あれ? RHC号(上)とLOOK595号(下)、ともに左クランクを外してどうしたの・・・?(^^)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
ZWIFTの始め方を紹介する情報は山のように沢山あるのですが,「ペダモニを持っているけど1台のバイクにしか付けてなく,2台目のバイクでもZWIFTをやるにはどうやったらいいのか」という情報は見たことがありません。
そんなニッチな情報がゴロゴロある方がおかしいのですが・・・(笑)
というわけで,ニーズがあるのかどうか分からないですが,「1セットのペダモニを2つに分けて,2台のバイクでZWIFTをやる」の準備をしてみます。
ZWIFT初体験シリーズの第1回目は,「パワーソースの用意」です。
要するにこんなお話です
- ZWIFTをやるには「パワーソース」が必要
- スピードから近似計算でもいけるけど、せっかくなのでペダモニを使いたい
- 1セットのペダモニを半分に分けて、LOOK595号、LGS RHC号、どちらでもどちらでもZWIFTをできるように!
ZWIFTで前に進むには「パワーソース」が必要
ご存知の通り,ZWIFTはネット上の仮想空間内を,自分の分身(アバター)で走り回るというトレーニングアプリです(だいぶ,大雑把な説明ですが)。
自分の分身を走らせるためには,何らかの「前に進むための情報」を与えてやる必要があり,どうやら,ZWIFT内ではこれを「パワーソース」と呼んでいるようです。
やたらと濃いソース(Powerful Sauce)ではなく,力の源(Power Source)です。
パワーソースと体重設定の他、コース勾配や前走者との間隔(!)などから、自分の分身の速度が決まりますし、FTPテストではこの値によって、自分のFTPを計測してくれます。
勾配14%で120Wしか出さないと、時速4km/hに(笑)
色んな情報源を当たってみると,ZWIFTで利用可能なパワーソースは以下があるようです。
- パワーメーター: 計測したパワー値そのもの
- 賢いローラー台: ローラー台で計測したパワー値
- スピード/ケイデンスセンサー: ZWIFT内で計算するパワーの近似値
3.については、事前にZWIFT内の設定画面で手持ちのローラー台機種を設定し、その機種固有の負荷特性データとスピード/ケイデンスから、仮想的なパワー値(ZWIFT内ではzPowerと呼んでいます)を計算してくれるものです。
zPowerは、そこそこ正しい値が出ることが多いようですが、それでも、一漕ぎごと、リアルタイムに正確に計測できるパワーメーターの方が優れていることは確かです。
また、ZWIFT内で行われる各種イベント(レースやロングライド)では、場合によっては、パワーメーター以外による参加者を制限していることもあるようです(2や3では、実力より高い値を出すことができてしまうため)
【2017.11.11追記】
当初、方法2(賢いローラー台、スマートトレーナー)もイベントで除外されることがあると書いてしまいましたが、スマートトレーナーとしてつなぐ場合も、パワーメーターとしてつなぐ場合も制限されることはないとのことです。
よく考えたら、物理的にパワー計測した機器からの入力なんだから、そうですよね。
あっりべさん、ご指摘ありがとうございました!!
せっかく、ペダリングモニターを持っているのだから、これをパワーソースとしましょう。
前回は,ペダリングモニターを,とりあえず購入して取り付けたまでのお話を紹介しました。
その記事でも書きましたが,ここのところの天候不良(台風・秋雨)と体調不良(肉離れ・爪割れ)によって,9月はまだ2回しか屋外走行していないという状況です。
このまま実走行での使用をレポートしようとすると年を越えてしまいそうなので,とりあえず,インドアで回してみて分かったこと・感じたことを紹介してみます~。
単身赴任先と自宅、どちらでもパワーメーターを使おう!
