とてもスピード感のある小説でした。
変な言い方ですが,「映像化しやすい小説」という気がしました。
様々な思いを持った人達が,別々に,しかし同じ場所を目指して車を走らせる。ラスト付近のシーンでは,誰か(一応,ネタばれになっちゃうので)が銃を撃ち,銃弾が風を切り,叫び声があがり,その隙間をついて・・・,という風に映画のスローモーションのように場面が進んでいきます。
読んでいたのは,電車に乗っていてちょうど終点だったのですが,降りられませんでした(笑)。
本当,映画のようなスピード感と迫力がある小説でした。