2011年5月・6月の走行記録

今年も楽しかった富士ヒルクライム(^^)

今年も楽しかった富士ヒルクライム(^^)

Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar

え~と,またも2ヶ月まとめての走行記録です。

5月と6月は,左脚の状況に振り回されっぱなしでしたが,それでも,輝かしい記録(後述)を出せた月となりました。



自転車の部

2011年5月の走行データは下表の通りです。

項目 成績 考察(?)
出動回数 14回  
総走行距離 336km 最長でも1日50km。短いなぁ・・・。
総上昇高度 5459m スバルライン試走(1255m)のおかげです
総消費エネ 9768kcal おしい! もう少しで1万kcal
ヤビツアタック 1回 自己ベスト更新!(40分20秒)
源氏山TT 0回  
落車 0回  
パンク 0回 無パンク33ヶ月目

5月前半は左脚ガングリオンの調子が非常に良く(=痛くない),ヤビツTTでは自己ベストを更新し,ついに40分台までやってきました。

名古木の交差点。さぁ,ヤビツに向けて出発!(好きねぇ・・・)

名古木の交差点。さぁ,ヤビツに向けて出発!(好きねぇ・・・)

Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar

しかし,中旬には異例の早さで入梅してしまい,走れない日が続いたのですが,月末には懸案だったスバルライン試走を果たせました。

ヤビツ&スバルラインのおかげで,月間の総上昇は5459m,総消費エネルギーは9768kcalと,統計を取り始めた(笑)2010年10月以来,過去最高になりました(^^)

そして,6月の走行データは下表の通り。

項目 成績 考察(?)
出動回数 5回 少! しかも,このうち1回は富士ヒル本番です。
総走行距離 203km  
総上昇高度 3260m  
総消費エネ 5859kcal ほとんど富士ヒルのような・・・。
ヤビツアタック 0回  
源氏山TT 2回 富士ヒル直前に,自己ベストを大幅更新(3:00→2:42)
富士ヒルクライム 1回 自己ベスト更新なのだ(1:29→1:22)
落車 0回  
パンク 0回 無パンク34ヶ月目

6月はなんと言っても富士ヒルクライム本番。

入梅してから痛くなり始めていたガングリオン野郎が最高潮になってしまい,一時は出走を断念することも考えてしまうほどになりました。

しかし,直前になって温熱治療の秘孔を発見したおかげで無事に出走・完走することができ,自己ベストも更新できました。MV32T ULが無駄にならずに,ほっとした6月12日でありました(笑)

1時間22分33秒。妙に覚えやすいタイムでご満悦のおいら。

1時間22分33秒。妙に覚えやすいタイムでご満悦のおいら。

Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar

また,源氏山TTでも自己ベストを大幅に更新することができ,5月・6月では,ヤビツ・源氏山・富士ヒルクライムの,世界3大ヒルクライム(?)のすべてで自己ベストを更新することができました。

さぁ~,残るはヤビツ40分切りだけだ~!

