【フルメンテ2015】一刻も早いフルメンテを!(事前測定編)

ハンドル,レバー,円筒形。いったい何をする装置(乗り物?)なんでしょう。

ハンドル,レバー,円筒形。いったい何をする装置(乗り物?)なんでしょう。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

突然ですが,この「装置」はなんでしょう?

作業員一人乗り,ハンドル・操作レバーなどがあり,装置の前方には大きな円筒形の物体があります。

フォトポタ日記ですから,もちろん,自転車に関係のある装置なんですが,それは・・・。

長いですけど,そんなにたいした話じゃありません(^^)

  • 異様に重い595号のシフト・ブレーキワイヤー
  • フルメンテを前に,その重さを計測することに
  • レバーの引きの重さを計測する専用の装置を開発!
  • 特許,実用新案は・・・,たぶん取れない(笑)


我が595のSTIレバー「引き」極大化問題

以前からちょいちょい触れていますが,今,我が595号は誕生以来,STIレバーの「引き」が最大となっています。

DURA-ACE化した当初は,ワイヤリングが下手で重かったのですが,ネオモルフェ化したときにワイヤルートを見直して,かなり軽くなっていました。

ところが,昨年のフルメンテで交換したシフト/ブレーキワイヤは,最初こそ引きが軽かったのですが,半年もすると重くなりはじめ,1年半たった冬あたりからは相当な重さになってきました。

見た目はいいんですが,中身はイマイチの595号ワイヤ・・・。

見た目はいいんですが,中身はイマイチの595号ワイヤ・・・。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

その重さたるや尋常ではなく,我が595号のSTIレバーを触った人は例外なく,「なに,この重さ!?」と驚く始末・・・。

フルメンテ前に,STIレバーの「引き」を測定しておこう!

まもなくフルメンテ作業を行うにあたり,せっかくなので,このクソ重いレバーの引きを数値化しておこうということになりました。

本当は,Amazonとかで売っている,格安のデジタルスケールを買えばよかったのですが,家にあるもので何とかすることに(←相変わらずセコイ)。

そこで,フォトポタ研究所が総力を挙げて開発したのが,この装置です。

使い方はとても簡単です。

  1. ドロップハンドルの端っこに装着
  2. タコ糸を用意し,片端を輪っかにしてSTIレバー(ブレーキ)に引っ掛ける
  3. 反対側にはカゴをぶら下げる
  4. カゴに文庫本を入れていく
  5. ブレーキレバーが動いてシューがリムに接触した時点で計測終了
  6. カゴに入った本をキッチン計りで計測する
長い自転車の歴史上,こんなくだらない装置を作った人はいるのだろうか・・・?

長い自転車の歴史上,こんなくだらない装置を作った人はいるのだろうか・・・?

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

こんな風に,カゴをぶら下げます。で,重りの文庫本を入れていく・・・。

こんな風に,カゴをぶら下げます。で,重りの文庫本を入れていく・・・。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

どうでしょう,この素晴らしく原始的な装置(笑)

最大の欠点は,ブレーキレバーにしか使えないところですが,やらないよりはマシなので,とりあえずやってみました。

前ブレーキレバーの測定

まず,比較的引きが軽い前ブレーキから。

文庫本の重量に堪えられず装置が大破したので,手で支えてやる必要があります。

文庫本の重量に堪えられず装置が大破したので,手で支えてやる必要があります。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

後ろブレーキよりは軽いのにもかかわらず,想像以上にたくさんの文庫本を詰め込まないとブレーキレバーは動き出してくれません。

また,動き出してからも,どんどん文庫本を追加していかないと,リムに接触するまで引ききれません。

途中で,装置全体が分解してしまうという悲劇(LEGOには荷が重すぎたか・・・)があったりしましたが,なんとか計測した結果は・・・,

驚異の1948g!

なんと,ほぼ2kgもの張力が必要ということがわかりました。ひぇ~,重いわけだ!

後ろブレーキの測定

しばらく前から,とにかく桁違いな重さを発揮していた後ろブレーキ。

同じ手順で,引きの重さを測定してみた結果は・・・,

計測不能!

