重松清 『半パン・デイズ』読み始め

今朝も5時に起きました。・・・が,またも雨(しかも,中途半端な小雨)。ムキ~,もう2週間も乗ってないぞ。

と言うわけでまたも無駄に早起きしてしまったので,昨日,図書館で借りてきた重松清『半パン・デイズ』を読み始めました。

(昨日チビ達と図書館に行き,あまりに表紙がかわいいので,借りてきました)

とりあえず,1話目『スメバミヤコ』を読み終えました。
やっぱり,重松オジサンの話はどれもいいなぁ・・・。こういう小説を読めるなら,雨もまたよしです(いや,やっぱり晴れて欲しいけど)。

主人公はこの春から小学1年生になるヒロシ。

東京の幼稚園を卒園したと同時に,九州に引っ越してきました。引っ越してきた事情は,両親の口調からあまり,楽しい理由ではなさそう。

父は体調が優れず(どうも,これが引っ越しの原因のよう),母も引っ越しの疲れと今後の生活を思ってため息ばかり。ヒロシはもうすぐ小学生なのに,言葉も分からない,誰も知らない小学校に通わなければならない心細さ・・・。

そんな心細さの中,隣の家の小学6年生の自転車に乗せられて小学校まで案内して貰います。言葉も悪いし,ちょっとガキ大将っぽくて,怖いんだけど。そして,そのまま海まで自転車で行って・・・。

第1話目から(って,まだこれしか読んでないんだけど)本当によかった。

おいらも何度か引っ越しをしてるんだけど,小学3年生の時に岩手の盛岡から長野の松本に引っ越した時はおんなじ感じでした。言葉は全然違っていて,本当にびっくりしました。(ヒロシと違って,体は強くないくせに負けん気だけはべらぼうに強かったので,日々ケンカばかりでしたが・・・)

盛岡は東北でも言葉がとてもきれいな町(だったと思う)。でも,モノをあげることを,「ける」といいます。「これ,けるよ」と言ったりするのですが,そうしたら,松本の連中にこう言われたのです。

「あいつ,ことばが変ずら~」「そうずら~

むか~っ,おまえらも十分変じゃねぇか~! ポカポカポカポカ・・・。こうやって毎日ケンカすること,約半年。すっかり,松本っ子になりきってしまいました。他にもたくさんの土地に住みましたが,今でも松本が一番好きです。

いかん。何の話だか分からなくなってきましたが,第1話目は,ヒロシがとても心細い中,九州での暮らしを始める話。そして,多分2話目からは,ヒロシがだんだん成長していくんだろうなと期待しています(ポカポカ・・・はどうか分からないけど)

でも,転校生は本当に心細いんだよな。
小さいからすぐ慣れるなんてウソだよな。

弟がいれば,兄貴がいればいいのに。友達100人なんていらないから,たった一人でもいてくれれば・・・。30年前の自分とおんなじで,目頭が熱くなります。

さぁ,今週一週間は雨が降ろうがカンカン照りになろうが,ゆっくりとヒロシの成長ぶりを読み進めようと思います。
(^^)

【追伸】
初回の変換では「はんぱんでいず」→「半パンで伊豆」でした。いいねぇ,ATOKさん。

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