Panaracerの軽量タイヤ『MINITS Lite』と、チューブ『R’Air』のパナコンビ。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
LGS S9初期改造工事シリーズの6回目は、お待ちかね(?)の軽量化工事です。
センタースタンド、キャリア、カゴで2kgも重くなってしまったLGS S9号に、軽快さを取り戻しましょう。
といっても、低予算でできる軽量化には限りがあり、大方の予想通り(?)無難にタイヤ&チューブの軽量化から着手です。
気に入っている点
- 圧倒的に軽い走りに生まれ変わりました!
- 耐パンク性能も、グリップも悪くなさそうです
イマイチな点
- 全体で326gも軽量化したけど、運搬は楽になりませぬ(重すぎ)
- 軽量タイヤ&チューブなので、パンクリスクは気になります(砂利道とかはちょっと・・・)
べらぼうに重い、完成車のタイヤ・チューブ!
自転車雑誌や各種ネット情報では、「タイヤ・チューブの交換はコスパのよいグレードアップ作業」と紹介されています。
完成車に付いてくるタイヤ・チューブは、頑丈第一なものが多いので、少し軽めのタイヤ・チューブに交換するだけで、体感効果は大きいと言われます。
LGS S9号のタイヤを調べてみると、CST社の『DUAL2』とかいうタイヤで、幸いなことに(?)猛烈に重たいことが分かりました。
完成車に付いてきたタイヤ。20インチなのに282gもある・・・(!)
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チューブも驚愕の106g。ほんとに20インチなんだよね・・・?
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その重量は、20インチしかないくせに実測282gもあり、チューブも100g級のヘビーチューブの模様。
これだけ重いとなると、交換による軽量化効果は大きそうですので、期待して作業着手です。
Panaracerの『Minits Lite』&『R’Air』に決定!
20インチサイズ(ETRTO 406)のタイヤの場合、軽量なスポーツタイプの選択肢はあまりなく、Panaracerの『MINITS』とSchewalbeの『ONE』の2銘柄が好評のようです。
クチコミ情報ではPanaracerのタイヤとチューブをセットで使うのが人気とのことですので、1回目のタイヤ交換はPanaracerのタイヤ&チューブのコンビでいくことにしました。
Panaracerの『MINITS』は、さらに以下の3種類に分かれています。
銘柄 | サイズ | 重量 | 耐パンク技術 | 定価 | 実勢価格 |
---|---|---|---|---|---|
MINITS Lite | 20×1.25 | 170g | ProTite Shield | 5,534円 | 4,558円 |
MINITS Tough | 20×1.25 | 240g | ProTite Belt 3D Casing |
4,701円 | 3,726円 |
MINITS S | 20×1.25 | 380g | なし | 3,076円 | 3,076円 |
街乗り用なので『MINITS Tough』にもいいのですが、『MINITS Lite』に比べるとかなりの重量差がある(+70g)のが気になり、1週間ほど悩んだのですが、『MINITS Lite』に決定です。
また、チューブの方は悩むことなく、同社の『R’Air』にしておきました。
Panaracerのタイヤ&チューブコンビ。これだけで、だいぶ軽量化される・・・はず。
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以前のMINITSシリーズは、ホイールの取り付けがかなり難しかったようですが、現行モデルはごく普通の700cタイヤと比べても、むしろ簡単に装着することできました。
コツも何もなく、普通に手でぐいぐい押し込んでいったら、レバー無しでハマりました(^^)
パナコンビの使用感
Panaracerのタイヤとチューブ、パナコンビの使い勝手です。
交換後、合計で100kmほど走っていますので、その感想はこんな感じです。
【良】ビックリするくらい、走りが軽くなりました
MINITS Liteの重量を実測してみると、カタログ通り、170gでした。
しかも、2本(前後用)購入した、両方ともピッタリ170gです(驚)
同じサイズで、半分近い重量。驚きです・・・(!)
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前後輪とも、タイヤ・チューブを交換しましたが、交換前後を重量で比較すると、こんなに軽くなりました。
(カッコ内は前後タイヤでの合計)
交換前 | 交換後 | |
---|---|---|
タイヤ | CST 『Dual2』 282g |
Panaracer 『MINITS Lite』 170g |
チューブ | 不明 106g |
Panaracer 『R’Air』 55g |
合計 | 388g (776g) |
225g (450g) |
交換後は、なんと326g(=776-450)も軽量化できました。
どこかで、タイヤの軽量化は非回転部分の10倍に相当する、というウワサ話を聞いたような気がするので、これに従うと、326×10=3260gも軽くなったことになり、ちょうど、スタンド・キャリア・カゴで増加した約3kgを相殺することになります(んなアホな、笑)。
さすがにこれだけ軽量化すると、走りに鈍感な自分でも違いに気が付きます。
街中はもちろん、こんな平たん路も軽くなりました(山名湖畔だす)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
明らかにキビキビ動くようになり、特に、漕ぎだし・加速はかなり軽くなりました。
ようやく、小径車本来の小気味よさを取り返した感じです。
【良】パンクは今のところ大丈夫
軽量タイヤ(とチューブ)の宿命ですが、走りの軽さと引き換えに、パンクが心配になります。
が、うっかり、砂利道を走ったりしているのですが、今のところパンクはしていません。
砂利道や草原走っていますが、今のところ無傷です(^^)
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また、完成車に付いていたCST社のタイヤは、妙に路面のごみ(砂粒など)を拾ってしまっていましたが、MINITS Liteはサラリとしているのか、異物が付着しにくいように見えます。
ただ、耐パンク性能ばっかりは、ある程度距離を乗ってみないと分からないところもありますので、また半年後くらいに再レポートです。
【並】グリップは特に問題なし
ほぼママチャリ的な乗り方がメインなLGS S9号にとって、高いグリップ性能は特に求めていませんが、それでも、「よく滑るタイヤ」より「滑りにくいタイヤ」の方がうれしいのは確かです。
LGS S9号はママチャリなのに強力な油圧ディスクブレーキが付いていて、うっかりレバーを強く握ると、びっくりするくらい強い制動力が働きます。
が、今のところ、滑ったり転んだりすることはありませんので、グリップ力についても合格かと思います。
【並】静止状態では軽さを全く感じない・・・
スタンド・キャリア・カゴですっかり重量化したLGS S9号にとって、MINITS Lite・R’Airによる326gの軽量化は、焼け石に水レベル。
走り出せば確実に軽さを感じますが、室内保管で担いで階段を登るときは、ずっしりと肩に車重が食い込みます。
これ以上の劇的な軽量化はないでしょうから、室内運搬時の重さは諦めるしかないカモ・・・。
まとめ
諸改造で2kgも重たくなってしまったLGS S9号の救世主として採用したパナコンビですが、その性能をいかんなく発揮してくれています。
ロゴも気に入っています(^^)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
室内運搬時の重量には毎度びっくりさせられる(LOOK595号の2倍以上ある!!)のですが、いったん走り始めてしまえば、十分に軽快な乗物になってくれました。
心配していた耐パンク性能の方は、特段の配慮はしていませんが、今のところパンクはしていないですし、トレッド面に目立った傷もありません。
これで、2~3年、無パンクで過ごせたら最高です(^^)
次回は、長かったLGS S9号シリーズの最終回です。
(つづく)
なんと、いきなりカーボンホイール!?
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
Shiroさん:
回転部分がこれだけ軽くなると、走りは劇的に良くなるでしょうね。
スモールホイールは街中をチョコチョコと移動するコミューターですから、走りは軽いに越した事は無いですよね。
もう大幅な軽量化のタマは無いので、運搬は致し方無しですねぇ。