ペダルをそろえても,ペダリングはそろわない。あぁ,なんとかならんもんか・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
富士ヒルクライム(FHC)のエントリーが迫っているから言い訳しているわけではないのですが,今冬シーズンも,事前予想通り,おいらの左脚はダメダメなことが判明しました。
いや,今まで思っていた以上に,おいらの左脚は「自転車の推進力」としては,まったく役に立っていないことが明らかになりました。恐ろしい,U2P2症候群に侵されていたのです・・・。
U2P2シンドローム
一昨年(もうそんなになるのか・・・)の手術で除去したはずのガングリオンが2倍のサイズになって戻ってきたせいで,寒い時期になると左脚は痛みでどうにもなりません。
手術前の2倍のサイズを誇る,マイガングリオン2.0。でかいよ・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
今冬シーズンも昨年11月に痛み始めヤビツアタックを打ち止めにしましたが,それ以降は日常的な階段の昇降にも支障が出るくらい痛くなってしまいました。
しかし,これは例年のことであり,春になれば自然と治るのでそんなに悲観することは無いと思っていたのですが,最近,「片足ペダリング」をやってみて,衝撃の事実を発見してしまったのです。
それは,想像を絶する左右超アンバランスで非力なペダリング,U2P2(Ultra Unbalanced low-Power Pedaling,苦しい?)症候群です。
以前から,ローラー台で練習をやると,リアタイヤが「キュッキュッ」とスリップしている音がしていて,「なんだろなぁ?」と思っていたのですがその原因は,U2P2症候群だったのです!
パワフル&スムースな右脚
まずは,左足のビンディングを外しての「右脚だけペダリング」をやってみます。
とりあえず,平地でやってみたのですが,予想していたよりも引き脚を使い,滑らかに走ることができていることに驚きました。
「引き脚」から「踏み脚」に切り替わる時計0時付近でも,ぎくしゃくすることなく滑らかに回せています。
さらに,坂道に挑戦してみると,驚いたことに勾配5%くらいの坂(ちょうど,源氏山がそうです)なら,どんどん上っていくことができました。
速度は遅いし,ギアだって限界まで軽くしての話ですが,それでも「右脚だけで源氏山を登れる」というのには自分でも驚きました。
いいぞ,マイ右脚!(^^)
非力&ガタガタの左足ペダリング
さて,問題の左足。
こっちは,右足とは対照的に,想像を絶する「ガタガタ」&「非力」ペダリングでした。
こんな感じで走っています。@引地川公園
RICOH Caplio GX100
まずは,「ガタガタ」の方から。
時計の0時の位置を境に,引き脚→踏み脚の切り替えをしなければなりませんが,まったく間に合っていなく,リアのフリーが空転してしまっているのです(!)
同様に,6時位置では踏み脚→引き脚に切り替えなければいけませんが,やっぱり8時くらいまでは空回りしています。
つまり,0時~2時,6時~8時くらいまでの位置では,左脚はなんの推進力も産み出していないということです。12時間のうち,4時間も休憩しているのです。さぼりすぎです!
さらに,「非力」の方。こっちもかなり深刻。
2時位置からは踏み込みが始まるのですが,力を掛けると,患部(膝の右側面)がズキ~ンと痛むため,力がかけられません。
ほぼ,「ペダルに乗っているだけ」のような感じで,6時位置くらいまで行ってしまいます。
そして,6時~8時までの空回りの後,ようやく引き脚を始めますが,これまた膝側面がズキ~ンとなります。踏み脚よりは痛みは少ないのですが,「クビにならない程度に仕事しているダメサラリーマン(俺?)」という感じで,たいした推進力にはなっていません・・・。
左脚だけの片足ペダリングでは,坂はおろか,平地ですら,ぎりぎり進められるかどうか,という感じで,15km/hくらいしか出すことができませんでした。
これがタンデム(=二人乗り自転車)の相棒だったら,「ちゃんと漕がないなら降りろよ!」と怒ってやるところですが,なんせ,自分の脚なのでなんともかんとも・・・。
現状のまとめ
というわけで,やたらとパワフルな右脚と,まったく役に立たない左脚の状況をまとめると,以下のようになります。
右脚 | 左脚 | |
---|---|---|
踏み脚 | ◎ | × |
引き脚 | ○ | △ |
右脚で踏み込むときは左脚も応援してくれるのでパワーがかかります(◎+△)。
逆に左脚で踏み込むときは,主役の左脚は役に立たず,右脚の引き脚だけが頼りです(×+○)。
この差(◎+△ vs ×+○)はすごく大きいですから,半周おきに,ローラー台がすべるわけです。
想像以上の,左右アンバランスのガタガタペダリングということがわかりました。正直言って,効率やタイムがどうこういう以前の問題です。
