久しぶりに自転車雑誌を読みました。
最近はほとんど読んでいなかったのですが,たまたまBOOKOFFで見かけた『Bicycle Navi 2015年1月号』の特集を立ち読みして目頭が熱くなり,1年ぶりくらいに自転車雑誌を購入して(BOOKOFFですが)家で読みました。
だって,ロードマン(ROADMAN)の特集なんですよ!
だんだん読まなくなってきた自転車雑誌
自転車雑誌といえば,『Bicycle Club』『Cycle Sports』『Funride』の御三家がメジャーなところ。
LGS SIX号でスポーツバイクをはじめ,その後,LGS RHC号でロードデビューを果たしたころは,実に良く自転車雑誌を読んでいました。
ほぼ毎月,御三家を買い揃えていたので,毎年,36冊ずつ自転車雑誌が猛烈な勢いで本棚に蓄積されていきました。
しかし,3年くらい経ってからでしょうか,なんだか急にものすごい「デジャブ感」を感じるようになり,読まなくなってしまいました。
「怒涛の新商品ラッシュ」「ロングライド&ヒルクライム特集」「フィッティング特集」「これで解決,ペダリング」「今年の夏は輪行特集」「ど真ん中ホイール」「ど真ん中ホイール」「ど真ん中サドル」「ど真ん中○○」・・・と,なんだか毎年同じことが繰り返されている気が・・・。
「ロードマン特集」が目に飛び込んできた!
会社帰りのBOOKOFFで「なんか自転車関係の本読みたいなぁ」と思って物色していたら,『BicycleNavi』の2015年1月号が目に飛び込んできました。
今まで2~3回しか読んだことが無いBicycleNavi誌ですが,この号の特集は「僕たちのロードマン」。
今40~50歳のおっさんたちが少年だった頃に熱を上げていた,あのブリヂストンのROADMANです。
記憶に残る「ROADMAN」のロゴの形から推測して,どうやらおいらのは1985年モデルと思われます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
おいらも,高校生の頃に夢中になり,正確な車種は覚えていないのですが,フロントのチェーンリングが楕円で,セミドロップのROADMANに乗っていました。
家が市内から遠い山の上にあった(もちろん学校からもクソ遠い)ため,今思えば,毎日ROADMANでヒルクライム練習をしていたようなものです。
当時から激坂の辛さ(の楽しさ)に目覚めていたようで,「フロントアウター縛り」とか「全部シッティング」とか無茶な縛りを自分に課しては,日々の通学を楽しんでいました。
ROADMANに関する読み物がたくさんあって,読み応えがあります。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
今回,BicycleNaviの特集記事を読んで,本当に懐かしかった。
当時「俺のが最高さ!」と思っていた自分のROADMANも,今振り返ってみると,なんとも中途半端な「ロードバイクもどき」でもあったんですね。
クイックリリースじゃないし,泥除け付いているし,セミドロップだし(^^)
それでも,「こいつに乗ればどんな遠くにもいけるし,どんな激坂も登れる」という,46歳の今とほとんど変わらない想いを,自分のROADMANに抱いていました。
ただ高性能,っていうわけじゃないんですよね。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
今の中高生は,自分の持ち物の中で,(たとえ勘違いであったとしても)「俺のが最高さ!」と思えるモノを持っているのでしょうか。
みんなと同じスマホを,少しだけ違うカバーやストラップを付けて個性を出しているのかもしれません。
30年前の自転車バカ少年とは比較にならないくらい,今の子供たちは色んなものを持っていると思いますが,僕らのROADMANのように,持っているだけで少し大人になったような,冒険心をくすぐるような相棒があるのでしょうか。
少しだけ自転車に興味を持ち出した自分の子供たちに,PRIMAVERA号やLGS RHC号が,完璧では無いけど愛すべき相棒になってくれたらなぁ,と思い始めています。
エントリーモデルのPRIMAVERA号だって,ROADMANよりもずっと高性能。遠くまで走って行ってみてほしい(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
あ,書き忘れていた。
ROADMAN特集の末尾には,ウィンカーやリトラクタブルライト,H型シフトなどのデコレーション満載だった,スーパーカー自転車も載っていて,これまた目頭が熱くなること請け合いです(^^)
ROADMAN特集のおしまいには,こんなオマケが。これまた懐かしい~!
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
そうそう,無駄にパカパカとリトラクタブルしてたなぁ。
おしまい(^^)
【少し寂しい追伸】
もちろん,ROADMANは今では販売していないですから,雑誌で特集を組む意味は商業的にはほとんどありません。
「良くこんな特集組んだなぁ」と思ったら,なんと,BicycleNaviはこの号(2015年1月号)で休刊とのこと。
編集後記を読むまで全然気が付かなかったのですが,全編にわたって,すごく興味深く・奥深い記事,読み物が多かったです。
最後ということで,広告や採算を度外視した構成になったのでしょうか?
だとすると,普段僕らが見ている雑誌(まさに御三家とか)は,いろんなシガラミの中で,書きたいことが書けなかったり,書きたく無いことを書かされたりしてるのかなぁ,なんて少し寂しくなりました。
ほとんど休刊号しか読んでないのだけど,いい雑誌でした,BicycleNavi。
45年前に乗っていたロードマンを倉庫から引っ張り出し、再整備中です。近所の自転車屋さんでB.Bのグリスアップしてもらった以外は自力で走れる状態にしようと考えています。改めて思うに、鉄フレームにステンレスホイールなど重量感あふれる仕様になってましたね。そうとも知らずサンツアーやらグランコンペ、シマノ600などの部品をつけては自己満足していた中2病の頃が懐かしく思い出されます。