真ん中の洞穴がメモリークリップが居るべきところ。これは,使っていなかった頃の写真・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
(今回はLOOKペダル使いではない人にとってはまったく意味不明の記事になりますが,ご容赦ください)
LOOKのKeOクリートには,「メモリークリップ」なる物が付いているのですが,この目的や使い方って知っていましたでしょうか?
おいらは,まったく知らず,「4個目の固定ボルト?」くらいに思っていましたが,今回,初めてクリートを交換する際に,その使い方に気が付きました。遅すぎ・・・?
「メモリークリップ」ってすごく便利!っていうお話です
- 今まで使い道が分からなかった,メモリークリップ機能
- クリートを交換する時,「前の位置を覚えていてくれる」という機能
- シューズがちゃんと対応していれば,ものすごく便利!!
メモリークリップとは?
LOOKのKeOクリートは,中央部に分離できる小さなパーツが付いています。(写真の黒い部分)
クリート裏面(シューズに当たる面)に,くっついている黒いパーツが「メモリークリップ」
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
このパーツは「メモリークリップ」というパーツで,中央にボルトを通す小さな穴があいていて,さらに,これらを隠すためのゴムキャップが付属しています。
これが,いったい何の役に立つのか意味不明だったのですが,今回,説明書をまじめに読んでいて,初めて目的がわかりました。
この小さなパーツは,「クリートの位置を覚えていてくれる」のです。
メモリークリップをシューズにボルトで固定しておくと,クリートを交換するときに,メモリークリップだけシューズ側に残ってくれます。
新しく付けるクリートは,このメモリークリップと合体させてボルト締めするだけで,元の位置が再現できるとのことです。
やり方はよくわからないけど,事実だとすれば,ものすごく便利な機能です。
クリートの位置を再現するために,日夜,全世界のロード乗り達はシューズ裏にマジックやテープでマーキングをしていますが,この作業が全く不要になるのです。すばらしい~
で,どう使うの?
驚いたことに,KeOクリートの説明書には,メモリークリップの詳細な使い方が記載されていません(KeOペダルの説明書も同じです)。
「そういう機能があるよ」としか書かれていないのです。
で,試行錯誤しながら,おそらく正しいと思われる方法を発見しました(オーバーか?)
LOOKの取り扱い説明書。メモリークリップの使い方は,はっきりとは書かれていない・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
【手順1】メモリークリップのキャップを外しておく
クリートを装着する前に,メモリークリップのゴムキャップを外しておきます。
ゴムキャップでふたがされていると,メモリークリップを固定するネジをいじれなくなります。
が,たぶんですが,事後でも(=クリートを固定した後),千枚通しかなにかでつつけば,ゴムキャップは外せそうな気もします。
【手順2】クリートを装着する
メモリークリップを装着したまま,クリートを固定します。
シマノと同じ,3カ所のボルトで固定しますが,KeOは3mmボルトなので「なめて」しまわないよう,注意しましょう。
【手順3】最適なクリート位置を探す
これは,なかなか難しい作業であり,本書(?)の範囲を超えてしまうのですが,適当な参考書を手にがんばってください。
ローラー台があれば比較的簡単ですが,無い場合には,何度も実走して試すしかありません。
最適な位置を探すために微調整をしている間は,メモリークリップの存在は気にしなくても大丈夫です。
【手順4】メモリークリップを固定する
「これでいいか?」というクリート位置が決まったら,いよいよメモリークリップの固定です。
メモリークリップに対応したシューズには,通常の3つのボルト穴の他に,メモリークリップ用の穴がど真ん中にあるはずです。
メモリークリップを固定する小さなネジ(おそらく,シューズ側に付属するはず)で,メモリークリップをシューズに固定します。
SIDIの場合は,とても小さなプラスネジでした。
SIDIは,こんな小さなネジです。2mmか?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
メモリークリップをネジで固定します。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
これで,今のクリート位置を覚えさせることができました(^^)
【手順5】ゴムキャップをかぶせる
最後に,メモリークリップのアクセス用にあいている穴に,ゴムキャップをかぶせて完成です。
ゴムキャップをこうやって・・・
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
ぴったりと嵌めれば完成です(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
LOOK社は,公式にはこのゴムキャップが無いとペダル・クリート間の挙動がおかしくなる,としているのですが,仮に付けなくてもそんなに不自然な動きはありません。
なので,本当に最適な位置が確定できるまでは,ゴムキャップをしなくてもいいのかもしれません。
おいらも今回気が付くまで,ゴムキャップなしで過ごしていました。
が,汚れなんかが気になる場合には,ゴムキャップをしておいて,後にクリート位置を変更したくなったときには,先述の通り,千枚通しでゴムキャップを外せばいいのだと思います。
まとめ
メモリークリップは,おそらく特許(堂々とLOOK PATENTと書いてある)を取っているかと思いますが,実に便利な機能です。
先日の,「KeOクリート」→「KeOグリップクリート」作業の時には,何度も着脱しましたが,固定位置をマーキングしたり調整する必要がないので,とても楽でした。
ちゃんと取り付けておくと,クリートを外したときに,メモリークリップだけシューズに残ります。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
難点は,対応しているシューズメーカーが少ないことでしょうか。
おいらの,チマチマ工作なみに小さい工夫ですが,実に便利な機能ですので,多くのシューズメーカーで採用して欲しいものです。
それ以前に,LOOKは説明書でちゃんと使い方を書いて欲しい~!
以上,「メモリークリップってなに?」という方にお役にたてればなによりです。ご静聴,ありがとうございました。
【追伸】
以上,偉そうに書き連ねてしまいましたが,「たぶん,こうなんでは?」という感じでやっています。
もし,間違っていたら,お早めにご指摘をお願いします~!!
>デロ乗りさん
げっ,やっぱり,強度が怪しいですか。
まだ1回しか乗っていないので,
今のところ大丈夫そうですが・・・。
そもそも,LOOK社(シマノも)は何を使って接着しているんでしょうね。
エポキシとかなのかなぁ。
瞬間接着剤だと,いつか「ポロリ」と脱落しそうですね。
かといって,ネジまでやる気力もないし(^^;)
剥がれ始めたら,また考えてみます!
だめなら,グリップクリートもあるし(wiggleからきちゃったヤツ)