短かった今年のお盆休み(12~16の5日間)の最終日,Noguさんと,箱根一周ツーリングに出かけてきました。
一応,位置づけとしては,前回の250kmツーリング(の予定が90km・・・)のリベンジとしての開催です。
が,今回も,また暑さとの戦いになってしまいました。
少しは涼しいと思って箱根にしたのですが,全然涼しくなかったなぁ・・・。
どこに行く?
Noguさんとは,「16日にどこか遠くに行こう」ということだけが決まっていました。
が,おいらは直前まで家族旅行(一泊二日で上高地・・・)に行っていましたし,Noguさんは4日前に箱根旧街道を上ったりしていたので,どこに行くか打ち合わせをしないまま当日を迎えてしまいました。
そこで,とりあえず朝6時にR134大磯付近の花水橋に集合し,それで「どこに行こうか?」を(すこし)まじめに打ち合わせました。
この時点での選択肢は,
- 【案1】大磯→小田原→湯河原→椿ライン→大観山→芦ノ湖→乙女峠→篭坂峠→道志みち→宮ヶ瀬→家
- おそらく,累積標高3000mくらい,走行距離も250km近いスーパーコース。なんせ,椿ラインだけでも海抜0m→1000mのヒルクライムです。ずいぶん,でっかい夢ですが,夢見るだけなら0円,リスクも0ですので・・・(笑)
- 【案2】大磯→小田原→芦ノ湖→乙女峠→篭坂峠→道志みち→宮ヶ瀬→家
- 案1から,椿ラインと大観山を外した,少しだけ謙虚さが感じられるコース。が,これでも200kmクラスですから,それなりに大変です。
- 【案3】大磯→小田原→芦ノ湖→小田原→家
- 案2から,さらに乙女峠・篭坂峠を外した,身の丈に合ったコース(笑)
以上,3つの案を検討するも,二人とも今日の体調も天気も読みかねていて,結論がでません。
どの案でも小田原までは行く必要があるので,とりあえず,小田原まで(30km)走ってみて,決めることにしました。
【6:30~7:15】とっても退屈な大磯→小田原
我が家から西方面(箱根,伊豆半島など)に向かうときには,必ず通ることになる,大磯→小田原の国道1号。
はっきり言って,とっても退屈な道です。
山も海もほとんど見えないし,これといったアップダウンがあるわけでもなく,ほとんどの時間を右後ろから迫ってくる車の確認(もちろん,SPYミラーだ!)と,Noguさんの尻を見て走るだけです(笑)
が,Noguさんは偉い。
退屈な国道1号。いまいち,苦手・・・。
Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar
途中,早朝散歩のライダーやチーム走行列車などに抜かれても,まったくペースを乱すことがありません。
まるでルーラー(いつまでも一定速度で走るロード選手の呼び名)のような走りで,1時間弱で小田原に到着です。
コース(ぼぼ)決定!!
小田原までの30kmを走ってみて,お互いに感じたのは下記の2点。
- とにかく暑い・・・。
- 前回の宮ヶ瀬は湿度にやられましたが,今日は単純に日差しがきつくて暑い。あんまり無理をすると,中年男性2名が熱中症で運ばれることになり,自転車ブームに水を差してしまうおそれがあります。
- 体調はふつう(?)
- 今回はちゃんと6時間ほど寝てきているので,睡眠不足によるだるさはありません。なので,ある程度の山坂なら問題なさそうです。
というわけで,本当は案1で行きたかったのですが,この日の天気(猛暑日)を考慮して,案3にすることにしました。
いかにも,坂バカ,ドMな人が考え付きそうなコースプロファイルである(笑い)
小田原から湯本を抜け,途中,おいらオススメの強羅のお豆腐屋さんで休憩。
その後,国道1号最高地点を経て芦ノ湖へ行き,ぐるっと湖畔を橋って,箱根に戻ってくるコース。
家からの自走距離を入れれば,トータルで130kmくらいかと思われます。
「走り出してからコースを決める」という,この二人にありがちな適当ぶりですが,まぁ,知らない土地でもないので,体調と相談しながら走りましょう!
【7:30~8:30】小田原→湯本→宮ノ下
小田原から箱根湯本までの間は,2~3%程度のとても緩い坂ですので,特に問題なし。
改装中の箱根駅を過ぎると,いよいよ,箱根の上り坂が始まります。
緑が深い山の中をジグザグに,宮ノ下まで一気に上ります。
上は箱根登山鉄道の高架です。緑が爽やか(^^)
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といっても,今回は激坂で名高い(?)旧道1号ではなく,新道の方ですので,勾配は5~8%くらいで,ちょうど富士ヒルクライムのスバルラインと似たようなものです。
が,二人ともペースがおっそいです。
別に力を抜いているつもりは無いのですが,「やっぱり,レース本番とはモチベーションが違うのかねぇ」とか「暑さのせいだなぁ」なんて話しながら上っていきました。
【8:30~8:45】宮ノ下→強羅で沈没寸前!
