先日,「予告編」で書いたとおり,おいらにしてはちょいと長めのツーリングに出かけてきました。
もともとは,小田原と湯河原の中間,JR根府川駅付近の桜を見たかったのです。小田原から湯河原に向かう時,R135の旧道を通ると,道沿いに年季の入った太い桜をいくつか見ることができます。今まで,車でしか通ったことがありませんでしたが,中でも根府川駅前の桜が妙に印象に残っていました。
そこで,往復70km,ほぼ平坦な道のりの桜見物ツーリングのつもりで家を出たのですが……。
結果は,こんな感じになりました。
今回のルートマップです。拡大してみると,後半の山岳地帯が笑ってしまいます。
なぜ,こんなツール・ド・フランス山岳コースのようなツーリングになってしまったのか,時間を追って検証していきましょう(笑)
小田原まで(6:30~8:30)
意外なようですが,藤沢から小田原までを自転車で走るのは初めてです(去年のツール・ド・箱根の時に,小田原→藤沢は1回だけありますけども)。
本当はもっと早起きしていくつもりだったのですが,例によって寝坊して,家を出たのは6:30。軽く走って,茅ヶ崎の海辺で朝食(おにぎり。今日は一日中,オニギリです)を食べ,約2時間かけて小田原に到着。
わずか30kmの道のりの割に,妙に時間を要していますが,ツーリング後半のためにエネルギーを温存する作戦のためなのです。フフフ……。
小田原で桜見物(8:30~9:00)
今回見るまで全く知らなかったのですが,小田原城は桜の名所なのでした。お堀の周りは小さな桜トンネルになっているし,場内も年季の入った立派な桜が満開でした。
急いでいるせいか,単なる下手なのか微妙ですが,できあがりの写真はイマイチです。しかし,数多くのアマチュアカメラマンが押し寄せてくるくらいですから,桜はとても立派でした。
根府川まで(9:00~9:30)
桜満開の小田原城にずっととどまっていたいところでしたが,本日の目的地である根府川に向けて出発!
しかし,海沿いのR135をたった30分走っただけで,JR根府川駅に到着。
ずっと前にこの前を通った時に見た,一本桜が見事に咲いていました。小さな小さな駅の,小さなロータリーに1本だけ咲く桜。なんとものどかな風景を愉しむことができました。
しかし,ここに来て大きな問題が発生!
あまりにも早く目的地に到着してしまったため(なんせ,まだ9時半だよ…),他にやることがない。そこで,もうちょっと欲を出して,一山越えて湯河原まで行ってみることにしてみました。
根府川滞在(9:30~11:00)
根府川駅を後にして,湯河原に向かおうとした刹那!(オーバー),R135の眼下に小さな桜がちょこちょこ並んで咲いている「桜の里」みたいな場所を発見。
急遽Uターンして坂を下り,「桜の里」を訪ねてみました。
とても細い田舎道,小さな石垣沿いに,小さな桜が数本咲き並んでいました。目の前は海と東海道線の鉄橋。おそらく,地元の方しか来ないところと思われますが,時間の止まったようなのどかさに,すっかり引き込まれてしまいました。
石垣に腰掛け,桜の花びらがひらひらと舞う中,海を見ながらおにぎりを食べて,一人ゴロゴロと花見をして過ごしました。この春に出会った桜の中では,文句なし,一番に心が落ち着くことができたお花見となりました。
写真を撮ったり,おにぎりを食べたりしながら,なんと1時間半もゴロゴロしていました(笑)
根府川~真鶴~湯河原(11:00~12:30)
楽しかった根府川を後にして,湯河原を目指します。といっても,根府川~湯河原間は標高100mくらいの小さな「丘」なので,たいして苦労することなくあっさりと真鶴に到着。駅前でオニギリを補充し,ひと休憩していたら,タクシーの運転手さんに声をかけられます。
(タクシー運転手=タ,おいら=お)
- タ:
- お,兄ちゃん。ええ自転車乗ってるねぇ。
- お:
- ええ,まあ。えへへ。
- タ:
- やっぱり,競輪用なんかい?
- お:
- え? ちょいと競輪用とは違うんだけど……。
まぁ,同種の会話は過去無数に繰り返しているので,慣れてきてはいますが(笑) いちおう,LGS RHC号はエントリーモデルではありますが,「ロードバイク」または「ロードレーサー」と呼ばれる種族の自転車であります
(^^)
真鶴から湯河原はあっという間。ちょうどお昼に到着したので,たまたま目の前にあったラーメン屋さんでお昼を食べます。
しかし,ここでも新たな問題が!
