人間という生き物が、どんな極限状態まで耐えられるのか
何が制限要素(ネック)となって、それ以上は耐えられないのか。
そんな、極限状態、人間の限界をまじめに科学した本。
耐えられない面白いです(^^)
人間の限界を探れ!
まだ半分くらいしか読んでいませんが、とにかく面白い。
本書は、全体で7つの章に分かれていて、それぞれの章で、各種極限状態での人間の限界を探ります。
- 第1章:どのくらい高く登れるのか
- 第2章:どのくらい深く潜れるのか
- 第3章:どのくらいの暑さに耐えられるのか
- 第4章:どのくらいの寒さに耐えられるのか
- 第5章:どのくらい速く走れるのか
- 第6章:宇宙では生きていけるのか
- 第7章:生命はどこまで耐えられるのか
この手のジャンルの本では、とんでもない極限状態でも大丈夫な「ビックリ人間」の紹介に終始してしまうような本もあるのですが、本書は極めて真面目です。
水中に落ちて1時間後に生還などの「ビックリ人間」もたまに登場しますが、どういうメカニズムによって生還できたのか、に焦点が置かれます。
逆に、大多数の人間には耐えられる限界が身近にあり、どういうメカニズムによって、それ以上は耐えられなくなるのか、とても分かりやすく説明してくれます。
気圧が下がる・上がる、酸素が薄くなる・濃くなる、猛烈に暑くなる・寒くなる、血中に溶け込む窒素が増える・沸騰する、という悪条件に対して、人間の生体メカニズムで、代謝を下げる・上げる、体表面の血流を増やす・減らす、仮死状態になる、といった様々な対抗策を繰り出していって、いよいよ手の打ちようがなくなるところが「人間が耐えられる極限」。
途中、「暑さ」の章ではツールの選手も登場します。
冷却ができないローラー台では、ツールの選手といえど、運動能力は大幅に低下してしまうことが紹介されていて、おもわず「うんうん!」です。
これから5章の「どのくらい速く走れるのか」に入っていくので、期待大です(^^)
つづく。
(おまけ)
邦題の『人間はどこまで耐えられるのか』もいいですが、原題の『LIFE AT THE EXTREMES』もかっこいいですね。
「人間はどこまで耐えられるのか」2010年頃に読んだ記憶あります。
図書館で借りたので手元に残ってないんですが、冒険心が擽られる内容でかなり面白かった気がします。
ヨーロッパ人は「人間は神が作り給うた特別な種だ」と思い込んでいる故か、ああいう挑戦をするんですかね。自然とか運命をそのまま受け入れる日本人はしないですよね、多分。
おそらく当時にこの本に影響を受けたんだろうと思いますが、真冬に暖房を切ってヒートテック+ユニクロオックスフォードボタンダウンシャツ+ユニクロのジャージ+ユニクロフリースの四枚重ねで読書をしていた記憶が(←重ね着すれば寒さを凌げると思っているところがアホ)。
ここ一年は丹田呼吸法の本を読み漁り、呼吸法の訓練を実践していたんです。
丹田呼吸法は、横隔膜の上下運動を意識した深い呼吸法で一説にはブッダが提唱者だとも言われています。
実践するうちに血流や体内の気の循環もよくなり、最近は真冬でも長袖シャツ一枚です。
自転車ライドにも良い影響が出ているような気がする。
なんか取り留めのないコメントで申し訳ないです。。