宮ノ下を過ぎたところにある橋で休憩した後は,おいらオススメのお豆腐屋さんがある強羅に向かうことにしました。
強羅には,国道1号から登山電車併走で行くコースと,国道138号から「急坂」を上るコースがあります。
おいらが4年前にLGS RHC号で強羅に行ったときは,後者のコースでしたので,今回も,ドMな二人で急坂に挑むことにしました。
宮ノ下から1kmほど走ったところで,国道138から左に折れて県道732に入ったとたん,問題の坂があらわれました。
なんじゃぁ,この「壁」のような激坂は!! Noguさんも全力です(^^)
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完全においらの記憶間違いです。
コースは合っていますが,「急坂」ではなく,「激坂」もしくは「壁」でした。
一応,ブロガー魂(?)を発揮して写真を撮ろうとしたのですが,後方から車がきてしまい,左カーブなのに一番きつい左端しか走る部分がありません。
一枚だけ写真を撮れたものの,カメラを背中ポッケに戻す余裕が無く,片手運転のままド根性で上る羽目に。
わずか200mの区間でしたが,勾配はずっと15%以上で,最大22%を記録しました。
どう見てもヤビツだ(菜の花台前あたり?)
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入り口の「壁」を超えた後も,10~15%くらいの激坂がずっと続きましたが,ほんの少しだけ余裕ができてきた(スタートは20%以上ですから,15%でも緩く見える)二人は,「どうみても蓑毛(ヤビツ)だよ」なんて笑いながら,ドMぶりを発揮して強羅までの約1kmを上りきりました。
ゴールの強羅では,念願の「銀豆腐」のお豆腐(210円なり)をいただき,「いやぁ,最高にきつかったねぇ」と笑い合うおっさん二人は,この後の,より苦しい道のりを知らないのである・・・(笑)
とっても,うんまい銀豆腐。とても優しい味です(^^)
Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar
それにしても,銀豆腐はおいしかったなぁ。
バカ暑い中,汗だくで食べる,温かい豆腐は,想像以上に優しい味でいやされました(^^)
それにしても,人間の記憶なんていい加減なもんですね(笑)
Noguさん,「急坂」どころか「壁」を上らせてしまって,ごめんなさい。おいしい,豆腐でご勘弁を(^^)
【9:30~10:30】強羅→国道1号最高地点→芦ノ湖(元箱根)
強羅から先は,素直に国道1号に戻り,一路,「国道1号最高地点」をめざします。
国道1号の勾配はだいたい6~8%程度ですので,そんなにきついわけではないのですが,背中に浴びる日差しがきつく,とにかく暑さとの戦いでした。
走っているうちに,激しい既視感におそわれましたが,それは,昨年の「猛暑地獄の道志みちツアー」です。
そう,あのときと全く同じく,勾配はきつくは無いけど,とにかく暑さがしんどい。
が,上れない勾配ではないので,焦らずゆっくり上り続け,ついにLOOK号では初めての「国道1号最高地点」,標高874m地点に到着です!
ついに,国道1号最高地点に到着! LGS RHC号時代を含めると3回目の登頂です(^^)
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最高地点から元箱根までは,単純に下り坂だけですから,爽快なダウンヒルです。
はぁ~,涼しい~!
芦ノ湖にて記念写真(^^)
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【11:00~12:50】元箱根→湖尻→仙石原
せっかく芦ノ湖まできたので記念写真を撮った後は,湖畔の県道75号を走って湖尻付近で昼食とすることにしました。
が,多くの山あいの湖にありがちな,けっこうきついアップダウンが次々と現れます。
元箱根は標高740m程度なのですが,途中で,先ほどの国道1号最高地点と同じ874mに並んでしまいました。
ありゃ? 全然平坦じゃないじゃん! ムフ♪
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ついには,さっき下ったばかりの,国道1号最高地点に並びました。
Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar
「平坦なのかな~」と思っていたときに現れる上り坂というのはかなり心理的にこたえます。
ま,ドMおじさん二人ですから,「かなわんなぁ」とか言いつつも,内心は「むひょ~,坂だよ♪」ですが(おいらだけ?)
