
この小さな赤いパーツが今回の主役です(^^)
SONY α7S + TAMRON 90mm MACRO F2.8
先日の富士山一周では、背中に荷物を背負わなくていいように、自転車側に巨大なサドルバッグを装着していました。
数年前から流行っている(?)と思われる「バイクパッキング」の流れで、TOPEAKの「BACKLOADER」というバッグを使っているのですが、1泊旅行にはちょうど良いサイズと使いやすさで、親子用に大小2個(6Lと10L)も使っています。
しかし、便利な反面、シートポストを全部占有してしまうので、テールライトの居場所がなくなるという深刻な(?)問題があります。
なんとかせねば・・・。
無いのなら、作ってしまおう、ライトマウント
見出しの通りで、テールライト用のマウントを作ってみました(^^)
今使っているテールライトは、OLIGHTの「RN-120」というもので、非常に明るくて頼りがいのあるライトなのですが、シートポストにゴムで巻き付ける、普通の形状のマウントしか同梱されていないため、BACKLOADERを装着するとライトの居場所がなくなってしまいます。

標準では、ゴムバンドで付けるタイプのマウントが付いてきます。
SONY α7S + TAMRON 90mm MACRO F2.8
しかし、そこは自転車業界の小林製薬と言われる(?)TOPEAK社。
BACKLOADERの後方には、テールライトを付けられるように配慮された「溝」が用意されているのです。

BACKLOADERにはテールライト用の溝が用意されています
そこで、この溝に装着できるよう、クリップ形状のマウント for RN-120を自作してみました。
RN-120のマウントは、おなじみGARMINのように半回転してカチッと固定するタイプです。
この「カチッ」というクリック感を出すのにちょっと苦労しましたが、以前、GARMINマウントも作ったことがあるので、実物をデジタルノギスで測りつつ、似たような設計でやってみましょう。

こんな調子で作っています
Fusion 360
マウント部分の次は肝心な、BACKLOADER側のクリップ部の設計ですが、こちらは実物の溝を肉眼で見ながら超適当にえいやで作ってみました。

フック側は超適当(^^;
Insta360 X2
こうして作った、マウント部とクリップ部を合体させます。
重量物や信頼性が必要なモノなら一体構造にしたりネジ込み式にしたりしますが、ごく軽量のライトなのでそこまでやるのは面倒。
なので、両者を少しきつめの寸法で印刷した上で勘合して接着するという、安易この上ない製法で完成です(^^)

完成!(^^)
SONY α7S + CarlZeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
使ってみての感想&後日談
富士山一周ツーリングの前夜に、設計30分&印刷30分というスピード製造でぶっつけ本番使用でしたが、割といい感じで装着することができました。
GWの後半(今年はどこが前半なのかよく分からなかったですが・・・)、15年ぶりに富士山一周を果たしてきました。
初挑戦(ルイガノRHC号、2007年)、2回目(LOOK号、2010年)、3回目の今回(ROUBAIX号、2025年)は次男坊と一緒。
どうも、自転車が新しくなると、富士山を一周したく傾向があるみたいです(^^)
クリップ部分はしっかりとBACKLOADERの溝に食い込んで、富士山一周110kmツーリングでも外れることはありませんでした(むしろ食い込みすぎて外せない・・・)。
ライトのマウント部分も、「カチッ」と小気味よく嵌まってくれ、同様にツーリング中の振動でも外れることはありませんでした。

朝霧高原走行中。サドルバッグ(BACKLOADER)の後部にちょこんとライトが付いています。
SONY α7S + CarlZeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
ところがツーリングから帰ってきてから知ったのですが、驚いたことに、OLIGHTには同じようなクリップ型のマウントがREC-MOUNT社から出されていました(!)
いつも、調べるより先に作ってしまうのでこういうことになります(笑)
ただ、REC-MOUNTのクリップマウントは2000円もします。
今回は、ほとんど同じ(だと思います)を10円くらいで作れましたので、ヨシとしましょう(^^)
また新たな課題も出てきていますが・・・

ライトを新調してしまったので、新たな課題が・・・デカイ
SONY α7S + TAMRON 90mm MACRO F2.8

Shiroさん:
自分のだから手間賃は無料ですからね。
もうこれで起業では?!なんちゃって・・・・・