週末は自宅(藤沢)に戻って走ることが多いですが、それでも、月のほどんどは単身赴任先(福島)で過ごしています。
どちらの家にもバイクはあります(藤沢=LOOK595号、福島=LGS RHC号)ので、両方のバイクでZWIFTをやれる環境を作りたいところです。
幸いなことに、我が家のペダリングモニター(SGY-PM910H2)は、左右別々に分けて2個のパワーメーターとして使うことができますので、右クランクをLOOK595号、左クランクをLGS RHC号で使うことにしました。
それで、冒頭の写真の通り、LOOK595号の左クランク(ペダモニ付き)と、LGS RHC号の左クランクを外して、両者を入れ替えたのでした。
ペダリングモニターには3つのモードがあり、サイコンとの組み合わせに合わせて変更してやる必要があります。
モード名 | 通信方式 | 対応サイコン | パワー計測 | ベクトル 表示 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
ペダリング モニター |
パイオニア オリジナル |
SGX-CA500 SGX-CA900 |
〇 左右独立 |
〇 | ペダモニの標準状態 |
デュアル パワーメーター |
ANT+ | ANT+ 対応サイコン |
〇 左右独立 |
× | 他社サイコンを使う場合 |
シングル パワーメーター |
ANT+ | ANT+ 対応サイコン |
〇 片脚の2倍 |
× | 他社サイコンで、かつ、片側センサー |
これらのモードを、LOOK595号、LGS RHC号、それぞれのバイクでどう設定したのかは以下の通りです。
LOOK595号 (右センサーのみ & サイコンはSGX-CA500)
こちらは、専用サイコン(SGX-CA500)があるので、標準のペダリングモニターモードで使います。
右センサーのみで使うには、以下のように設定してあげます。
- 左クランクをLGS RHC号と交換する(左センサーが無くなる)
- サイコン(SGX-CA500)のセンサー選択画面で、左センサーをオフ設定にする
これだけです。
右センサーで計測したパワーの2倍値(とケイデンス)がSGX-CA500に送られ、SGX-CA500のANT+パワー転送機能により、パソコン(ZWIFT)に転送されます。
LHG RHC号 (左センサーのみ & サイコンはfenix 5s)
単身赴任先のLGS RHC号では、サイコンはfenix 5sを使うので、シングルパワーメーターモードで使います。
設定手順は以下の通りです。
- SGX-CA500の設定画面で左センサーのモードを「シングルパワーメーターモード」に設定する
- 左クランクをLOOK595号と交換する(左センサーが登場する)
- ケイデンスマグネットを装着する
- ケイデンスマグネット検出操作をする
ペダモニはクランクの歪みから力(トルク)を検出し、回転数(ケイデンス)を掛けることでパワーを算出しています。
そのため、ケイデンス計測用のマグネットをフレームに付ける必要があります。
ペダモニのセットには、標準のパッチ式マグネットの他、特殊フレーム形状に対応するためのアーム式マグネットが付いてきます。
マグネットを新規購入すると2000円くらいしますので、同梱のアーム式を使ってみました。
これがアーム式マグネット。特殊形状のフレーム対応用です。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
こんな風に取り付けてあげます。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
アームの位置を適切に調節した後は、「ケイデンスマグネットの検出操作」をする必要があります。
- センサーの電池を抜き差しする(リセット)
- 30rpmくらいでゆっくりクランクを回す
- 緑色のLEDが転倒して設定完了
この操作がなぜ必要か謎なのですが、これをやらない限り、パワー値は全く出力されないので気を付けましょう。
バッテリーの電池を着脱して、センサーを初期化します。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
クランクを空転させ、緑色のLEDが点灯したら設定完了です。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
まとめ
自宅と単身赴任先を往復し、上記の初期設定を終えたことで、LOOK595号(右のみ)、LGS RHC号(左のみ)の、どちらのバイクでもパワー計測ができるようになりました!(^^)
LOOK595号 | LGS RHC号 | 備考 | |
---|---|---|---|
サイコン | SGX-CA500 | fenix 5s | 595号でも心拍計測用にfenix5sは使っています |
センサー | 右のみ | 左のみ | 左右で見栄えが違います(^^: |
モード | ペダリングモニター | シングルパワーメーター | |
パワー値 | 右の2倍 | 左の2倍 | 意外と差は少ないです |
ベクトル表示 | 右だけ可能 | 不可 | あんまり気にしていない? |
どちらも、片脚パワーの2倍表示ですが、正直言って、ZWIFTでも実走でも、これで十分です(だったら、最初から片側セットでよかったんでは?・・・涙)
「バイクは2台あるけど、パワーメーターが1セットしかない。」
「メインのバイクを固定ローラー台で使うには抵抗感がある(フレームへのダメージ等)」
そういう方には、パワーメーターを左右に分けてしまう、この、半パワーメーター方式(?)もアリかもですね(^^)
単身赴任先(実家ですが)の和風トレーニングルーム完成!(^^)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
これで、とりあえず、パワーソースの確保は完了。
次回は、パワー、心拍、ケイデンスデータのパソコンへの取り込み方法の紹介です。
あら、ローラーの件はお預け!(^O^)
で、3.緑色のLEDが転倒するとヘルメットが割れて中からエイリアンが出てきます。と、重箱の隅をつついてみました