おおおぉ,15k円Recordが・・・(泣)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
せっかく取り付けが完了したFC-7950ですが,この週末はツマが社員旅行に行ってしまい,家事に専念していたために自転車に乗れずじまい・・・。
まったくもって,宝の持ち腐れそのものなんですが(涙),ちょいとした隙間に,先日お亡くなりになられたRecordチューブラーの解剖を行うことができました。
長いけど,要するにこんなお話です(^^)
- 先日,スリップしてトレッドがなくなってしまったRecord
- パンクの事前予防ということで取り換え
- せっかくなので,内部のNoTubesの残存状況を確認してみた
- 空にはなっていなかったが,サラサラではなくドロドロに
- 保管場所の問題もあるけど,半年くらいで継ぎ足した方がよさそう
解剖の目的
すでにご案内のとおり,おいらのRecordチューブラータイヤは,ヤビツの下り坂の通称「丸坂」でほんの少しスリップしたことが原因でお亡くなりになられました。
ほんのちょっとスリップしただけなんだけどなぁ・・・。
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8
「スリップ」といっても,「ツルッ」「お?」という程度であったのですが,もともと紙みたいに薄いトレッド面がなくなってしまいました。
というわけで,いまさら死因(?)を調べてもしょうがないので,今回,調べたかったのは,例のパンク対策用のシーラント剤「NoTubes」が,タイヤ内部でどうなっているのかです。
一説には,「半年経つと干からびてしまう」「硬くなってしまう」という噂もありますが,おいらのRecordではどうなっていたのでしょうか・・?
解剖結果
解剖方法はとても原始的。
先日,MV32T ULから取り外して保管してあったRecordを,はさみでチョキチョキしただけです。さて,NoTubesはどうなっていたのでしょうか?
【事実1】内部には余ったシーラント剤はなかった
チューブを切って,ず~っと下に向けて出てきたのが,この数滴のNoTubes。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
Recordに注入したシーラント剤は,1本あたり約30cc(代理店のサイトでも30cc程度で大丈夫と書いてありました)。
注入した当時は,バルブを開けると「ジュジュジュ・・・」をいう感じで漏れでてきたりしていました。
しかし,解剖後のRecordからは,ず~っと切断面を下に向けていて,ようやく数滴搾り出すのが精一杯でした。
どうも,注入したNoTubesの大部分は半年間でどこかにいってしまったようです・・・。
【事実2】チューブ内部はシーラント剤で湿潤状態
上で書いたように,Recordの内部からは数滴のシーラント剤しか出てきませんでしたが,「じゃぁ,内部はカラカラだったのか?」というと,そうではありません。
タイヤを円周方向にもチョキチョキ切り開き,蒲焼(っていうか,エイヒレ?)のような感じすると,チューブ表面が濡れていることが分かります。
う~む,どう見てもエイヒレだ・・・(笑)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
で,このエイヒレ,いや,チューブ表面を指でなぞってみると,かなり粘度が高い状態になっていて,いじっているさらに硬くなっていきました。要するに,「固まりかけたNoTubes」という感じでした。
粘り気は十分です。よく見ると,糸を引いています。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
まとめ
Recordを装着したMV32T ULは,我が家の中で一番温度が高いと思われる,3階の西壁と本棚の間に格納していました(っていうか,隠していた?)
風通しも悪く,かなりの高温になるこの場所に,ヤビツアタックに出かけている間以外(ということは,ほとんど全部の時間)放置されていたことになります。
3階の西窓に本棚が並んでいますが・・・
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
本棚の壁の間には,こんな風にタカラモノが隠してあります(笑) 暑いって・・・。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
この影響も少なからず(多大に?)あったのではないかと思っています。
ほんのわずかながら水分が残っていましたが,もともとのNoTubesは高い流動性を持っていて,「たくさん入れても回転性能にあまり影響しない」というのも売りのひとつかと思いますが,今回の解剖結果を見る限り,とてもそんな感じではありませんでした。
また,注入当時のNoTubesはサラサラ状態でしたが,半年後にはドロドロ状態になっていました。これでは,パンク箇所に流れ込んでいってパンクをふさいでしまう,という機能もあまり期待できない気がします。ちょうど,サラサラ血液とドロドロ血液の感じでしょうか?(笑)
今後の扱い
分解してから気がついたのですが,本当は,その前にエアーをパンパンに入れて,針で刺してみて対パンク性能を試してみればよかったのです。
が,もう,ばらしてしまったので,ドロドロ状態での対パンク性能はどの程度あるのか,永久に闇に包まれてしまいました。残念・・・。
対パンク性能がどれだけ残っていたのか検証できなかったのは残念なのですが,どっちにしろ,注入時に比べたらぜんぜん違う状態になっていたのは間違いがありません。
なので,今回交換したリアタイヤ,継続して使っていくフロントタイヤ,それぞれ,こんな風に扱っていこうと考えています。
- リアタイヤ(今回,新品Recordに交換)
- もちろん,新品のNoTubesを既定量(30cc)注入します。また,TTP-1(両面テープ)の接着力劣化疑惑もありますので,もっと環境のよい場所(今のところ,蔵を検討中)を保管場所とする予定です。
- フロントタイヤ(パンクも磨耗もしていないので継続使用)
- フロントタイヤも同じように保管・使用してきましたので,内部はリアタイヤと同じような状態であることが予想できます。なので,一度,バルブコアをはずして逆さまにして,内部にたまっているドロドロNoTubesを可能な限り排出してみます。その上で,既定量のNoTubesを注入しておこうと考えています。
今週末はまた雨みたいですので,こんな方針でNoTubes注入作業をしてみる予定です。
しかし,どうせすぐに寒くなってヤビツアタックどころではなくなるのは目に見えています。
ほんの数回の使用のためにシーラント剤を注入し,春までは保管するだけ,ということになりそうです。
どうしたもんだか・・・?
バルブコアだけ残してさようならです。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
>クロスケさん
こんばんは~
お久しぶりです(^^)
そうか,もともとシーラント剤はチューブレスで使うものなんですよね。
写真を見させていただきましたが,まだ,ちゃんとドロドロした状態ですねぇ。
おいらのは,「わずかに湿っているか?」くらいでしたから,
ずいぶん差がありますねぇ。
おいらのRecordはヤビツ峠とFHCでしか使っていないので,
年間の走行距離はほんの200kmくらいしかありません。
なので,もう少し残っていてくれてもよさそうなんですが,
ということで,あっという間に硬化してしまったとのでは?と思われます。
クロスケさんの場合は,保存状態がよかったのかもしれませんね。
実は,現行のRecordにはシーラント剤は入れていません。
いつか入れなくては,と2本買ってあるのですが,
もう4年ほどパンクを経験していないので,
わざわざ,走行距離が極めて少ないRecordに入れるのどうかと思い,入れずじまい。
でも,FHC本番ではやっぱり入れようかな~
揺れる親父心です(笑)