目立つグラフィックとG3スポーク。シャマルウルトラは,ウルトラカッコイイのです(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
ここ数ヶ月,「レポートしなきゃなぁ」と思っているものがあります。フォトポタ日記にいただくコメントでも,「早くレポートしろよ~」「本当は持ってないんじゃないの?」と言われ続けておりました(うそ)
それは,LOOK号のホイール,カンパニョーロ「シャマル ウルトラ 2-Way Fit」です。
乗り始めてほぼ半年,走行距離はまだ1000kmちょいですが,ようやくレポートを書いてみることにしました。
なんで,こんなに遅いの?
いや,シャマルじゃなくて,使用レポートを書くのがです(^^)
「十分使い込んでからじゃないと,責任を持ったレポートは書けない!」という強い使命感,,,,ではありません。
しょせん,土日だけのサラリーマンライダーでは,ホイールの性能なんてそんなに的確に分かるわけはないので,そもそもそんなに期待してはいけません(^^;)
ここまで書くのが遅くなった理由はただ一つ,「格好いい写真が無かったから」です。やっぱり,せっかく紹介するからには,格好いい写真で書きたいので・・・。
というわけで,半年もお待たせしてしまった割には,そんな大した感想(写真も)ではありませんが,使い勝手をまとめてみました。
シャマルウルトラ 2-Way Fitって?
カンパニョーロのアルミリムホイールのトップグレードに位置するのがシャマルウルトラです。
「トップ」と言っても,bellatiやwiggleとかで買えば,セカンドグレードの「ユーラス」とは5000円しか違いませんが・・・。
すこしカタログ的になってしまいますが,シャマルウルトラの特徴はこんな感じです。
- 2-Way Fit
- チューブレスとクリンチャー,両方のタイヤシステムに対応できるリムを,カンパでは「2-Way Fit」と呼んでいます(ホイールにはUltra Fitとも書いてありますが)。リムは完全につるつる(スポークの穴がない)でリムテープが必要ありませんから,クリンチャーとして使うときも便利です。
チューブレスで使うときは,このバルブを装着します。
もちろん,クリンチャーの時は外して,チューブのバルブを差し込みます。Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
- 割と軽量
- フロントが615g,リアはシマノ対応フリーで864g。前後合計で1479gは,カーボンホイールが増え始めた今では「超軽量」とは言えませんが,アルミホイールとしてはかなり軽量の部類に入ると思われます。
- ミディアムプロファイル
- リムの高さはフロント24mm,リア28mmのミディアムプロファイル。ディープのようなエアロ効果は期待できませんが,ヒルクライム好きのおいらにはぴったりです。
- 独特のスポークアレンジ
- フロントはふつうのラジアル組ですが,リアはカンパ独特の「G3スポーキング」。力のかかるフリー側2+反フリー側1の3本をセットにしたものを,7組配置しています。性能的にどういう効果があるのかあまり分かりませんが,見た目の迫力は抜群です。
力のかかるフリー側は2本,反フリー側は1本のスポーク。独特である・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
- USB (Ultra Smooth Bearing)
- 高性能(らしい)ベアリングです。2010年モデルは,ハブにセラミックベアリングを使っています。セラミックベアリングというものがどれだけすごいのか,あまりわかりませんが,空転させるとべらぼうに長く回り続けています。
USB。メモリや扇風機ではなく,Ultra Smooth Bearingの略です。
超なめらかベアリングかな?Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
- カーボンのハブボディ
- セカンドグレードの「ユーラス」との差がこれ。しかし,ハブをカーボンにしたって,サンデーライダーの走りに与える影響は皆無と思われます。まぁ,これは「気持ち」の問題というところです。
- ホイールバッグが付いてくる
- カタログには載っていなかったと思うのですが,とても立派なホイールバッグが付いてきます。分厚く頑丈な素材を使っており,破れることはまず無いと思います。また,ハブが当たる部分は,さらにプラスチック板の補強がされています。細かいところでは,クイックを入れるためのポケットが付いていたりと,使いやすさも考慮されています。
カタログには書いていなかったと思うのですが,ずいぶん,立派なおまけが付いてきて,驚いてしまいました。
立派なホイールバッグが付いてきます。あ,もちろん,2個ネ。
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8
使用感(いよいよだ!)
