無数の失敗(5回だけど)の跡。その先に見えてきたものは・・・?
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8
先週,ネオジムマグネット+自己融着テープによる,スピードセンサー用のマグネット小型化工作を紹介しました。
しかし,初めての作業ということもあり,いまいち,満足できない仕上がり状態でした。
もともと,空力や重量にはほとんど関係のないパーツで,「見栄えのカイゼン」だけが目的なのに,その「見栄え」に納得いかないのでは何のためにやっているのかわかりません(笑)
というわけで,一週間にわたってテープ巻きの技術技能向上に努め(ウソ),多数の文献調査を行い(もちろんウソ),土曜日に再挑戦してみました。今度は,うまくいったかな~!?
要するにこんなお話です
- 大好評(?)のスピードセンサーマグネットの小型化工作
- イマイチ見栄えが悪かったので,再度やり直してみました
- だんだん,自己融着テープの取り扱いに慣れてきました(^^)
再挑戦に向けて
作業の前に,先週の工作の出来栄えをもう一度復習してみましょう(^^)
まあまあ,いい感じではあるのですが・・・。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
遠くから見ると美人さんなんだけど,近くで見たら・・・,ごてごてじゃん・・・。
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8
一見,スマートにできているように見えるのですが,近づいてみてみると,結構分厚いことが分かります。
また,テープの巻き方が雑で,重なって盛り上がっている部分や,空洞っぽくなっている部分も見受けられます。
さて,これをカイゼンするために,今週はこんな変更をしてみました。
【カイゼン1】両面テープを薄手の物に変更
先週は,接着力を重視して3Mの超強力タイプを使用しましたが,これは基材がスポンジのため,1mm位の厚さがあります。
最終的に自己融着テープで巻き付けるのですが,自己融着テープは名前のとおり,融着して一塊の「ゴム」になってしまいます。その粘着力は半端ないので,最初に使う両面テープに強度はまったくいらないことに気がつきました。
そこで,家を探したら,こんな薄っぺらい両面テープがあったので,コレを使うことにしました。
たまたま家にあったテープ。粘着力はポストイット並みに弱い。鉄スポークなら使わなくてもいいかも?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
こいつなら,厚さはほとんど無いですから,全体のでっぱりも少し軽減できるかと思います。
【カイゼン2】自己融着テープは薄~く伸ばして使う
自己融着テープはブチルゴムでできていて,かなり長くびよ~んと伸ばすことができます。伸ばすことで表面の保護膜(もともと見えませんけど)が破れて融着力を発揮するようになるのです。
また,伸ばせば伸ばすほど薄くなっていきます。
先週も,ほどほどに引っ張って薄くしていたつもりでしたが,まだまだ不十分でした。マグネットを固定するには何周か巻きつけなければなりませんから,厚いままだと分厚くなってしまいます。
今週は,コレくらい引っ張って薄くしながら作業しました。
自己融着テープ。ずっと大昔に買ったものなので,ぼろぼろです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
使うのはこれでも長すぎるくらい。ほんの1~2cmで十分。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
こうやって,びよ~~~~~んと薄く伸ばして巻きつけていきます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
また,巻き始めはどうしても分厚い状態でのスタートになりがちですが,びよ~んと伸ばして薄くしてから厚い部分は鋏で切り捨てて巻き始めました。
できあがり(^^)
で,今週の完成品はこんな感じです↓
おぉ,素晴らしいできばえ!(自己満足だが・・・)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
裏側も問題なし!
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
巻き始めも問題なし!
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
むほ~,ワンダフル!
先週のでもいけると思っていたのですが,今週のできばえを見たら,先週のは論外です(笑)
巻き始め,巻き終わりともに薄くきれいにまとまっています。また,マグネット本体も無駄に厚い部分もないし,両面テープが薄くなったおかげで出っ張りも減っています。
また,これだけ薄く巻いても,十分な強度があります。
ここまで巻けるようになるまで5回ほどやり直していますが,やっとこ納得いくできばえになりました。
巻いているうちに斜めになってしまった作品(?)もありました。
これはこれで良かったか?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
他の仕事にはまったく役に立たなさそうな技術・知恵ですが,ゴルフクラブやラケットのグリップ巻き,バーテープ巻きには少しは役に立つか・・・な?
以上,2週にわたってお届けしました,サイコンマグネット小型化計画は完了です~。
おしまい(^^)
【補足】
先週の工作記事で,「5mm角のネオジムマグネット」と紹介していたのですが,7mm角の間違いでした。
5mm角用のパッケージに入っていたのですが,中身は7mm角でした。
おいらの整理が悪くて,家中に色々なサイズのマグネットがゴロゴロと転がっているのですが,どこかで,5mmと7mmの箱を間違えてしまった模様です。
正しくはこちらのパッケージ。7mm×1.5mmです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
5mm角と7mm角では,見た目サイズはそんなに違わないのですが,磁力はかなり差があります。
- 5mm角 → 引っ張り強度550g
- 7mm角 → 引っ張り強度1050g
今回は7mm角のマグネットで,センサーとの間隔3mmでも十分反応してくれていますが,5mm角になると怪しいかもしれません。ご注意ください~!
そういえば,クランクに使ったマグネットは14mmφ×3mmで,引っ張り強度は4300gと超強力です。センサーと1cmくらい離れていても動いてますもん。すごい~
ちなみに,重量は1gです(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
>まっさんさん
はじめまして~
コメントありがとうございます!
古い記事へのコメントはありがたい限りです(^^)
眠っていた記事が起きてくれます。
この,マグネット小型化固定技は,
自分でもとても気に入っています。
やり始めて2年になりますが,なんの問題も起きていません。
ものすご~くコンパクトになるので,お勧めです!
また,同じく「磁石ネタ」では,ケイデンスマグネットの方もどうぞ~
http://fotopota.sakuraweb.com/archives/2010/06/edge705.shtml