読書の部

この2ヶ月も,脈絡無く,いろんな本を読んでいました。

タイトル・著者 プチ感想
永遠の0 (講談社文庫) 『永遠の0(ゼロ)』
百田 尚樹
会社の同僚から借りて読んだのですが,本当に衝撃でした。第2次世界大戦中の零戦パイロットの,限りなく実話に近い小説です。「死にたくない」という,人間として最も当たり前の欲求を殺さなければならなかった時代,職務において,どんなことがあっても生きて帰ると願い続けた主人公が,終戦間際に特攻隊で散っていく。愛する人に「私は必ず帰ってくる。腕を失っても,足を失っても帰ってくる。たとえ死んでも生まれ変わって帰ってくる」と語った言葉には泣けてしまったと同時に,どうして,このような人たちが,生きる見込みの無い特攻隊に組み込まれていったのか。切なく,熱い小説でした。
放課後はミステリーとともに 『放課後はミステリーとともに』
東川 篤哉
本屋大賞を受賞してから急に人気が出てきた作者ですが,確かにオモシロいです(^^) 一応,推理小説ということにはなっていますが,トリックの出来や謎解きの難しさとは無関係に,普通の小説として(というより漫画に近い?),コミカルに楽しい小説でした。
謎解きはディナーのあとで 『謎解きはディナーのあとで』
東川 篤哉
同上 (2冊続けて読むと飽きるかも)
通販な生活 一生を1ギガで終えないための買い物学 『通販な生活』
日垣 隆
すんごく面白かったです! おいらも,かなり通販をやるほうですが,この本では「あ~,こんなの買っちゃったよ」というのから「これはオススメだ!」まで,さまざまな通販体験が書かれていて,とてもタメになります。役に立たないものの代表として上げられている,ぶら下がり健康器具などの,いわゆる「健康グッズ」たち。我が家でもバランスボールが危険な位置にいます(笑)
八日目の蝉 『八日目の蝉』
角田 光代
以前,NHKのドラマで見てとても印象に残っていました。新たに映画化(主演:井上真央)されるとのことで,一度,原作を読んでみたくなりました。不倫相手の赤ちゃんを誘拐して育てていく主人公。やがて大きくなっていく子どもがとてもかわいく,さまざまな苦労を重ねる幸薄い主人公との小さな世界がうまくいくことをどうしても願わずにはいられない・・・。映画では永作博美さんになっているのですが,全然イメージが違う~!!(でも,永作博美さんは大好き♪)
これからはあるくのだ (文春文庫) 『これからは歩くのだ』
角田 光代
男で,角田光代さんの本を読む人は少ないと思うのですが,おいらは,「対岸の彼女」の頃から読み始め,今ではかなり好きな小説家の一人。本作は,まぁ,普通のエッセイ集なのだけれども,随所に作者の世の中の見方,曲げられない生き方,が貫かれていて意外と力強い。ふにゃふにゃしていない,とてもかっこいい小説家です。
自転車で遠くへ行きたい。 『自転車で遠くに行きたい』
米津 一成
ずっと前から気になっていた本ですが,ようやく読むことができました。タイトルの通り,ロングライド(しかも300とか400km)を扱っているのですが,とにかく文章がとてもうまいです。自転車関係の本では,自転車への熱意はあるものの,文章はイマイチなことが多いのですが,米津さんはプロの小説家よりもうまいくらいだと思います(もちろん,熱意もすごい)。自分では想像もできないくらい,遠くまで走れるようになった自身の体験をもとに,誰でもロングライドにいける気分にさせてくれる(なっちゃってるし>おいら),素晴らしい本です。
自転車でどこまでも走る ~千葉から直江津へ 自分の限界に挑む400Kmロングライド (ラピュータブックス) 『自転車でどこまでも走る』
のぐちやすお
こちらもロングライドでは有名な方の本。千葉~直江津の360kmを走るイベントを中心に,ロングライドの実践的な技術を紹介しています。米津さんの本はロングライドの楽しさを伝え,のぐちさんの本は具体的な挑戦方法が書かれている。この2冊のおかげで,おいらの頭の中はすっかりロングライドモードになっています(笑)

自転車関係では2冊を読みましたが,いずれもロングライドがテーマの本です。

米津さんの「自転車で遠くに行きたい」はかなり有名な本かと思いますが,なぜか,今まで読んだことがありませんでした。

今回,初めて米津さんの本を読んでみたのですが,文章が非常にうまく,あっさりと人をロングライドの世界に誘いこんでしまうパワーがあります。

たとえば冒頭では,

「長距離の壁」と一口に言っても,二つに分けられる。
ひとつは,文字通り体力の壁で「もうこれ以上走れない」という体力の限界の壁。
そしてもうひとつは「とてもそんな距離を走ることはできない」という心理的な壁だ。
この二つの壁の間に横たわる距離は,あなたが想像しているよりも大きな隔たりがある。
実際には,体力的な壁のずっと手前に心理的な壁があるのだ。しかし,ロードレーサーはこの心理的な壁の向こう側にすべての人を軽々と連れて行ってくれる。