それでも,自転車,特にビンディング付きのロードバイクのすごさに驚いてしまいました。階段の昇降や走ることはまったくNGなのに,ひとたびロードバイクに乗れば軽く100kmは走ることができる。すんばらしいスポーツだと思います(ポジティブだなぁ,笑)
U2P2のカイゼンに向けて
いつまでも「自転車ってすごい!」と感動している場合ではないので,U2P2症候群を少しでも矯正していく必要があります。
U2P2の悪影響を分析すると,以下の2点になります。
- 出力が最大でも50%しか出ていない。2本足の生き物で,1本足しか働いていないのですから・・・。
- そのわずかな出力も,機材の「たわみ」や「ゆがみ」で吸収されている。極端なガタガタペダリングですから・・・。
そこで,考えた対策は以下の3点。
【案1】死ぬほど堅い機材で固める→ボツ
死ぬほど堅い高剛性クランクやペダル,シューズなどに交換し,「たわみ」「ゆがみ」によるパワー吸収を回避する案です。
すばらしいアイディアなのですが,頼みの綱の右脚まで痛めてしまうおそれがあるばかりか,間違いなく財布を傷めてしまうので,残念ながら(?)却下です。
そもそも,これでは最高でも50%までしかカイゼンされませんし。
【案2】いつでも片足ペダリング→採用
いつもの鎌倉一周コースはもちろん,ちょっとご近所までLGS SIX号で出かけるときも,隙を見つけては左脚ペダリングをやり,筋肉を鍛えます。
左ばかりイジメていると拗ねてしまう可能性があるので,たまに右脚での片足ペダリングもやってあげます。
普段の「2足走行」に比べると,交互の脚でやるペダリングはかなり早く脚が疲労します。頼みの綱の右脚ですら,ふにゃふにゃになってしまうほどです。
逆に,休日でも30km程度しか走れていないおいらにとっては,短時間に脚の筋肉に負担をかける効率のよい練習なのかもしれません。
もちろん,自宅内ローラー台でも左脚強化じゃ!
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
【案3】バランスボールを使ったトレーニング→採用
我が家には,直径50cmのバランスボールがあります。
もともとは,妻のダイエットのために購入したものですが,子供たちが上に乗ってバランスを取りながらテレビを見る以外,あまり活用されていません(笑)
我が家のバランスボールは,台座付き。転がっていかないので便利です(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
直径5cmは,小学生の脚が浮くくらい。175cmのおいらにはちょうどいいサイズです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
が,実はバランスボールをうまく使うと,引き脚に必要な腸腰筋やハムストリングスを鍛えることができるらしいのです。
やり方は,床に仰向けに寝ころび,足をボールに乗せてお尻を浮かせ,手前に引き寄せるというものです。
大昔の「Tarzan」に載っていたやり方。おいらは,こっちのやり方にしてみました(尻を高く上げている)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
写真で見ると,なんてことないように見えるのですが,実際にやってみると,意外ときついエクササイズで,10回もやれば脚がプルプルしてきてしまいます。
遊休施設(?)であるバランスボールを有効活用し,費用0円でできることから,即採用です(^^)
FHCに向けて
昨年は,ガングリオン手術直後ということもあり,1~4月まではほとん自転車に乗れませんでした。
今年も脚が痛んで,いまいち乗り気じゃないため,1月も2月も,ともに数回しか自転車に乗っていません。
しかし,3月3日にはFHCのエントリーですし,6月の本番までは3ヶ月ちょいしかありません。
今のままでは,あらゆる点で今の機材より劣っていた一昨年のFHC自己記録(89分)の更新すら危ぶまれます。
土曜日,片瀬海岸に行くと,富士山が見えました。あそこの5合目まで行くのだ!(しかも90分以内に)
RICOH Caplio GX100
実走も,ローラー台も,バランスボールも,今始めたばかりといっていい状態。
幸か不幸か,おいらの左脚は力をかけるとズキ~ンと痛いのですが,あくまでも「痛いだけ」であって,運動が原因で悪化したりする恐れはありません。
こりゃぁ,もうちょっと気合いを入れて,トレーニングしてみるか!!
結果は,3ヶ月後をお待ちください~(^^)
やっぱり,どんなスポーツでも練習は必要ですね(^^) 1,2,1,2・・・!
RICOH Caplio GX100
>koboldさん
そうなんです。
2年前のヒルクラ挑戦のときに用意した物品たちは,
「ヒルクラ」カテゴリーに入っています。
スプロケ,SKINS,ローラー台,PRO3などなど。
本当は「いじる」カテゴリなんだけど,どうしようかな・・・。