氷川丸と共にマリンタワーも営業終了となってしまいました。
営業終了まであと2日の時点で行ったので,いつもはガラガラのマリンタワーも大混雑。氷川丸同様,中に入ったことがあるのはユウキチさんだけ。おいら,奥さま,カズボンの3人は最初で最後のマリンタワーでした。
こういう,「タワーもの」というのは,家の近くにあればあるほど,見慣れていればいるほど,なかなか行く気にならないものです。
おいらの生まれは東京で,それからずっと田舎に住んでいましたが,今の会社へ入社したと同時に生まれ故郷(足立区・・・)に住むことになりました。それから湘南に移住するまで7年ほど東京(くどいですが足立区・・・)に住んでいましたが,やっぱり「東京タワー」には行くことはありませんでした。
都心にお出かけして,皇居付近から,国道1号から,はたまた都心環状線からライトアップされた東京タワーを見ると,「あぁ,きれいだなぁ」とは思うのですが,わざわざ行く気にはなかなかなれませんでした。
結局,チビ達を連れて東京タワーに出かけたのは,湘南に移住してから。それこそ,超「わざわざ」東京まで出かけて東京タワーに登ったのです。
横浜のマリンタワーは今までも何回も近くを通っています。中華街に行った時,山下公園に行った時,元町に行った時。みんなすぐ横を徒歩で歩いて通っているくせに,なかなか行く気になれない。
でも,「営業終了のおしらせ」を知った途端に無性に行きたくなり,奥さま(およびチビ達)と意気投合して登ってきました。同じような人たちがたくさん並んで大混雑でしたが,それでも行ってきました。
いつでも行ける時には別に行く気にならない,行けなくなると無性に行きたくなる。
「タワー」とはそんなものなのかもしれません。
そういえば,リリーフランキーの『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』でもそうでした。窓から見えるところにあるのに,でも,だからこそいつでも行けると思ってしまう。
みんなで並んで登ったマリンタワーは,そんな不義理な僕たちを温かく迎えてくれました。すぐ近くのランドマークタワーや六本木ヒルズ(行ったことないけど)のような,高揚感や緊張感をもたらすところではなく,どこか温かく,のんびりした下町のような感じが足立区生まれのおいらには居心地のいい実家のような所でした。
さようなら,マリンタワー。また会う日まで!
■マリンタワー&氷川丸ツアーのフォトアルバム(親族用)はこちら。
追伸)どうやら,マリンタワーは横浜市に譲渡されるようです。そして復活に向けて動き出しているようです! がんばれ,横浜市!