【12:50~13:30】仙石原→箱根湯本→小田原
仙石原から箱根湯本は,おいらの4年前の記憶が正しければ,国道138号をひたすらダウンヒルするだけです。
しかし,仙石原を出て500mくらいは,すこ~しだけ(10mくらい?)上りがあります。
芦ノ湖畔のアップダウンで,おいらの「平らですよ,きっと」発言ですっかり疑心暗鬼になっているNoguさんは「げ!上り坂じゃん!」とか言っていましたが・・・(笑)
でも,おいらの記憶は珍しく正しく,ほんのわずかな上りの後は12kmほど続く,長~~~いダウンヒル。
過去に色々な記事で書いていますが,おいらは,基本的にダウンヒルが苦手です。
むひょ~,気持ちいいダウンヒル!
Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar
しかし,箱根のダウンヒルはスバルラインのように単調なものではなく,美しい緑のトンネルを,右に左にターンしながら下る楽しいダウンヒル。
久しぶりにダウンヒルの楽しさを味わっていたところ,シートチューブのあたりから,「コツッ,カサッ」という妙な音が聞こえ始めます。
先行するNoguさんに声をかけて停車して調べてみたところ,ダウンヒルの振動で,シートチューブに付けた方のボトルケージのボルトがは外れていることを発見。
あちゃ~,ケージが外れかけている。ボルトが残っていたのですぐに直せました。
ちゃんとメンテナンスしておかないとなぁ・・・。
Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar
単純な整備不良で恥ずかしい限り。
インフレーターのマウントをケージと共締めしたときに,すこし,ボルトの長さが少な目なことに気がついていました。
やっぱり,マーフィーの法則のとおり,ダメだと薄々気がついていることは,必ず起きるものですね。
ま,最悪の事態(外れたケージやボトル,インフレーターがスポークを切断したり,チェーンに巻き付く)には至らなかったのは幸いです。
次回からは気を付けます!
携帯工具でキコキコ直した後は,本日最後のお楽しみである,箱根湯本の和菓子屋さん「菜の花」に到着。
「菜の花」は我が家で大好評の和菓子屋さんで,色々なお饅頭や団子,どらやきなどを売っているのですが,なんと言っても,ごく普通の温泉饅頭である「箱根のお月様」が最高においしいのです。
今回は,家用に12コ入りを買いました(^^)
また,「菜の花」ではいつも「箱根のお月様」を1個おまけしてくれ,冷たい麦茶も出してもらえます。
「菜の花」では,いつもお饅頭を1個おまけしてくれます。冷たい麦茶と一緒に食べると,おいしい~(^^)
Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar
涼しい店内で,冷たい麦茶を飲みながら食べる温泉饅頭は最高です。
【13:40~15:15】小田原→大磯
途中,二宮付近で「ガリガリ君」を食べました。おしまい。
1時間半,30kmを走ったのに写真はコレ1枚(笑) もう,暑くて気力が失せてきたにゃ。
Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar
そのくらい,書くことなし。
わざわざ,一日で一番暑い午後2時台を,一番つまらないコースを走ることはないのですが,こうなってしまったからには,走るしかないのです・・・。
大磯の花水橋に着いたのは午後15時過ぎ。
ここで,おいらは134号を東へ,Noguさんは金目サイクリングロードで家路につきます。
前回に続き,やたらと暑い一日でした。本当にお疲れさまでした。
次回は,もうちょっと(いや,うんと)涼しいときに250km(まだ言っている)を目指してがんばりましょう!
【本日の走行データ】
コース :家→大磯→小田原→箱根湯本→強羅→芦ノ湖→仙石原→小田原→大磯
所要時間:5時00分~17時00分
走行距離:129km
走行時間:7時間5分
平均速度:17.5km/h
消費エネ:4200kcal
獲得高度:1980m
>kosugi_makさん
そうです,75号線のUP・DOWNにやられたのでした。
いやぁ,そんなエスケープルートがあるなんて,
初めて知りました。
今度行ったときは,絶対にココを通ってみます!!
湖畔で景色もよさそうですし(^^)
ご推奨のルートでは,長尾峠はしんどそうだなぁ・・・。
わくわくしちゃいそうです。
>しらかっぱさん
あ,インチキで輪行しているしらかっぱさんだ!
実はおいらも,過去何度も,藤沢~小田原間を輪行しています。
たった30kmなんですが,されど30km。
このつまら~ん30kmを走るくらいなら,
箱根の山を30km分走った方が楽しかですたい。
が,LOOK号ではまだ輪行未体験。
秋になるまでに,LOOK号での輪行技を磨かねば。
次回の,椿ライン,ゾロゾロマゾマゾ大会は,
都合がついたら是非ご一緒しましょう!