16%勾配の激坂を218Wで登っているところ。キツイ・・・!
ZWIFT内の仮想パワー「zPower」と、リアルなパワーメーター(ペダモニ)の比較をしてみました。
ペダモニの数値を正として、スピード・ケイデンスから仮想的に計算するzPowerがどこまで正しい値を出してくるのか、あんまり期待はしていなかったのですが、どんな結果になったのでしょうか・・・?
zPowerとは?
ZWIFTでは、ライダーが漕いだ「パワー」をもとにすべてが回っています。
パワートレーニング用のワークアウトはもちろんですし、ZWIFT内のアバターが走るスピードも、パワーをもとに勾配やドラフティング、体重などを加味して計算されています。
パワーメーターがある場合はその値を使うのが一番ですが、無い場合には、スピード、ケイデンス、ローラー台の負荷特性(仮想パワーカーブ、VPC)をもとにZWIFT内で計算する「zPower」という数値で代用することができます。
zPowerはZWIFT内では、パワーメーター計測のパワーと基本的に同等の扱いですので、アバターの速度は以下のように求まります(たぶん)
- スピード・ケイデンスをANT+(またはBLE)でZWIFTに伝送
- スピード・ケイデンス・ローラー負荷特性から、zPowerを算出
- zPowerに、勾配・ドラフティング・体重を加味して速度を算出
愛用しているEliteのローラー台、「Super Crono Fluid ElastGel Digital Trainer」も仮想的にパワーを計算し、コンソールに表示してくれる機能があります、以前、こちらの記事で紹介した通り、パワーメーターで測った値とはかなり乖離がありました。
前回は,ペダリングモニターを,とりあえず購入して取り付けたまでのお話を紹介しました。
その記事でも書きましたが,ここのところの天候不良(台風・秋雨)と体調不良(肉離れ・爪割れ)によって,9月はまだ2回しか屋外走行していないという状況です。
このまま実走行での使用をレポートしようとすると年を越えてしまいそうなので,とりあえず,インドアで回してみて分かったこと・感じたことを紹介してみます~。
Eliteのパワー計算ではローラーの回転数(≒速度)しか使っていないため、例えば、ある瞬間に30km/hでローラーが回っていたとしても、加速中だったら600Wかもしれないですし、定速運行中で200Wかもしれませんし、極端な話、減速中で0Wかもしれません。
Elite社の説明。速度だけでパワーを決めているので、やっぱり無理があるような・・・?
加速・定速・減速状態を区別できないため、インターバルトレーニングのように加減速が激しい場合には、より誤差が大きくなっていました。
さて、zPowerはどんなもんなのでしょうか・・・?
zPowerはどれくらい正確なのか?
zPowerとパワーメーターの計測値を比較しようとしたのですが、意外と手間がかかりました(もっといい方法あるのかな・・・?)
- ZWIFTとGARMIN connectを連携設定しておく
- ZWIFTにはスピード・ケイデンスの計測値だけを伝送する
- ペダモニの計測値はfenix 5sで記録する
- トレーニング終了後、2つの走行ログができる(ZWIFT経由、fenix 5s計測)
- それぞれのデータをPCにTCX形式でエクスポートする
- 「tcx2csv」ツールでCSV化する
- エクセルで2つのデータを重ねたグラフにする
出来上がったCSVデータをもとにグラフを描いてみると、こんな感じになりました。
比較結果。zPower(青線)の方が常に高めに出ています。
う~む、大体の形は合っているのですが、zPowerの方が少し大きめに出ていますよね。
そこで、zPowerの方を適当に20%減(0.8倍)してみると、両者のグラフはほぼ一致しました。
zPowerの方を20%小さくしてみた結果。だいたい一致している感じ。
0:16や0:36あたりを見ると、zPowerの方が変化が遅れてきていますが、踏んだ瞬間に検知するパワーメーターと、力が伝わって速度が変化するまで時間がかかるzPowerの差かと思われます。
また、全体的にzPowerの方が大きめに出ていたかですが、必要な設定を全くしていなかったからではないかと思われます・・・。
よく調べると、ZWIFTではzPowerを使用する際の注意事項がいろいろと書かれています。
- ZWIFTが公式に推奨するローラー台を使う(負荷特性カーブがある)
- タイヤの空気圧は100psiにする
- タイヤは700×23cにする
今回は単身赴任先だったので、Eliteのローラー台でしたが、こいつはZWIFTが公式に推奨していないタイプ。
なんとなく、近い名前の機種を選んでみましたが、別物です・・・
自宅のGROWTAC GT-Roller FLEX3の方は、ZWIFTから公式に推奨されていて、使用時には負荷設定を「3」にするように指示されています。
GT-Roller FLEX3は公式推奨ローラー台です。使用時の負荷設定まで指定されています。
今週は自宅(GT-Roller FLEX3)でのZWIFTはできなかったのですが、来週には、自宅でGT-Roller FLEX3を用い、そのほかの条件もちゃんと設定して試し直してみたいと思います。
つづく(^^)
ELITEのVOLANO(購入したのは4年前)でZWIFT始めて1年半です。最初は30分も耐えられなかったものがじわじわと上がってきて2021年頭からはやけにFTPも上がり(299!)、実走感覚とかなり乖離してきているのが自分でも怪しいなと思っていました。80%だとすると240。妥当なところかなという気がしました。ただこのままではナンなので、まともなスマートトレーナーにバージョンアップを検討中です。⬅️オススメってありますか?