フロントは,時代に逆行する21mm。半額だったので,ここは我慢。
SONY α7II + Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
先日の富士ヒルクライム会場で格安購入した(いや,収入を得た),Vittoria CORSA CX3。
富士ヒル限定で装着していた超軽量・超高圧タイヤのTUFO(Elite,S3Lite)を外し,前後ともにCORSA CX3に換装です。
換装作業は地獄でしたが,走行は天国となりました(^^)
地獄の換装作業
最初に誤解のないように書いておくと,CORSA CX3の装着自体は簡単です。
チューブラーテープ(TTP-1)をリムに貼って,タイヤを仮装着し,センター出しをしたらテープを剥がし,圧をかけて密着させるだけですから,1本10分程度で作業完了です。
しかし,今回は,わずか週間前に貼ったばかりのTUFOを剥がしてやる必要があり,こちらが地獄の作業となってしまいました・・・(T_T)
装着したばかりのタイヤは外せない地獄
今まで,シーズンを通して酷使したタイヤを剥がしたことは何度もあり,それなりに苦労はしましたが,無事に作業することができていました。
しかし,今回のTUFOは,貼ったばかりで100kmも走ってないので,TTP-1の粘着力が半端なく強く,全身全霊でタイヤを指で押してもリムに完全密着していてビクともしません(したら困るのですが・・・)
2週間前に貼ったばかりのTUFO。これを剥がすのは本当に大変!!!
SONY α7II + Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
タイヤレバーを差し込んでなんとかしようとしても,タイヤとリムが隙間なく密着しているので,レバーを差し込む隙間すら見つかりません。
パナレーサーとカンパニョーロ,さらに,IRC(チューブレス用)やハッチンソンのタイヤレバーまで持ち出して,30分以上も格闘したのですが埒があきません。
左から,パナ,IRC,カンパ,ハッチンソン,マルイ,レザインのタイヤレバー。先が細い,レザインが救世主でした。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
いよいよ,再利用は諦めてTUFOは切断してしまおうかと思い始めたころ,たまたま目に入った,レザイン(LEZYNE)のタイヤレバー(←すごく小さい)を差し込んでみたら,なんとかリムとタイヤの間に入っていってくれました。
ここからも,すごく時間がかかりましたが,なんとか,1時間ほどでリムからタイヤを外すことができました。
しかし,まだまだ,地獄の入り口に辿り着いただけでした・・・。
ようこそ,ハナクソ地獄へ
幸い(かどうか分からないですが),タイヤを剥がした後のTTP-1は,ほぼ全部,タイヤ側に残りました(=リム側はクリーン)。
これで,CORSA CX3はリムに装着可能になったわけですが,今回外したTUFOは,来年のFHCでもセコく再利用する予定なので,タイヤ側に残っているTTP-1のゴミを剥がしておいてやる必要があります。
しかし,やったことがある人なら分かると思いますが,タイヤ側に残ったTTP-1を剥がすのは,本当に手間と根気が必要な過酷な作業です。
自己融着テープのような猛烈な粘着力を発揮しているTTP-1を,指や掌でゴリゴリ押してタイヤから剥がして丸めて,巨大なハナクソを作る作業なのですが,この作業に1時間半くらいかかってしまいました。
使用後のチューブラーテープ(TTP-1)を丸めて作るハナクソ。こればっかりは,おかんもお手上げ。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
しかも,これで作業はちょうど半分,フロント分の外しとハナクソ製造が終わっただけです。
この後,リアでも同じ作業(外し&ハナクソ)を行い,合計で5~6時間もかけて,心身共に疲弊しつくし,タイヤ&リムともクリーンな状態に戻すことができました。
一応,耐ケミカルグローブをはめていたのですが,それでも,右手の親指と掌に巨大な水膨れができてしまいました(T_T)
タイヤの外し作業はまだしも,ハナクソ製造作業だけでも,なんか,簡単にできる方法はないのでしょうか・・・!?
一応,「ドライヤーで暖める」「パーツクリーナーをかける」などを試してみましたが,あまり改善はされませんでした。
もしご存知の方がいらっしゃったら,ぜひご一報をお願いします m(_ _)m
お礼に,今まで作ったたくさんのハナクソをセットで進呈いたします・・・。
右端が,今回製造したハナクソ。デカいのなんのって・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
天国の乗り心地(^^)
装着作業(正確には,剥がし&ハナクソ作業)は地獄でしたが,やっぱり,CORSA CX3の乗り心地は最高,天国でした(^^)
リアは標準的な23mm。これがラスト1本だったので,フロントは21mmになりました。
SONY α7II + Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
TUFOが,超高圧(推奨が10~16気圧です!)な上,トレッド面が三角形に尖っていて,(転がり抵抗は非常に小さいですが)ケツへのダメージは極大というドSなタイヤでしたから,その差は大きいです。
TUFOの様子。接地面がすごく少ない(細い)ことが分かります。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
CORSA CX3の様子。21mmとタイヤは細いのですが,接地面は少し広い感じ。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
今のおいらの体重でのCORSA CX3の適正空気圧は前が8.5bar,後ろが8.9barですので,富士ヒルで13barも入れていたTUFOとは別世界です。
性格が全く異なる(ドS vs ドノーマル)なタイヤですから比較するのがおかしいのですが,TUFOに比べるとCORSA CX3は,
- ケツにとても優しい(クッション性がとてもいい)
- グリップがとても良い(下りでも安心)
- 路上の異物をピチピチと弾かない
- パンクに対する,心理的なプレッシャーが無い(^^)
と,いいことずくめです。
TUFOに比べたら,1本で50g以上重くなっていますが,平地を走る限りその差は感じられません。
富士ヒル会場で無理してでも買っておいてよかった~(^^)
地獄&天国
先週末は,こんな感じで,地獄の苦労と,天国の快適さを味わいました。
地獄は数時間ですが,天国は最低でも1年は続きます。
鎌倉をのんびり走るのにも最適です(^^)
SONY α7II + CarlZeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
来年の富士ヒルまで,サイクルパークフェスタ(CPF)も,サイクルチャレンジカップ藤沢(CCCF)も,みんなCORSA CX3で走ります。
3年ぶりに,前後同一タイヤになったことだし,もう,来年の富士ヒルもこれで走っちゃおうかな!?
おわり(^^)
Shiroさん、こんばんは。お久しぶりです。
同じくREYNOLDS+Vittoria CORSA CX3 愛用してます。
タイヤに残ったリムテープですが、あまりにも綺麗に残っていたので応急的に
そのまま再利用してしまいました。(^_^;)
この記事を読むまで、すっかり忘れていたのですが半年前のことです。
思い出したら、やっぱり気になるのでハナクソ地獄作業します。
Magic Mastikは「エアを抜いた状態での横方向の力には耐えない」と記事で読みました。
ダウンヒル中にパンクした時の事を考えると、ちょっと怖いですね。