雪が積もった横浜を,スノーシューズですいすい歩くおいら。備えあれば憂いなし!(・・・のはずだったのだけど)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ずっと暖冬,暖冬と思って油断していた今年の冬。
今朝はいきなりの雪で,首都圏の通勤電車,車,バス,あらゆる交通機関が麻痺してしまったようです。
おいらの両足もマヒししてしまいました。
冷たかったよぅ~(T_T)
備えあれば憂いなし! 完璧防寒装備で出社だ!
日曜日夜のニュースでは,関東地方は深夜から雪が降り始め,月曜日の朝にはかなりの積雪になることを伝えていました。
ご存知の通り,おいらは寒いのが大嫌いなので,前夜から準備して,かなりの重装備で家を出ました。
普段は背広&コートで通勤しているのですが,こんな時に見た目にこだわってはいられないので,アウトドア系ウェアで万全を期します。
- ゴアテックスのウィンドブレーカー
- Montbellの,一番分厚いジオライン3Dインナー
- レインカバー付きのドイター(CrossBike)
- スキー用のグローブ
- スノーシューズ
「富士ヒルの下山かよ!」という装備ですが,寒い思いをしたり,雪道で滑って転倒するよりは,重装備で無傷で出社した者のほうが偉いのです(^^)
ま,まさか,そんなところに落とし穴が・・・!
家から出て最寄り駅までは快適そのものでした。
周囲のサラリーマンが踏み固められた雪の上で滑り,転倒したりしている中,スノーシューズを武器にズンズン歩いていくのは,ちょっとした優越感。
荷物もウェアも防水なので,雪から雨に変わっても問題無し! 雪よ積もれ! 雨よ降り注げ!
勝ったな,フフフ・・・(誰によ?)
おぉ~,雪道でも快適。さすがはスノーシューズ!!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
しかし,好事魔多し,1時間後に横浜駅で下車したところから,地獄が始まります。
地下道を通って,地上に抜けたのですが,周辺は雪が解け始めて,雨と混ざってグチャグチャな状態になっています。
しかし,こちらは無敵のスノーシューズですから,シャーベット状になった雪の中をジャバジャバとかき分けて歩いて行ったのですが・・・
「なんか,右足が冷たいんだが・・・?」
ボアが付いていてポカポカに暖かいスノーシューズなのに,右足だけ,なぜか冷たい感じが・・・。
気のせいかと思ったのですが,それから数歩で,今度は急に右足が軽くなり,今度は刺すような冷たさが!!
どび~ん! 右足のゴム底が・・・!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
なんと,右足のゴム底が剥がれ落ちてしまったのです!!!
てきと~な接着剤で付けられていたのか,見事にゴム底だけが無常に水に浮いています。
ゴム底を失ったスノーシューズは,ものすごく通気性がよく(T_T),底面から冷たい水(おそらく0度)がじゃんじゃん入り込む状態。
本能的に(?),一刻も早く会社にたどり着く必要性を感じたのですが,そこから数歩歩くとさらに深刻な事態に!!
今度は左足まで!! 神よ,なぜ我を見放した・・・!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
なんと,残る左足のゴム底も,剥がれて雪道に転がっています。
もちろん,左足にも猛烈に冷たい水が入り込んできます。
いくら能天気なおいらでも「これで左右のバランスが取れた♪」と喜んでいる場合ではなく,今度こそ,一刻も早く会社にたどり着かないと,夕方のニュースで「横浜駅でサラリーマンが凍傷」とか報道されかねません。
しかし,この安物スノーシューズは変なところで快適性を追求していて,ゴム底のなくなった靴底には,通気性確保なのか複数の大きな穴が開いています。
普通,靴や長靴に水が入っても,そのうち「ぬるい水」になりますが,この穴のおかげで,足を下ろすたびに新鮮な水が入り込んできます。
うれしい~♪(やけくそ)。
事件現場から会社までは約1km。
「八甲田山,死の行軍って,こんなだったのかなぁ・・・」と意識が遠のきかけた時に,ようやく会社にたどり着きました。
実質的に裸足状態で,この雪の上を1km。冷たかった・・・
雪(水)の冷たさも辛いけど,外見はちゃんとしたスノーブーツなので,「寒くないフリをして歩き続ける」ことがさらに辛い・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
備え(の事前確認)あれば,憂いなし!
普段より1時間近く早く家を出たので,ぎりぎり始業時刻に間に合うことはできました。
20名の部下のうち,無事に定刻に間に合ったのは半数の10名。
朝礼では,
「安全の基本は準備である。装備の事前確認を決して怠らぬように!」
と,偉そうに訓示を垂れておきました(笑)
技術的な面では,こういう,接着剤でくっ付いている靴底は,溶剤の加水分解であっさりと剥がれるものだということを,部下の一人から教わりました。
ありがとうございます m(_ _)m
でも,もっと早く言ってね,おねがい(笑)
いやはや,まさか,去年も履いていたスノーシューズが,ここ一番の出番で両足ともぶっ壊れるなんてねぇ・・・。
さすが,家族3人で「凶」を引くだけはあるなぁ。
今年の自転車は,本当に気を付けて乗らないとな・・・。
おしまい(^^)
【おまけ】
今回は写真が少なく,またその品質もイマイチ。でも,撮影状況(両足水没&雨)をご配慮ください。限界です~(笑)
n◯keのトレッキングシューズでこのパターンを三回ほど経験しています。
ベトナムの山を歩いていて底が剥がれた時があって、その時はガムテープで甲をぐるぐる巻いて靴底を引っ付けてなんとか歩きました。
なんとなく2000年を過ぎたあたりから、靴底が崩壊する靴が増えてるような気がします。93年に買ったリーボックのトレッキングシューズで壊れず今でも履いてるものがあります。
モノは溢れている癖にまともな工業製品を手に入れるのが難しい時代ですね。