<中略>

その感動はもうひとつの壁「体力の壁」に辿り着くまでずっと続く。そしてその本当の「体力の壁」も,おそらく自分が思い描いているよりもずっと遥か彼方にある。

格好いい~。

こんな風に,自転車,ロングライドの魅力を無駄のない文章で語れる人は少ないのでは? どうしても,自分も遠くに行きたくなっちゃいます。

また,坂バカについて触れられている部分も,坂バカの一人として読んでみて,もう最高に格好いいです。

登りの強い人は「あの人は強い」と認識される。
一緒に走っていて上り坂にさしかかると,彼らはあっという間に他の人を置き去りにする。
別に他の人を振り切ろうとスピードアップするわけではなく,坂になってもスピードが落ちないのだ。
こちらが息も絶え絶えに上る坂を,軽々と登っていくその後姿は正直羨ましく格好良く見える。
登坂力のアップはすべての自転車乗りにとって普遍的で永遠のテーマなのだ。

たまらん・・・。

おいらレベルでは,「置き去りにされる側」になることもありますが,やっぱり,ヒルクライマーは格好いいのであります。

正直言って,平地で抜かれると「ムッ」とすることきもありますが,ヤビツや国際村で「置き去り」にされたときには,「あぁ,格好え~。ああなりてぇ~」と思うことの方が多いです。たいてい,さわやかに抜かれますから・・・(笑)

話が逸れましたが,「自転車で遠くに行きたい」は,前編に亘って,ロングライドの魅力がぎっしりと書かれているので,この時期に読むとロングライド病を発症すること間違い無しです。

具体的なロングライドの技術は,のぐちさんの本の方で学びましょう(^^)

いかん! 「月間走行記録」のはずなのに,「読書の部」の方が長いじゃないか~!
来月からは,読書カテゴリーと分けて掲載しようかな?

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コメント

  1. 名前:Shiro 投稿日:2011/07/08(金) 23:00:07 ID:d0a497d78 返信

    >くじらさん

    え?

    「1ヶ月」の走行距離ですよ~!

    それで200kmですから,本当に少なくて悲しい限り。
    が,季節は暑く(熱く?)なってきましたから,
    あんまりハードに乗るのも危険ですね。

    のんび~り,遠くまで走りましょう~(^^)

  2. 名前:くじら 投稿日:2011/07/07(木) 21:22:01 ID:481e287bc 返信

    相変わらずすごい走行距離だなぁ。
    みならわなければ。
    僕の方はパーツをアップグレードして
    からまったくのってません。
    なぜー???
    いや、暑すぎてですね。。汗

  3. 名前:Shiro 投稿日:2011/07/06(水) 00:51:04 ID:a51e616a0 返信

    >ばしばしさん

    知覧に行かれてたんですか。
    それは,貴重な体験をされましたね。

    実は,この本を貸してくれたのは会社の先輩なのですが,
    鹿児島に住んでいて,何度も知覧に行かれている人なんです。

    おいらも,NHKスペシャルで特攻隊の遺書を読みましたが,
    知覧に行くと耐えられないくらい,切なくなったそうです。

    永遠の0の中にも,特攻隊の遺書の話が出てきます。

    知ったかぶりの新聞記者が,遺書の字面だけを読み,
    「みんな洗脳されていたんだ」としか解釈しません。

    それに対して,当時を知る人が,最後の遺書に,
    書きたくても書けなかった特攻隊員の思いを読み取れないのか,
    この馬鹿野郎としかるシーンがあります。

    人生最後の場面ですら,愛する人たちに,
    そのまま思いを書くことすら許されなかったことに,胸が痛みます。

    何か,ことが起こると,
    妄信的にひとつのことしか見えなくなる国民性。

    震災以降のさまざまな出来事を見ていると,
    いいことも悪いことも,一歩引いて冷静に見る力も必要かと思います。

    8月だけじゃなく,一年を通して考えるべきとも。

  4. 名前:Shiro 投稿日:2011/07/06(水) 00:44:42 ID:a51e616a0 返信

    >keteruさん

    おぉ,月間400km超とはすごいですねぇ。
    やっぱり,新車はモチベーションが違いますね(^^)

    ロングライドについて,最大の敵は「眠気」というのは,
    妙にリアルです。
    やっぱり,走った人じゃないと分からないんでしょうね。
    400kmを1日とか,どんななんだろ?

