスなど,いろいろ作戦を変えたにも関わらず,タイムは全く同じの44分32秒でした。
一方,昨年のFHCのタイムを,先述のヤビツ係数で割ってみると,43分25秒という数字が出てきます。
つまり,43分25秒で走れる力がありながら,44分32秒で走っていることになります。でもまぁ,色々誤差があるでしょうから(標高差もあるし),ほぼ同じタイム・同じペースといって良いでしょう。
「同じ人が走っているのだから当たり前では?」と思われるかもしれませんが,去年と今年のおいらは全く違います。
乗っている自転車が全然違います。
去年 | 今年 | |
---|---|---|
自転車 | ルイガノRHC号 | LOOK595号 |
フレーム | アルミ | カーボン |
ホイール | EASTON EA50SL |
Campagnolo Shamal Ultra |
車体重量 | 9kg | 7.5kg |
コンポ | どうせTIAGRAですよ・・・ | どうせTIAGRAですよ・・・ |
体調 | 左脚が痛い | 左脚が痛い +運動不足 |
去年は重量9kgのアルミRHC号で,今年は7.5kgのカーボンLOOK号です。1.5kgも軽量化しています。
さらには,ホイールも全く別物で,EA50SL→Shamal Ultraです。
ご存じの通り,LOOK号のコンポはRHC号のお下がりTIAGRAですが,基本的にコンポはヒルクライム成績にほとんど影響しないでしょうから無視できます。
去年に比べて,これだけのアドバンテージを持ちながらも,しかも,距離も半分で有利なはずなのに,すべて台無しにしてしまうようなタイムは一体何なのでしょう・・・?
それは,ひとえに,おいらの体が退化していることに他ならないと思います・・・
そう,「機材の進歩は体の退化でたやすく相殺される」のです。
退化の原因はどこに?
グラフをみてください。昨年6月のFHC~今年の5月のおいらの月別走行距離です。
これでは退化するのも当たり前です。
去年のFHC後は,まったく乗れてない月が続き,0kmなんていう月まであります。
ここまで乗らなかった理由は,もちろん,足(ガングリオン)の手術が一番ですが,二つ目には「FHCで燃え尽きてしまった」というのがあります。
おいらは,「継続的に努力するという」資質が著しくかけていますが,それなのに,去年のFHC直前は,ローラー台まで用意して300km/月くらい走っていました。
さらに,100rpmを超えるケイデンスや,アウタートップで坂をを上るなどの厳しい修行も重ねていました。
そんな,にわか練習が実ってのブロンズゲットだったのですが,その後は夏の高校球児みたいに燃え尽きてしまい,ぜんぜん乗らない日々が続いていました。
たまに乗っても,「70rpmで海岸だけ」みたいな,堕落しきったロード人生です(おーばー)
ヒルクライム魂よ,再び!
今年3月の走行距離は290km,4月の走行距離は280km。
このV字回復ぶりは,もちろん,ニューフレームLOOK号の登場によるもの。
昨年の6月に燃え尽きたかと思われた,ヒルクライム魂に再び火がつきつつあります。
火がつくのがちょっと遅くてFHCのエントリーは逃してしまいましたが,今になると出たくて出たくて・・・。
左足の方は手術箇所が未だに痛いし,運動不足のせいで太股は簡単に張ってしまうし,なんとも情けない状態ではありますが,それでもがんばれば,ヤビツを44分で上りきることができました。
ようやく火がついたヒルクライム魂を消さないように,「今年中にヤビツ40分の壁を突破するのダ!」という,高~い目標を掲げてがんばることにしました。(やっぱり「今世紀中」にしようかな・・・。)
さっそく,本日行ってきました!(笑) 結果はいかに!?
RICOH Caplio GX100
実際,新しいLOOK号で峠を上ると,その軽さ(重量ではなく,回転の軽さ)や反応の良さに驚かされると同時に,どんどん上れそうな気がして楽しくなります。
今年は,この楽しさを味わいながら,もっと速く,もっと長く走れるように,がんばりたいな,という気持ちを新たにしました。
さっそく,今週末から,超早起きでどんどん走るのだ,上るのだ!! Climb higher!!
(ヤビツで40分切ったら,また燃え尽きちゃったりして・・・。笑)
>kosugi_makさん
初めまして。
コメントありがとうございます!!
kosugi_makさんも,FHC&ヤビツセット購入者でしたか。
どちらも楽しいですよね。
自転車趣味ではない人からは,怪しまれること請け合いです(^^)
(なんせ,坂を「上る方」が好きなんだから・・・)
ヤビツは,後半が厳しいですねぇ。
FHCは,最後の緩斜面が凄く気持ちいいのですが,
(最後に坂が待っていますが)
ヤビツはきついままゴールです。
いつも,息絶え絶えでベンチに横たわっています(笑)
おたがい,鶴見辰吾さんを越えられるよう,精進してきましょう~
これからも,フォトポタ日記をお楽しみに!(^^)