なんと,文庫本を目いっぱいカゴに詰め込んでもレバーは微動だにしません。

カゴ(とLEGO)の強度が限界に達しつつあったので,やむを得ず,計測は断念・・・。

実際に手で握ってみての感触は,前ブレーキと比べて少なくとも2倍以上ありますから,おそらく,4~5キロくらいの握力が必要なのだと推定されます。

一刻も早いメンテを!(^^)

計測の結果,前≒2キロ,後ろ≒4キロ以上,という桁違いな引きの重さを発揮していることが判明した,我が595号のSITレバー。

また,今回はブレーキだけでしたが,同じワイヤを使っているシフトの方も同じような引きの重さです。

結局,前ブレーキしか測定できていない(笑)のですが,現状の595号のSTIはこんな状況です。

レバー 計測結果
ブレーキ(前) 約2キロ
ブレーキ(後) 計測不能(計測器大破)
ディレイラ(前) 後ろブレーキと同じくらい
ディレイラ(後) 後ろブレーキと同じくらい

ただでさえ非力なおいらが,STIレバーの操作でこんなに大きな力を使っているようでは,ヤビツや富士ヒルで好タイムが出るわけがありません。

やっぱり,一刻も早いフルメンテが必要なようです!(といっても,2週連続で1kmも走っていないから関係ないんですけどね・・・ケッ)

でも,ワイヤ交換作業って,本当に苦手なんですよねぇ・・・。でもやらねば!

おしまい。

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コメント

  1. 名前:Shiro 投稿日:2015/04/09(木) 21:24:31 ID:110ffc369 返信

    >cressonさん

    こんばんは~

    リアブレーキの重さは尋常じゃないですね。

    握り始めても全然動かず,一定の力を超えると,そこそこの力で動きます。

    595号のリアブレーキはフルアウターなので,かなりの距離にわたって摩擦があります。

    確かに,ネオモルフェは(少なくともおいらのポジションでは)7900系のSTIには向いていないと思います。

    ワイヤの取り回しがスムーズな位置にSTIを固定することができないのです。相性が悪いというか・・・。

    ただ,今回の作業で張り替えた後は,以前の,超軽い状態に戻ってくれました(^^)

    BBBが悪いかどうかは分からないのですが,これからは,普通にシマノで行こうと思っています。

  2. 名前:Shiro 投稿日:2015/04/09(木) 21:20:51 ID:110ffc369 返信

    >kozzyさん

    こんばんは~

    アルテ11速FDって,そんなにいいのかぁ・・・。

    普段はほとんどフロント変速しない(ずっとロー)なのであまり気にならないのですが,去年の平地レース(CCCF)では,どうしてもFD変速したくなる坂がありました。

    根性でアウターで登りきったりしていましたが,その横をスイスイ変速していくDi2を何度も見かけました。

    羨ましい限り・・・。

    595号も,最初は105,その次にはアルテFDを使っていました。

    Di2なんて絶対に無理だから,そのうち,試してみようかな・・・?(^^)

  3. 名前:Shiro 投稿日:2015/04/09(木) 21:17:38 ID:110ffc369 返信

    >sramredさん

    管理人だけの機能で,投稿者別(自分も含めて)コメントを表示できるので,さかのぼってみました(^^)

    そうですよねぇ,どう考えてもプロは1年半も同じワイヤを使うとは思えませんよね。

    ひょっとすると,レースごとに交換なのかな。

    ピーク性能の高さより,少し低くても長持ちしてくれるほうがうれしいですよね。

    典型的なのは「タイヤ」かな?(^^)

    おいらも,タイヤに関しては,だんだんと安く,長持ちするタイヤにシフトして行っています。

    過去最高価格は,なんといっても「25kmで15000円」という金字塔がありますけど(笑)

  4. 名前:Shiro 投稿日:2015/04/09(木) 21:14:46 ID:110ffc369 返信

    >Noguさん

    無事(でもないんだけど・・・)終わりましたよ~!

    苦手なので後回しにしていたバーテープも,昨晩,巻き終わりました。

    あのクソ重いブレーキも,超軽量に生まれ変わりました。

    まるで,DURA-ACEのようです(笑)

  5. 名前:cresson 投稿日:2015/04/09(木) 17:47:19 ID:ecbd8c680 返信

    こんにちは

    そんなに重いって、なにか根本的原因がありそうですが?
    ブレーキ本体のリターンスプリング、調整出来ますよね?弱くしてますか
    あと、ハンドルの取り付け見直してしては
    ハンドルをもっと送って、ハンドル上面とレバーを面一にしてみるのはどうでしょ
    人様の写真だけど、こんな感じ
    https://www.flickr.com/photos/ippaiattena/4973591335/in/photostream/

  6. 名前:kozzy 投稿日:2015/04/09(木) 14:58:29 ID:7725fb29c 返信

    こんにちは、いつも楽しく拝見しています。
    久しぶりに投稿させていただきます。

    私もレバー(特にFD)の重さに苦労しており、電動化も一瞬考えたのですが、あまり使わないFDの為だけに10万円の出費はさすがに躊躇し、ダメ元でFDをアルテ11速用に変更しましたところ、たすき掛け時のトリム操作は必須となりましたが劇的に軽くなりました。

