手前が『ハイポリッシュフロアポンプ』。奥がTOPEAKのJoeBlowSports。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
半年ほど前に,ほんのちょっとだけ顔出ししていたのですが,フォトポタ高圧タイヤ研究所に,TNI『ハイポリッシュ フロアポンプ』というアイテムが仲間入りしていました。
空気圧ゲージがゼロ調整できていないという初期不良で一度は返品となりましたが,その後,無事に正しい商品が返送されてきて,現在まで半年間,無事に活躍してくれています。
さて,Shiro家初の高圧対応ポンプの使い勝手はどんなもんでしょう・・・?
高圧対応ポンプ TNI社『ハイポリッシュ フロアポンプ』
TUFO EliteJet<160gタイヤに,パンパンに空気を入れるために購入したのは,TNI社の高圧対応ポンプ『ハイポリッシュ フロアポンプ』という製品。
前回の記事で簡単に紹介していますが,こちらの特徴は,以下の通りです。
- 最高で16気圧まで注入可能な高圧対応
- 注入後にヘッドで空気圧を調整可能
- 高圧対応品ではかなり安い(5500円)
- ピカピカしている(笑)
最後のはど~でもいいですが,最大の特徴は何と言っても「16気圧まで入れられるゼ!」という一点です。
購入から半年,従来のポンプ(TOPEAK社の『JoeBlow Sports』)と併用し続けてきましたが,その使い勝手をまとめると以下の通りです。
でも,本当に光り輝いて美しいんです(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
良い点
まずは,良い点・気に入っている点から。
最高16気圧まで入れられる!
これができなければ即刻ゴミ箱行きですが,そんな心配は無用。ちゃんと16気圧付近まで入れることができます。
TUFO EliteJetは15気圧が上限なのですが,試しに一度だけ16気圧まで頑張ってみて,ちゃんと注入することができました。(タイヤは「鉄製か?」というくらい固かったですが・・・)
JoeBlowSportsと同じですが,見やすいゲージ。目標値の目印(▲マーク)も付いています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
空気圧ゲージは16気圧よりも少し先まで刻まれていますし,目標の空気圧の目印をセットすることができるようにもなっているので,この点は使いやすいし見やすいです。
注入後の空気圧調整が可能
ヘッド部に空気圧調整用のバルブが付いています。
空気を入れた後,ヘッドはバルブを加えたままにして,ヘッド部にある小さなボタンを押すと,排気用の弁が開いて空気圧を調整することができます。
写真の真ん中辺りにある,黒い小さなボタンが,空気圧調整用。押すと空気が吐き出されます。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
空気圧はポンプ本体のエアゲージでだいたい分かりますから,細かいエア調整をするのでなければ,大体このボタンで所望の空気圧に設定できちゃいます。
なので,最近は長年愛用してきたパナレーサーの『デュアルヘッド・デジタルゲージ』の出番がめっきり減ってきました。
やっぱり,人間,一度楽をしてしまうとダメですね(^^;)
イマイチな点
ポンプなんだから,所定の空気圧さえ入れられればいいんでは?という意見もあろうかと思いますが,使ってみると意外とそうでもないんです。
16気圧まで入れるのは猛烈にキツイ!
前述の通り,確かに16気圧まで入れることはできるのですが,簡単にできるわけではなく,とても苦労して16気圧まで辿り着くという感じです。
12気圧あたりから先は,全身でダンシングしながらじゃないとハンドルを押し下げることができません。
ここらへん(12気圧)から先はポンピングが苦しくなってきます・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
おいらが低体重(56kgくらい)というのも問題かもしれませんが,簡単に16気圧までポンピングはできる人は少ないのではと思います。
「力=圧力×面積」ですから,もっともっとポンプを細くしてストロークで稼げばいいのかもしれませんが,これ以上細くすると,必要なストロークが長くなりすぎたりして使いにくくなるのかもしれませんね。
いずれにせよ,体重56kgでキツイくらいですから,マツコDX以外の女性の場合は10気圧以上は不可能かもしれません。
まぁ,「16気圧」なんていう化け物みたいな空気圧ですから,そんな簡単に入るほうが不思議といえばそうなのですが(乗用車が2~3気圧ですもんね)。
6月の富士ヒルクライムの朝,駐車場でピョンピョンとダンシングしながら空気を入れているおじさんがいたら,たぶん,おいらです(笑)
ヘッドが使いにくい
フロアポンプを選ぶ際の重要なファクターの一つに「ヘッドの使いやすさ」があるかと思います。
「ヒラメ」のヘッドは使いやすくて有名ですが,今まで使っていたTOPEAKのスマートヘッドも悪くはありませんでした。
しかし,TNIのヘッドは以下のような使いにくさがあります。
- 装着時のレバーがすごく重い
- 開放時のレバーもものすごく重い
- 苦労して開放すると,指をレバーでぶったたかれる
- 開放時に大量のエラーを大気中に放出してしまう
レバーが重い分,がっちり咥え込んでくれるのですが,開放もすごく重く,モタモタしているとエアが盛大に漏れてしまいます。
この状態から,ヘッドを外すのに手間取り,せっかく入れたエアーが漏れていく・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
3.については,TOPEAKのスマートヘッドも同じ問題があるのですが,もともとのレバーの重さがハンパ無いぶん,指を挟まれたときの痛みはこの世のものとは思えないほどで,鍛え抜かれたゴルゴ13ですら,依頼者の名前を白状してしまうレベルです。
ただ,これについては,TOPEAKスマートヘッドと同様,購入直後にビニールテープで保護したので解消されています。
ヘッドだけ別メーカーのに換えられないかなぁ・・・。
レバーにテープやゴムを付けておかないと,いつか死ぬほど痛い目にあいます・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ヘッドの先端を外して逆向きにつけると,仏式⇔米式を使い分けられます。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ポンピング時の音がうるさい
ポンピング時の「擦れる音」が結構気になります。
昼間に外でやる分には全く気になりませんが,早朝ライドで室内でポンピングしたりすると,「キィ~」という音が室内に響き,家事を放ったらかしてトンズラしようという企みがバレてしまうリスクが増大します。
先代のTOPEAK JoeBlow Sportsがまったくの無音だっただけに,残念な点です。
まとめ
ポンプなんだから,空気さえ入れられれば問題なく,ちゃんと16気圧まで入るポンプとしては比較的お値段も安いので,とりあえずは合格点ではあります。
しかし,ポンピングの大変さや,ヘッドの使いにくさを考えると,万人にオススメできるポンプでは無いと思われます。
こいつだけ,取り替えちゃおうかな・・・?
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ポンピングの大変さは変えようがないですが(太るとか?),せめてヘッドだけでも使いやすいタイプに交換しようかなぁ・・・?
お金に余裕がある方は,高圧対応ポンプの世間相場である1~1.5万円クラスを購入されたほうがいいかもしれませんね。
貧乏なおいらは,当面はジャンピングポンピング®で頑張る所存です。
おしまい。
>さん
タンク付きのポンプってありましたよねぇ。
そういえば,最近,あんまり見ないような・・・。
そもそも,あのタンクってなんのために付いているんでしょう!?
自転車タイヤのバルブ口は狭いから,一気に入れようとするとソコが抵抗になって入りにくい。
そのために,いったんタンクに貯めておく。
そんな感じなのかな,たぶん・・・。
一度もタンク付きのポンプを買ったことが無いので,なんともかんともです。