11月30日(土)午前10時半。ようやく完成しました!(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
11月23日(土)曜日から始めた,595号のフルメンテ2013。
数々のポカを犯しながらも,ちょうど一週間後の30日(土)午前中に,無事元の姿に戻ってくれました!
ギリギリ,土日の鎌倉紅葉ポタには間に合いました(^^)
主な作業内容
土曜日にボッカ~ンとバラしてからは,毎晩1時間だけチマチマと作業を続け,1週間かけて完了しました。主な作業内容は以下のとおりです。
- 【土】全コンポ取り外し
- 【日】ヘッドパーツ分解・洗浄・グリスアップ
- 【月】アウター・インナーワイヤ準備(切断・ヤスリがけ・脱脂)
- 【火】全コンポ洗浄,チェーン洗浄
- 【水】全コンポ取り付け
- 【木】保護箇所テープ貼り直し(表面保護テープ)
- 【金】ワイヤー接続
- 【土】バーテープ巻き・スプロケ洗浄
基本的に去年と同じ作業内容ですが,全コンポを完全に洗浄し尽くした点が異なります。
いつもは,表面的に見える場所をパーツクリーナーで洗浄し,稼動部にオイルを差すぐらいでしたが,今年は洗浄液(デグリーザー)をたっぷり入れた缶の中に「ドブ漬け」にして,汚れはもちろん,完全に脱脂してしまいました。
595号ばらばら事件。バラすのは意外と簡単です(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
作業前のRD。特にプーリーの汚れはものすごいです・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
全コンポ洗浄後の注油には,精密オイル差しが大活躍(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
ディレイラの調整は,固定ローラー台に載せると簡単です(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
不具合箇所状況
去年のフルメンテでは,FDの破損,ワイヤ素線切れ,化粧カーボンの微小ひび割れなど,多数の不具合箇所を発見しました。
それぞれ対策を施してきたおかげか,今年のフルメンテでは大きな不具合箇所はなく,フレームの補修箇所(コラムやISPの切断面,BB付近の傷)なんかも瞬間接着剤で無事に補強された状態を保っていました。
強いて言えば,2点ほど気が付いた点があります。
フロントブレーキのインナーワイヤーの歪曲
フロントブレーキ用インナーワイヤーの,キャリパー側の出口付近で,ワイヤーに曲がったクセが付いていました。
曲がったというより,10度くらい折れた状態になっていて,コレが原因でフロントブレーキの「引き」がかなり重くなっていたと推測されます。
残念ながら写真を撮る前に捨ててしまい,なぜ折れてしまっていたのかは,おそらく迷宮入りとなりそうですが,何らかの作業や運搬時にやってしまったのかなぁ・・・?
STIの汚れはひどい!
初めて洗浄したSTI内部はかなりのゴミが満載状態でした。
どうも,地面に横たわらせて写真を撮ることが多いので,そのときにゴミを巻き込んでいるようです。
しょっちゅう横倒しにして写真撮るからか,レバーの裏側にモミガラが絡んでました。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
STIはプラ部品も多用されていて怖いので,「デグリーザーのドブ漬け」ではなく,速乾性のパーツクリーナーでガンガン清掃してゴミを除去しました。
作業ミス関係
お知らせ済みの件もありますが,だいたい,このくらいのミスを発生させたと自負しております(反省無しか?)
- 夜中作業開始で寝不足に
- BBを逆回ししてしまい外せなかった
- フレームへのケーブル内蔵用に使われているライナーを折損した(FD用)
- ワイヤー接続時,フロントブレーキとリアシフトのワイヤを交差させてしまい,ハンドリングが重くなってしまった
- パーツクリーニング用に購入した『エコテック2』が洗浄器用の補充液だった
まぁ,どれもいつものフォトポタ作業クオリティですが(笑),5番目の『エコテック2』は泣けました。
本当は,スプレータイプのパーツクリーナーを購入したつもりだったのですが,同じ名称で洗浄液も売られていて,そちらを買ってしまいました。
どび~ん,スプレーじゃないのね・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
チェーン洗浄器の補充液として使ったりするようなのですが,おいらはいつも「灯油」なので使い道無し。
しょうがないので,全量を小型バケツに入れて,コンポやスプロケなどを放り込んで「ドブ漬け」状態で放置して,汚れや油脂類を完全に除去させるために使ってみました。
使用目的としては合っていそうですが,1缶で1764円は高いっす。貧乏性なので,全コンポ,チェーン,スプロケ×2,ペダルまで全部洗浄して元を取った感はありますが(笑)
仕上がり状態
1週間,約20時間ほどの膨大な労働力を投入してやり終えた,フルメンテ2013。
その効果,仕上がり状態はこんな感じです。
ワイヤ類の軽さは・・・?
