計測ラインを越えたら、FHC2022スタートです!
SONY アクションカム HDR-AS200V
富士ヒルクライム2022参戦記3(本番走行編)
かれこれ2週間も経ちましたが、ようやく、富士ヒル参戦記の3回目、本番の走りの様子です。
動画作るのが大変だったり、転勤になったり、なかなか書くのが遅くなってました。
久しぶりに晴れた、楽しい走りでした(^^)
富士ヒルクライム2022の作戦
さすがに、現状の体力(と体重)でシルバー賞(75分未満)が取れるわけないので、無難にブロンズ賞(90分未満)を狙います。
過去数年の本番時のスペックを比較するとこんな感じです。
試走年 | 2018年 | 2019年 | 2022年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
年齢 | 49歳 | 50歳 | 53歳 | |
体重 | 57.7kg | 60.1kg | 57.6kg | ここ数年では最軽量 |
フレーム | LOOK595 | 12年目です(!) | ||
ホイール(F) | Reynolds MV32T UL | 450gの超軽量。11年目です(^^) | ||
ホイール(R) | Fast Forward F4R | 625g。こちらも8年目 | ||
タイヤ(F) | Vittoria CORSA SPEED | 山はこれに限る | ||
タイヤ(R) | Vittoria CORSA SPEED | 〃 | ||
チェーンリング | FC-9000(50-34T) | インナーだけ楕円 | Baroque Gear | |
リアスプロケ | CS-6700(12-30T) | |||
サイコン | SGX-CA500 Edge810J |
SGX-CA600 Edge810J |
SGX-CA600 | ようやく2台乗せをやめました |
心拍 | fenix 5s | ForeAthlete745 | 少しだけ軽量化 | |
パワーメーター | ペダモニ | |||
至近のFTP | 240W (4.2W/kg) |
222W (3.7W/kg) |
229W (4.0W/kg) |
4月に計測したまま・・・ |
スタート直前のLOOK号。ここ5年くらい変化なしです(^^;
SONY Xperia 10 III
過去の大会と比べると体重がかなり軽いので、一見すると体重あたりFTPは高そうに見えますが、実際にはFTP測定テストを全然やっていないので、本当にFTPが229Wもあるのか大いに怪しいところではありますが信じるしかありません。
走りの作戦は、もはや信仰とも言える「ずっとFTP付近で頑張る」だけです。
急勾配は意図せずパワーが出過ぎるので抑え、緩斜面はサボらないようにギアを上げて踏み込んで、220W付近で頑張ります。
前半(スタート~10km)の様子
事前の緻密な計画(笑)どおり、周囲の状況にかかわらず、ちゃんと220W付近を維持して走ります。
ただ、駐車場の大混乱があったせいか、本来は早い時間帯にスタートすべき選手(ゼッケン番号が小さい)がたくさん走っていて、割とカオス。
しかも、スタート時間帯が遅いから、スタートしたらすぐに、ゴール済み選手たちの「下り」が始まっており、右側にはみ出ると双方即死するので気を付けないといけません(いつか事故が起きる気も・・・)
下山組との相対速度は60km/hくらい? 割と怖い。
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そして、この段階で、致命的なポカが発覚!!
