ハンドル,レバー,円筒形。いったい何をする装置(乗り物?)なんでしょう。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
突然ですが,この「装置」はなんでしょう?
作業員一人乗り,ハンドル・操作レバーなどがあり,装置の前方には大きな円筒形の物体があります。
フォトポタ日記ですから,もちろん,自転車に関係のある装置なんですが,それは・・・。
長いですけど,そんなにたいした話じゃありません(^^)
- 異様に重い595号のシフト・ブレーキワイヤー
- フルメンテを前に,その重さを計測することに
- レバーの引きの重さを計測する専用の装置を開発!
- 特許,実用新案は・・・,たぶん取れない(笑)
我が595のSTIレバー「引き」極大化問題
以前からちょいちょい触れていますが,今,我が595号は誕生以来,STIレバーの「引き」が最大となっています。
DURA-ACE化した当初は,ワイヤリングが下手で重かったのですが,ネオモルフェ化したときにワイヤルートを見直して,かなり軽くなっていました。
ところが,昨年のフルメンテで交換したシフト/ブレーキワイヤは,最初こそ引きが軽かったのですが,半年もすると重くなりはじめ,1年半たった冬あたりからは相当な重さになってきました。
見た目はいいんですが,中身はイマイチの595号ワイヤ・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
その重さたるや尋常ではなく,我が595号のSTIレバーを触った人は例外なく,「なに,この重さ!?」と驚く始末・・・。
フルメンテ前に,STIレバーの「引き」を測定しておこう!
まもなくフルメンテ作業を行うにあたり,せっかくなので,このクソ重いレバーの引きを数値化しておこうということになりました。
本当は,Amazonとかで売っている,格安のデジタルスケールを買えばよかったのですが,家にあるもので何とかすることに(←相変わらずセコイ)。
そこで,フォトポタ研究所が総力を挙げて開発したのが,この装置です。
使い方はとても簡単です。
- ドロップハンドルの端っこに装着
- タコ糸を用意し,片端を輪っかにしてSTIレバー(ブレーキ)に引っ掛ける
- 反対側にはカゴをぶら下げる
- カゴに文庫本を入れていく
- ブレーキレバーが動いてシューがリムに接触した時点で計測終了
- カゴに入った本をキッチン計りで計測する
長い自転車の歴史上,こんなくだらない装置を作った人はいるのだろうか・・・?
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
こんな風に,カゴをぶら下げます。で,重りの文庫本を入れていく・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
どうでしょう,この素晴らしく原始的な装置(笑)
最大の欠点は,ブレーキレバーにしか使えないところですが,やらないよりはマシなので,とりあえずやってみました。
前ブレーキレバーの測定
まず,比較的引きが軽い前ブレーキから。
文庫本の重量に堪えられず装置が大破したので,手で支えてやる必要があります。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
後ろブレーキよりは軽いのにもかかわらず,想像以上にたくさんの文庫本を詰め込まないとブレーキレバーは動き出してくれません。
また,動き出してからも,どんどん文庫本を追加していかないと,リムに接触するまで引ききれません。
途中で,装置全体が分解してしまうという悲劇(LEGOには荷が重すぎたか・・・)があったりしましたが,なんとか計測した結果は・・・,
驚異の1948g!
なんと,ほぼ2kgもの張力が必要ということがわかりました。ひぇ~,重いわけだ!
後ろブレーキの測定
しばらく前から,とにかく桁違いな重さを発揮していた後ろブレーキ。
同じ手順で,引きの重さを測定してみた結果は・・・,
計測不能!
なんと,文庫本を目いっぱいカゴに詰め込んでもレバーは微動だにしません。
カゴ(とLEGO)の強度が限界に達しつつあったので,やむを得ず,計測は断念・・・。
実際に手で握ってみての感触は,前ブレーキと比べて少なくとも2倍以上ありますから,おそらく,4~5キロくらいの握力が必要なのだと推定されます。
一刻も早いメンテを!(^^)
計測の結果,前≒2キロ,後ろ≒4キロ以上,という桁違いな引きの重さを発揮していることが判明した,我が595号のSITレバー。
また,今回はブレーキだけでしたが,同じワイヤを使っているシフトの方も同じような引きの重さです。
結局,前ブレーキしか測定できていない(笑)のですが,現状の595号のSTIはこんな状況です。
レバー | 計測結果 |
---|---|
ブレーキ(前) | 約2キロ |
ブレーキ(後) | 計測不能(計測器大破) |
ディレイラ(前) | 後ろブレーキと同じくらい |
ディレイラ(後) | 後ろブレーキと同じくらい |
ただでさえ非力なおいらが,STIレバーの操作でこんなに大きな力を使っているようでは,ヤビツや富士ヒルで好タイムが出るわけがありません。
やっぱり,一刻も早いフルメンテが必要なようです!(といっても,2週連続で1kmも走っていないから関係ないんですけどね・・・ケッ)
でも,ワイヤ交換作業って,本当に苦手なんですよねぇ・・・。でもやらねば!
おしまい。
>cressonさん
こんばんは~
リアブレーキの重さは尋常じゃないですね。
握り始めても全然動かず,一定の力を超えると,そこそこの力で動きます。
595号のリアブレーキはフルアウターなので,かなりの距離にわたって摩擦があります。
確かに,ネオモルフェは(少なくともおいらのポジションでは)7900系のSTIには向いていないと思います。
ワイヤの取り回しがスムーズな位置にSTIを固定することができないのです。相性が悪いというか・・・。
ただ,今回の作業で張り替えた後は,以前の,超軽い状態に戻ってくれました(^^)
BBBが悪いかどうかは分からないのですが,これからは,普通にシマノで行こうと思っています。