LOOK号を組み立ててから,しばらくの間はRHC号の時に使っていたEASTON EA50SLを,そのままLOOK号で使っていました(スプロケ・タイヤの付け換えが面倒だった・・・)。
ホイールは以前のままだったわけですが,それでも,最初はびっくりするくらい軽かったです。アルミフレーム→フルカーボンに乗り換えた効果なのでしょうけど,特に上り坂は本当に楽で,明らかにギア1枚は軽くなった気がしました(新車のうれしさもありますが。笑)
1ヶ月弱,EASTON EA50SLで乗ってから,シャマルにはきかえましたので,これから書く感想(インプレ)は,この状態(LOOK595+EA50SL)との比較になります。
見た目は最高です
いきなり「見た目」からで恐縮ですが,とても気に入っています。
従来のシャマルはリムがゴールドで,ちょっと・・・だったのですが,2010モデルはブラック&レッド。
おいら的には,このカラーリングが大好きです(EA50SLも同じでした)。
こちら,EASTON EA50SL。スポークがシルバーなので,存在感は控えめ。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
SHAMAL ULTRA。ブラックのエアロスポークの自己主張がやたらと強い。
特にリアのG3は目立つなぁ・・・(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
また,リアはカンパニョーロ独特の「G3スポーキング」となっているため,見た目の迫力はかなりあります。
スポークは扁平のエアロタイプで,これもブラック。グラフィックもかっこいいし,これなら,もう走れなくても十分元を取った気がしてしまいます(笑)
平地が軽い~!
シャマルウルトラにはきかえて,一番先に気が付いたのは,「平地走行の軽さ」です。EA50SLの時には平地はRHC号とおなじかな?と思っていたのですが,非常に軽くなりました。加速もいいし,高速巡航もとても楽になりました。
なんでこんな軽いのか,考えてみると・・・,
- ホイール&スポークの剛性が高い。後述しますが,EA50SLに比べて,明らかに剛性が高いですから,走行時のホイールの変形が少なく,これで走行抵抗が少ないのだと思います。変な言い方ですが,ホイールは常につぶれながら回っていますから,そのつぶれる量が少ないのにこしたことはありません。
- エアロスポーク。見た目が超かっこいいエアロスポークですが,空力性能も高いです(当たり前だよ)。ただ,私見ですが,30km/h前後で走るサラリーマンライダーには,そんなに恩恵があるのか,「?」ではあります。
- セラミックベアリング(USB)。空転させたときの持続力はハンパないので,これも転がり抵抗の軽減に貢献しているのかもしれません。
- 軽くなっている。今時,1479gでは「超軽量!」とは言えませんが,それでも,先代のEA50SLの1697gに比べれば,200g以上も軽量化しています。雑誌等ではミミタコですが,外周部の軽量化は効果が高いようなので,その恩恵もあるのでしょう。ただ,その効果を発揮するのは,平地というより,ヒルクライムでしょうけど・・・。
というわけで,いろいろ理由はあるのでしょうけど,おそらくは1.の「剛性」が占める比率が大きいのでは?という気がしています。なんせ,30km/h前後の速度領域の話ですから,空力や重量はそんなに影響はない気がします。
いずれにせよ,平地を走るのが本当に楽になりました。
フレームのおかげで上り坂が軽くなり,ホイールのおかげで平地が軽くなる。嬉しい限りです(^^)
やたらと高い剛性
太いエアロスポーク,いかにも頑丈そうなリム。実際に非常に剛性は高いと感じています。
以前のEA50SLの剛性が低すぎたというのもあるのかもしれません。
EA50SLで踏切などの大きな凸凹を通過すると,スポークがたわむのを感じることがありました。シャマルウルトラでは,どんなところを走っても,まったく変形しない剛性を感じます。
また,LOOK号のフロントフォークは,おそろしく剛性が高い(らしい)HSC6フォーク。
ふっといスポーク。もちろん,エアロで扁平していますが,これだけ太いと固いです。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
シャマルウルトラとHSC6フォーク,さらには上下異径ヘッドチューブの恩恵により,LOOK号でのダウンヒルは怖いくらいに安定しています。
