バルブエクステンダーが壊れちゃったら,もう走れないんです。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
予告(?)どおり,バルブエクステンダーの記事です。
おいらは,3年前からPanaracerの『シンクロエクステンダー』というバルブエクステンダーを愛用しています。
ディープリムでチューブラータイヤを使うにはとても便利なアイテムなのですが,唯一つ,問題があるのですが・・・
要するにこんなお話です(^^)
- Panaracerのバルブクステンダーは便利だけど耐久性に難あり
- 元バルブへの取り付け,ポンピング時のブレなどで応力がかかってしまう
- 外部からエクステンダーを補強する方策を検討中
- 適当なワッシャを通してみたけど,完璧には程遠い出来栄え・・・
真っ直ぐ→ラッパ→破損・・・
過去記事を見ていただければ分かるのですが,『シンクロエクステンダー』は(リムに比べて)バルブ長が短いチューブラータイヤを使う上では,とても便利なアイテムです。
元タイヤのバルブに簡単に着脱できる上,装着後も圧力確認や調整ができるようになっています。
ただ,課題が一つだけあるのですが,次の写真を見れば一発。
ありゃぁ,エクステンダーの基部が割れちゃいました・・・(>o<)
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
バルブの基部の強度が足りないのか,バルブの基部が壊れやすいのです。
購入時は真っ直ぐな形状をしていますが,着脱を繰り返すうちに基部がラッパ状に広がってきて,最後には写真のようにヒビが入って破損してしまいます。
左から,ご臨終状態,ラッパ状態,数回使用,未使用のエクステンダー。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
エクステンダーの基部(というかボディ全体)は非常に薄く作られていて(たぶん1mm未満),アルミ製ということもあり,比較的簡単に変形,破損してしまうようです。
2個セットでの販売のため,最初の1個が駄目になっても,もう1個あるのですが,その1個も少し「ラッパ現象」が始まってきていて,少しですがエア漏れするようになってきました。
そんなこともあろうかと(?),もう1セット購入してあるので当面は大丈夫ですが,何年かしたら家中が破損したエクステンダーだらけになるのではないかと,今から不安で夜もぐっすりな日々です・・・。
なんとも,悩ましい限りです・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
エクステンダ破損の原因を考えてみよう
「壊れる前に追加で買う」という対処療法ではキリがないので,もうちょっと耐久性を向上できる方法を検討します。
エクステンダで家が埋まるリスクは高くないですが,結構なお値段がする(1セット約3000円)なので,財布が空になるリスクは十分高いので,早めの対策が必要です。
まず,「ラッパ現象」やその後の破損がどうして起こるかですが,おそらく,以下の2つの応力が何回も加わることで疲労破壊されているのだと推測されます。
- 【原因①】元バルブへの装着時の応力
-
エア注入時の漏れを防止するためには,エクステンダーを元バルブにキツク締め付けて装着する必要があります。一応,内側にゴムリングを付けているのですが,緩く締めただけではエア漏れし放題になります。
バルブにキツク締め付けて取り付ける際に,エクステンダを外側に広げるチカラが働いていると思われます。
- 【原因②】ポンプヘッド着脱時の応力
-
エアを注入するときは,元バルブ+エクステンダ+ポンプヘッドをつないでポンピングします。
全体で5cmくらいの長さになりますが,元バルブとエクステンダの接合部の長さは5mmもありませんから,ポンプヘッドの装着時に少しでも左右にブレると,かなり大きいチカラがエクステンダの基部にかかるのではないかと思われます。
日々,丁寧に使っていても【原因①】によって徐々に基部は外向けに広げられてしまい,たまにやっちゃう【原因②】の巨大な力でトドメをさされてヒビが入ってしまうのではないかと推測しています。
エクステンダーを付けるとこんなに大きくなるのだけど,元バルブとの接合部はほんの数mmなんです。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
こういうチカラが働きやすいパーツなのに,ヤワな薄いアルミでできているのが大元の原因ではないかと思います(自分の不器用さを完全に棚上げですが・・・)
エクステンダ破損対策を検討しよう!
もっとも手っ取り早い対策は,今すぐPanaracer株式会社の社長となって,『シンクロエクステンダー』の製造方法を見直し,材料をチタンに変更し,厚さも1cmくらいに激増させればいいのですが,実現性はあまり高くないのが難点。
しょうがないので,『シンクロエクステンダー』を補強して,少しでも長持ちさせることを考えてみることにしましょう(普通そうするか・・・)。
補強策は,エクステンダの外側に頑丈な筒やバンドなどを添えることで,変形を防ぐことにします。
エクステンダーの外径は5.47mm。これに合う補強パーツが見つかるといいんだけど・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
エクステンダの外径を,いつものデジタルノギスで測ると5.47mm。
なので,「内径5.5mmくらいの筒やバンド」を見つければいいのですが,これがまた,意外と見つかりませんでした・・・。。
- タイラップで縛る
- こんなに細く巻けないし,ある程度の伸縮性が有るので役に立たない
- ハンダでグルグル巻にしてしまう
- アルミには付かないし,そもそもハンダに強度は期待できない
- 適当な内径の筒を被せる
- 家中を捜索するも,ちょうどいい内径の筒状のパーツが見つからない
いろいろ探してみたのですが,残念ながら,「内径5.5mmくらいのちょうどいい筒やバンド」は見つかりませんでした・・・。
次善の策ですが,ちょっと厚めのワッシャの内径を測ったら5.8mmだったので,このワッシャをエクステンダの基部に嵌めて,瞬間接着剤で固めてみることにしました。
手持ちの中では,このワッシャが一番近いサイズ。でも,なんかしっくり来ないなぁ…。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
イマイチですよね・・・。
いくらなんでもデカすぎるし,その割には内径には隙間があるし(そこを接着剤でゴマかしている・・・)
とりあえず,しばらくはコレで行ってみますが,まだ残っている4番目のバルブは,もう少しマシな部品で補強してみたいと考えています。
ボルト,ワッシャ,英式バルブのキャップなど,いろいろ探したんですが,イマイチ・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
どこかに無いかなぁ,「内径5.5mmくらいの頑丈な筒状の部品」・・・。
もしご存知でしたら,是非一報を!(^^)
当初は,エクステンダーの外径を「5.47mm」としていましたが,デジタルノギスで計測するときにリセットを忘れていました。
あらためて計測したら「6.05mm」でした。手元の4本とも正確に6.05mmです
正しく測りなおしてみたら,なんと「6.05mm」でした・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
こんにちは。パナレーサーの「シンクロエクステンダー」を補強するのに、色々試行錯誤なさっている様ですが、CPI社の「エアーサプライ」というシンクロエクステンダーはご存知でしょうか?パナレーサーの「シンクロエクステンダー」と同じ構造ですが、元バルブにねじ込む部分を真鍮製にしているので、強度は充分です。また1本ずつの販売で、小売価格¥1,300-(税別)となっています。
サイズは34mmと40mmと2種類あります。
https://www.qbei.jp/item/pi-623373/
http://www.askeycycle.com/products/detail.php?product_id=13822
一度お試しになってはいかがでしょうか?
ドット・ポンペイ