左足にトルクをかけるとペダル付近から、キュッキュというかわいい音が聞こえてくるのです。
富士ヒルに出かける前夜(金曜日)に、摩耗しきったクリートを新しいものに変えていたのですが、ボルトの締め付けが悪いのか、表面が何か汚れているのか、とにかく、左足を強く踏み込むごとに、キュッキュと音がしてきます。
「クリートから異音?」と言われても分からないと思いますが、修学旅行で行った「二条城の廊下のウグイス張り」や「幼児用の音が出るサンダル」を思い出していただければだいたい合っています。
走りには何の問題も無いのですが、他の選手の後ろに付こうとすると、これはとてもマズイのです。
幼児用の音が出るサンダルで容疑者を尾行するくらいマズイです。
なんせ、一生懸命走っていると、後ろからキュッキュ、キュッキュ・・・という音が近づいてきて、自分の真後ろに張り付くのですから、「誰やねん!」となり、場合によっては振り向かれてしまい、気まずい雰囲気に・・・。
「ヨッ!」と言い返すくらいの度量があればいいのだけど、「すいません~」とコースというか目をそらすことの繰り返しになってしまいました。
登りでたいした速度でもないのでドラフティング効果はあまり無いですが、他の選手とともに走るのは、「一緒に走る」「頑張らされる」というモチベーションになります。
この作戦が封じられる(?)のは痛かったなぁ・・・。
後半(10km~ゴール)
ヒルクライム(に限らず自給系共通)は、自分をどこで許すかの我慢比べ(?)です。
苦しいと悲鳴を上げる体に、いつまでムチをふるえるか。いろんな意味でドMそのものです。
後半になると、キュッキュッペダルでも誰も気にしなくなってきた(疲れてるからか・・・?)ので、より速い集団で一緒に走ったりして、強制的に自分を追い込んで頑張れました。
また、試走を入れれば12回目のスバルラインですから距離感もだいたい分かってきており、少しペースは下がってきましたが、5合目の平坦区間を夢見て走ります。
その平坦区間前、4合目の最後の坂も無難に乗り越え、いよいよゴールまでの平坦区間(通称、極楽浄土区間)に入ります。
空気抵抗を減らすため、いかに集団で走るかが超大事なのですが、今年は超運が悪く、周囲にちょうどいい速さの仲間がいません(のんびりサイクリング的なムード)
しょうがないので一人旅で頑張って走って前の集団を追いかける展開になりましたが、500m位走って追いつくことができ、一安心。
・・・と思ったら、やたらと先頭交代が激しいグループで、行ったり来たりで結構大変。
そんなこんなで最高速度はわずか36.4km/hどまり(全11回参加中9位)になってしまいました・・・。
あと、前回大会に続き、一番高速で面白い最終版やゴールシーンは、カメラの電池切れによって映像無しです(涙)
まとめ
すでにお伝えした通り、ゴールタイムは1時間27分。11回参加して、10回目のブロンズ賞です。
過去10回ほど見た数字・・・(^^;
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ゴール後のソフトクリームは、過去最大サイズでした。
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自己ベスト(1時間22分)を出せたFHC2018と比較した、今回のパワー分布はこんな感じになります(1分間の移動平均で描いています)
FHC2018との比較。後半もう少し頑張ってほしいなぁ・・・。
GARMINデータから自作
全体的には、序盤から後半に向けて徐々にパワーダウンしていくのは同じ傾向(悲)ですが、後半ではいくつか顕著な違いがみられます。
距離 | FHC2018 (1時間22分) |
FHC2022 (1時間27分) |
考察 |
---|---|---|---|
16km付近 | 安定維持 (220W付近) |
大幅ダウン (180W) |
サイクリング状態のときか? |
19km、21km | 急加速っぽい (230W付近) |
むしろ下がる (190W) |
FHC2018では、随所で爆発的加速をしてしまっていた・・・ |
21km以降 | どんどんパワーを上げる (240Wまで) |
急激に落ち込む (170W) |
一人旅で絶望した時かな・・・。 |
なかでも、16~17km、21~23kmあたりでのパワーダウンぶりは大きいです。
前者は周囲に合わせて気を抜いてサイクリングモードになってしまい、後者は極楽浄土の一人旅でやる気がなくなっているのだと思われます。
いつも、パワー上限の方にアラートを設定していますが、パワー下限にもアラートを設定した方がよいかもですね(さぼるな~みたいな)
また、富士ヒルのリザルトページには参加選手全員のデータが年代別にPDFで掲載されているので、これをCSV化してXLS化して、度数分布を描いてみるとこうなります(結構な手間なので、最初からCSVで出してくれないかな・・・)
年代別(50~59)のゴールタイムのヒストグラム。
大会公式データから自作
5分単位で区切って作ってみましたが、予想通り、自分のタイム(1時間27分)は最大のボリュームゾーン。
すぐ右の1時間30分~1時間35分が凹んでいることから、「せめて1時間30分は切りたい!」という、おっさんたちの熱い思いが伝わってきます(笑)
おそらく、ブロンズ賞の区切りを1時間40分に変更すれば、グラフは右に10分ずれると思います(人間行動学みたいですね)
逆に、毎年、1分ずつ早めてくれれば、いつか自動的に1時間15分をクリアできるかもです(笑)
まぁ、年代別の「50歳代」はあと6回も出られるので、徐々になんとかしましょう。
次回は、下山&ポカまとめの予定です。
冬用ウェアを着こんで、下山準備完了!
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Shiroさん:
今回も楽しいリポートをありがとうございました。
毎年、1分ずつ詰める、は妙案ですね!?