    FDのワイヤー取り付け部が、可動部の支点より長くなっているので、軽いのだろうと思っていたのですが、効果有りでした。
    出費も4000円程度で済みました。(Dura9000だと、いちまんえん・・・)

    ※メーカー互換対象外で、機種による相性もあると思いますので、お約束の自己責任で~。

    富士ヒル2015の大ネタ(ポカ?)を楽しみにしています。

  7. 名前:sramred 投稿日:2015/04/09(木) 08:27:25 ID:1e0d9ab62 返信

    Shiro様:
    わざわざコメント探していただきありがとうございます。
    もっと昔にコメントしたかと思いましたがずっとROMだったのですね^^

    本題のワイヤーの引きの重さですが、最上級グレードのパーツはピーク時の性能が非常に高い一方で、性能維持期間は短いのかもしれませんね。

    プロのレースではダメになったパーツはすぐにバリバリ交換したりして。

    自分の自転車で、以前パーツの選択に悩んだときに、「必殺デグレ作戦」と称し、思い切って1ランク下のものを選んでみたら案外具合が良くて、しかも長持ちした経験があります。

    ただしブログの神様には、安易にはお勧めしません。
    下界ではこういう輩もいるということで^^

  8. 名前:Nogu 投稿日:2015/04/08(水) 23:25:19 ID:dd61f23a3 返信

    メンテ終わりましたか??
    あのブレーキの引きの重さは驚愕でしたからね。

  9. 名前:Shiro 投稿日:2015/04/07(火) 18:56:10 ID:e4b1a358d 返信

    >sramredさん

    おぉ,最初のコメントはこの話題(ブレーキの左右問題)でしたか!

    どれどれ探してみると・・・,

    2013年11月20日でした(^^)

    こちらの記事です。

    おいらも,何度か「日本と欧米では左右が逆」と聞いて,試してみようかと思ったのですが,その都度,

    • 握力が少ない左手でフロントブレーキは無理そう
    • パニック時には右手を強く握ってリアがロックしそう

    という2つの理由でためらっていました。

    でも,ワイヤリングは明らかにスムーズになるでしょうし,見た目にもスッキリするんですよねぇ。
    子供のうちから鍛えないとだめかなぁ・・・?

  10. 名前:sramred 投稿日:2015/04/07(火) 17:46:10 ID:a4fbdf932 返信

    初めてこちらにおじゃましたのが「右・後」「左・前」ブレーキの件で、3年くらい前だったかなぁ・・・英国車が日本車と同じだったのをわざわざ「右・後」「左・前」にしましたよ、と書いた覚えがあります。
    子供の頃から体が覚えているので、ブレーキ前後いまだに間違えます。「右・後」が気に入って続けていますが、安易にはお勧めしません。緊急時には後ろロックします。

  11. 名前:Shiro 投稿日:2015/04/07(火) 13:05:10 ID:d14b032b5 返信

    >ばしばしさん

    おぉ~,こんな超適当なやり方でもいいんですね!(^^)
    (LEGOでいいかどうかは別として,笑)

    そうそう,ブレーキレバーの前後左右問題(?)ですね。

    周囲ではみんな,右レバーが「前」,左レバーが「後」ですが,欧米では逆のようですね。

    メンテナンスをやっていると気が付きますが,コンポそのものは明らかに欧米スタイルに適した作りになっていますよね。

    前ブレーキキャリパーのケーブルは右側に差し込みますが,右レバーからだとアールがかなりキツクなっちゃいます。

    これが,左レバーならスムーズなんだろうな,といつも思います。

    おいらは握力がすごく弱い(たぶん,妻にも負ける)ので,メインの前ブレーキを左手で操作するのは無理ですが,力のある人なら欧米スタイルの方がいいのかもしれませんね。

    利き手(右手)の方が,リアの微妙なコントロールとかできそうですし・・・。

    一度,やってみようかなぁ・・・?

  12. 名前:ばしばし 投稿日:2015/04/07(火) 08:41:53 ID:d5e48d2d7 返信

     私も業務で簡易的に回転トルクの測定をすることがあるのですが、類似の方法で測定しています。絶対値はともかく、再現性がなかなか高いので相対比較をするには十分です。
     写真を見ていて気が付いたのですが、ブレーキレバーは、右=前、左=後 の組み合わせのようですね。私は、逆の組み合わせです。周りにいる人に、組み合わせを決めた理由を聞くと、いろいろとでてきて楽しいものです。
     数年前、某自転車店で、日本で主流の右=前、左=後ろが世界的には少数派と初めて聞いて、驚いたもんでした。

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