LGS SIX号(MTB)ではダウンヒルで40km/hを越えるとガタガタしてきて怖くなりました。
LGS RHC号では60km/hが近づくと,同様に危険を感じました。
LOOK号ではどんなにスピードを出しても不気味な振動はなく,安定そのものです。
しかし,ここまで安定していると,ほとんどダウンヒルの技術が無いおいらにはかえって危険です。なので,いつもEdge705とにらめっこしながら,50km/hを越えないようにセーブして,ヤビツ峠を下っています。
チューブレス対応(2-Way Fit)
前述の通り,おいらが買ったのは,シャマルの2-Way Fitバージョン。チューブレスも使えるように,リム内部は完全に気密&ツルツルの構造になっています。
内部はチューブレス対応でツルツル。クリンチャーで使うときにリムテープ不要なのも嬉しい(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
残念ながら,まだチューブレスタイヤは試していないのですが,クリンチャーで使うときにも,リムテープが不要というメリットがあります(^^)
今度,ハッチンソンでも使ってみたときには,改めてレポートします~
まとめ
高剛性&軽量のために,上りは軽く,平地は早く,下りは安定。
おいらにとって,これほど嬉しいホイールはありません。
ディープリムのホイールは格好いいですが,ヒルクライムには向きませんし,さりとて,超軽量のカーボンリムは扱いが難しそう。
あとは,グレードの問題になるのでしょうが,今更ながら,ユーラスで十分と思います。シャマルウルトラでは,ハブボディがカーボン化されて60gほど軽量化されていますが,ホイールの中心部を軽量化してもあまり意味はありませんから,ユーラスを選んでもいいのかもしれません(実際,プロでもユーラスを使うことが多いそうです)。
見栄え,性能ともに十分(すぎる)シャマルウルトラ。
驚異的な円高進む今日この頃。おすすめです(^^)
(おまけ)
カンパという会社は,なんでもかんでも「ウルトラ」にしたがるように思えます。
シャマルウルトラは,ハブはウルトラスムースベアリング,リムはウルトラフィットです。
2-Way Fitっていうシステムなんだろうなぁ,と思うのだけど。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
ちゃんと,Ultra Tubuless Fitとも書いてあります。ウルトラ教のシャマルです。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
シマノの英語ネーミングセンスの無さに比べればましですが(^^)
STIっていったい・・・(Shimano Total Integration;島野総合統合。なぞである・・・)
(おまけ2)
クイックレバーの形状がちょっと特殊です。
写真が手元にないのですが,二またに分かれている形で,ローラー台の種類によっては装着できません(おいらのはNGでした)。
購入前に十分ご注意を~!
おいらは,EA50SLのクイックを外して使っています。せっかくの,本家クイックレバーを使いたいのに・・・。
>おバカさん
こんばんは。
確かに、雑誌やWEBでみると、CULTの回転のスムーズさは別格らしいですね。
シャマルのUSBは、先にも書きましたが、MV32Tのシールドベアリングとどっこい、どっこい、と言った感じです。
で、やっぱり、シャマルと言えば、G3ですよね。
あの、むちゃくちゃ太い(というか薄い)スポークを、
力強く3本束ねたデザインというのは、
走りうんぬん以前に、見た目の格好良さが気に入っています。
MV32Tの方は極細のスチールスポークなので、
両者は本当に対照的です(^^)
LOOK号の場合、ホイールのベアリングよりも、
BBの重さがとても気になっています。
バイクを静止している状態で、クランクを逆回ししたら、
普通は4~5回転はしそうなものですが、
LOOK号は1回転するかどうか、というくらい重いのです。
手持ちのLGS SIX号は5回転しますし、
先日、NoguさんのTCRと比べさせてもらっても、雲泥の差でした。
ホイール、チェーン、RDともにそれなりのものを使っているので、
あとは、BBが怪しい!という検討を付けています。
ヤビツシーズンが始まる前に、BBに手を着けてみようかな?なんて思っています(^^)
BBも、回転の軽さを凝り出したらキリがないんですよねぇ・・・。