全ワイヤ(前後ブレーキ,前後ディレイラ)を取り替えたので,当然,レバーの引きは軽くなることが期待できますが,結果はこんな感じでした(↓)
コンポ | 軽さ | 推定原因 |
---|---|---|
フロントブレーキ | 超軽い! | STI洗浄,アウター脱脂,ルート短縮 |
リアブレーキ | 超軽い! | STI洗浄,アウター脱脂 |
フロントディレイラ | 超軽い! | STI洗浄,アジャスタ前後のエンドキャップの穴を拡大 |
リアディレイラ | 普通 | ゴミ浸入防止のラバーブーツ |
前後ブレーキは,びっくりするくらい軽くなりました。今までのは一体なんだったんだ?というくらいの軽さで,最初はロック・スリップしてしまうくらいでした。
今まで,ブレーキにはあまり気を配っていなかったのでメンテも雑でしたが,ワイヤールートをなるべく短くし,STIも丁寧に洗浄・グリスアップしたおかげかと思います。今までより,ブレーキをかけるのも楽しくなりそうです。
リアディレイラだけイマイチですが,ゴミ対策で挿入したシマノ純正の「ノーズ付シールドキャップ・ラバーブーツ」が影響しているのではないか?と思われます。試しにインナーワイヤを通した段階で,少し重たかったですから・・・。
RD用ケーブルには,ダストカバーを付けたのですが,ちと引きが重くなりました・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
装着の様子はこんな感じ。あんまり重いようなら外そうかな・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
バリアスコート最高!!!
フルメンテのついでにワックスがけをするのですが,今までは,車用に使っていた数年前のワックスの余りを流用していました。
今回は奮発して,ガラス系ポリマーがウリのワコーズ『バリアスコート』を使ってみましたが,素晴らしいできばえでした。
今回,一番の驚きだった,バリアスコート様!
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
とにかく,肌触り(?)が全く違います。本当にツルツルになりました。手で触った時に抵抗をほとんど感じないので,「ツルツル」というより「サラサラ」と言った方が正確です。
今まで使っていた車用ワックスとは全く別次元のサラサラ度合いです。
おいらは内股で走る癖があり,トップチューブに擦ってしまうときがあるのですが,ほとんど抵抗無くスルスル~っと滑ってくれます(その走りが良いかどうかは別ですが・・・)
施工もとても簡単で,スプレーを直接かけるか,専用クロスに吹きかけて塗りこむだけです。水で濡れていても大丈夫だし,拭き取りもいりません。とにかく塗るだけです。
3,000円というビックリするお値段ですが,その効果はさらにビックリするくらいすごいものでした。
まもなく4年目に突入する595号は少し輝きが薄くなってきた感もあったのですが,完全に復活しました!(^^)
1ヵ月後くらいに,また経過報告したいと思います!!
バリアスコート様のおかげで,光り輝く,新595号。
SONY DSC-RX100 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
そのほか細々とした点
自分用のメモも兼ねて,その他の工夫ポイントもメモしておきます。
- アウター保護を「赤」に統一(^^)
- フレームと接触する部分に,電気配線材料の絶縁カバー使っているのですが,アウターの色に合わせて「赤」に変更してみました。サイズは3.5mmでシフトは最適,ブレーキはちょっとキツイが頑張れば通せます。
下側(シフトワイヤ)はいらなかったかも。役に立たなければ,外してしまおう。
- アウター内部の脱脂
- インナーケーブルにBBBのPTFEコーティング物を使ったので,アウター内部のグリスは不要と思い,速乾性のパーツクリーナーで完全に洗い流してしまいました。ただ,純正と違いBBBのPTFEコーティングが弱そうに見えるのが少し気になります・・・
- ダウンチューブのケーブル挿入孔保護
- 595号は,前後シフトワイヤーがダウンチューブ内を通り,BBの直前で表に出てくるのですが,その孔の周辺がゴミで汚れてフレームに傷が付きやすくなっています。今まで,フレーム側にのみ表面保護テープを貼って保護していたのですが,その上からもう一枚貼って,ゴミの浸入がしにくくなるようにしてみました。
相変わらずの過保護ぶり(^^)
バーテープは,チネリの透明をまた採用ですが,赤バージョンになりました。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
エンドキャップも微妙に赤。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
赤度合いが増してきたか?
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
ブレーキはまっすぐ,シフトは斜め配線を採用。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
まとめ
作業全体を振り返ると,「走り」のために費やした時間より,「見栄え保護」に費やした時間の方がはるかに長いという感じです。
まぁ,あと30年は乗るであろう595号ですから,これくらい過保護にしてちょうどいいくらいでしょう(笑)
こっそりと,10周年のブロンズリングに交換してあったりします(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
最後に,メンテをやり終わってから気が付いたのですが,まもなく冬を迎えて走行距離が極端に減ります。
「だったら,シーズン直前の春先にやればよかったのでは?」という,至極最もな意見が脳内で反響していますが,確かにそのとおりだと思います・・・。
しかし,やりたいときにやるのがフルメンテ。試験が近いときには部屋掃除,冬が近づいたらフルメンテ。これでいいのです。
いつやるの? 今でしょう(笑)
おわり。
>コージさん
はじめまして。
コメントありがとうございます!!
今回はあまり解説的なことが書けず,
あんまりためにならない記事で申し訳ないです。
使用した工具・パーツ,やり方など,
もう少し真面目に書きたかったのですが,
なんとなく,総論的な書き方になっちゃいました。
普段,あんまりメンテしていないので,
年1回のフルメンテはドキドキです。
どこかが,「取り返しの付かないくらい痛んでいる」とか・・・。
今回は無事に終了でしたが,
折れてしまった,ケーブルライナーの代用を検討中。
転んでもタダでは起きず,必ずネタにするフォトポタ日記です(笑)
これからも,よろしくお願いしますね!