またも時間が余っている。あれだけ「桜の里」でのんびりしたのに,まだ12:30。今日も,おいらの命綱である「輪行袋」を持ってきているし,もっと遠くに行ってみることにしました。
湯河原~大観山(12:30~2:20)
ラーメン屋さんを出たすぐ先にあったのが,「大観山19km」の看板。
大観山は標高1000mもあるということは知っていたのですが,「19kmしかない」というところに惹かれてしまい,「たった19kmなんて余裕じゃん♪」と無謀にもチャレンジすることにしてしまいました。あぁ,無知とは恐ろしい……。
湯河原から大観山へは「椿ライン」という道を登っていくのですが,正直言って,斜度はたいしたことありません。ほとんどの区間が5%程度の斜度であります。しかし,登り初めて1時間くらい経ってはっきりと分かりました。
長い……
全く同じような坂を延々と19kmも登り続けるというのは,かなり大変。いくら登ってもまだ上があり,遙か遠くに,これから自分が通るべき道のガードレールが見えたりすると,結構グッタリきます。
たまにバイク乗りの人達が通り過ぎていますが,それ以外に聞こえてくるのは鳥のさえずりと,心拍計の心拍数超過警報音だけ(笑) ひたすら,孤独な上り坂が続きます。
今回は,サイコンのカウントダウン機能(19kmからスタート)と,ポラールの標高計測機能のおかげで,「あと5km進めば…」「あと250m登れば…」というように,なんとかサイコン類に励まされながら,およそ1時間50分をかけて登り切りました。
標高差1000m,距離19kmを1時間50分とはゆっくりタイムですが,麓までに60kmも走ってきたのですから,まぁ,おいらの脚力ではこんなもんでしょう。
大観山~芦ノ湖~箱根湯本(14:40~15:50)
ここからは,長~いダウンヒル。ほとんどの区間を50km/h以上で駆け抜けます。
途中,芦ノ湖から「国道1号最高地点」までは,標高差200mほどの上り坂がありますが,大観山を制した男(?)には,歩道の段差程度のものです(偉そうに……)。ここから先は,さらに長~いダウンヒル。
宮ノ下からは渋滞に巻き込まれますが,車の横をスイスイと下って箱根湯本に到着。
いつものように,和菓子所の「菜の花」で休憩します。
箱根湯本~小田原駅(16:00~17:00)
ここまで来て,夕方になってしまい,脚力はまだ余裕があるのですが,このまま藤沢まで帰るとなると夕飯に間に合わなさそうなので,いよいよおいらの命綱である「輪行袋」を取り出し,LGS RHC号を梱包して東海道線で藤沢に帰りました。
途中,窓からみた富士山があまりにも綺麗だったので辻堂で下車。そこで写真を撮って,自走して家まで帰りました。
まとめ
おいらにとって,100kmを越えるツーリングは,昨年秋の「ツール・ド・箱根」以来。
今回も,ツール・ド・箱根同様,いろいろと準備は整えていたので,快適なツーリングとなりました。
- いつもおなかいっぱい♪ 常に2コのおにぎり,カロリーメイトを保持
- サーモスポットのおかげで,暖かいお茶が飲める!
- カメラはコンデジ(GX100)だけなので軽量装備
- 念のため,広範囲の道路地図をコピーして持ち歩き
- さらに念のため,輪行袋を忘れずに(笑) これさえあれば,どんな遠くにでも行ける
- 少々高級なタイヤ。高速ダウンヒルでも安心♪
伊豆方面には峠や山が多数ありますが,とりあえずは,食料(と飲み物)さえあれば,なんとかなりそう。1000mを一気に登るのは大変ですが,ギア比を落として,時間を気にせずのんびり登れば,越えられない高さではありません。
逆に言うと,今回のツーリングでは,現時点での自分のおおよその限界も見えてきました。1000級の「山」は1コまで,距離は「山あり」で120km,「山無し」なら160km(センチュリーだ)くらいでしょうか。
自分の力を認識しつつ,ツールのコースを見ると,改めて愕然とします。「1500m級の山を3つも越えて200km」とか,やっぱり,ツールデビューはまだまだ先のようです(無理だって…) 今年度も,野に山に,がんばってチャレンジしよう~!
春の桜ロングツーリングのフォトアルバムはこちら~
【本日の走行データ】
コース :家→小田原→根府川→湯河原→大観山→芦ノ湖→湯本→小田原
所要時間:6時30分~17時00分
走行距離:117.41km
走行時間:6時間08分05秒
平均速度:20.4km/h
最高速度:63.9km/h
最高標高:1018m
合計登坂:1550m
最大斜度:18%
最高気温:24℃
最低気温:10℃
消費カロリー:3532kcal(!)
>hiro6さん
こんばんは~
山岳ステージというところまでは正解ですが,
上っている人は選手でも,パンターニでもなく,
ほとんどハイカーという感じのおいらです(^^)
ちょっと登って一休み,ちょっと登って写真をパチリ(という口実で休む),
の繰り返しで,足を着きっぱなしです。
両面SPD,度付きサングラス,指切りグローブ,・・・
みんな通る道なんですね!!
度付きサングラス(エクセプション)まで辿り着くのには悩んだなぁ・・・。
近視じゃなかったら,絶対に同じルディーでもシルロにしたんだけどなぁ。