  5. 名前:ばしばし 投稿日:2011/07/05(火) 21:46:30 ID:c933e1730 返信

     『永遠の0』は読んだことありませんが,特攻隊つながりでちょっとコメントさせていただきます.
     昨夏,飛行機輪行で鹿児島を訪れ,薩摩半島を自転車で縦断途中に,知覧特攻平和会館に足を印しております.残していく人々へ宛てた手紙が,読みきれないほど多数展示されています.書いた人々の気持ちを想像しながら,手紙を読み続けると,平静な気持ちでいることが困難になってきます.わずか数時間後に自ら命を絶つ人々が,なぜ冷静にこのような文章を書けるのか不思議でしょうがありませんでした.戦争を知らずに育った私には,永遠に理解できないのかもしれません.
     近くに行くことがあったら,是非とも足を運んでいただきたい施設です.

  6. 名前:keteru 投稿日:2011/07/05(火) 21:17:01 ID:8cdb55d7d 返信

     え~、4月の最終週から566で走るようになって5、6月で643km。
     5月 438km
     6月 205km
     うはっ、5月の方がモチベーション高かったのか、6月は近場でごまかしたのが敗因か・・・。
     7月はもっとがんばりたいものですね。
     自転車で通勤をしているとはいえ、往復でちょっと回り道しても10km以内。 平日に練習しようかと引退状態だった RA5 を購入時状態のTiaguraで組み立てたはいいんですが・・・・FD側のシフターが調整中に動かなくなっちゃいました。 何か変な噛み方をしたらしく、ブレーキとしてしか使えません、ショップに持ってかなきゃなぁ~。

     『自転車で遠くへ行きたい』の第二弾
     『ロングライドに出かけよう』
     「自転車で~」で出てきた距離感の壊れた人達にインタビューしていて、人それぞれ色々だなぁ~と改めて思いました。 一番の敵は『眠気』だそうですよ。

  7. 名前:Shiro 投稿日:2011/07/04(月) 22:43:16 ID:878f00d74 返信

    >Noguさん

    日曜日にヤビツに行きましたが、
    もう、山の季節ではなくなりつつありますね。
    (少なくとも、真昼は避けた方が・・・)

    課題の40分切りは秋かぁ・・・。

    永遠の0は心に響きます。
    文章・構成はそんなにうまくないけれど、
    それが、かえって熱い思いが伝わってきます。

    僕らの世代が思うくらいですから、
    経験された人は本当に悔しかったんだと思いました。
    主人公の、いや、みんなの、生きて帰りたいという
    強い思いを知ると、切なくなりますね。

  8. 名前:Shiro 投稿日:2011/07/04(月) 22:37:45 ID:878f00d74 返信

    >tacoさん

    こんばんは~

    そう、いろんな人の本やブログを見ていると、
    200や300kmなんて簡単そうに思えてきちゃうんですよ。

    で、たぶん、実際に走れちゃうだろうし(^^)

    しかし、立ちはだかる最大の壁は、
    体力でも時間でもお金でもなく、やっぱり家庭力か(笑)

    そう、お互い、家庭力が弱いので、なかなか遠出できませんねぇ・・・。
    磨かないとな~。

  9. 名前:Nogu 投稿日:2011/07/04(月) 19:26:07 ID:1e5283832 返信

    5月、6月はお山の月でしたね(お互いに)
    絶対値は違いますが僕もこの2カ月でヤビツ、FHCベストは更新できました。
    でも、目標にはまだ、まだ。
    頑張らなくては。

    『永遠の0』僕は去年読みました。
    泣けますね。
    というか、悔しい思いがします。
    命の重さと尊さが改めてわかります。
    あの時代のことは経験していない世代ですが事実をきちんと認識したいといつも思ってます。
    という訳で、この夏も靖国神社に行ってきます。(自転車でね)

  10. 名前:taco 投稿日:2011/07/04(月) 13:01:58 ID:2daff737c 返信

    こんにちわ!
    ロングライドいきたいですねぇ。ぼくは家庭力が不足しているのでなかなかまとまった時間がとれないのですが、今年は是非200kmの壁をぶち破りたいです。

    一日に200kmとか300kmとかはじめは信じられませんでしたが、沢山の自転車ブログを見ているともう自分でも行ける気がしてきますから不思議です。

    紹介されていた本はまだ読んだ事は有りませんが手にしたら家族に置き手紙して出かけちゃうかもですね。。。「探さないでください、、、」って。。。笑

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