パンクRecord検証 & 新Record装着!

15000円/本のタイヤを鋏で切る贅沢・・・(違)

15000円/本のタイヤを鋏で切る贅沢・・・(違)

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

先週,無パンク走行記録10万キロまで,あと9万キロまで迫ったところであえなくパンク事故に遭遇してしまいました。

今週は,ご臨終となってしまった(NOTUBESで仮処置中)タイヤ,VELOFLEX Record Tubelarの張り替え(貼り替えか?)作業を行いました。

富士ヒルクライム(FHC)直前に新品タイヤに生まれ変わり。これはこれでよかったかな?(^^)

長いけど,要するにこんなお話です(^^)

  • 先日パンクしたRecordを分解して内部の様子を調べてみた
  • そもともトレッド面の摩耗がひどい
  • パンクの原因となった異物は「砂粒」の模様
  • パンク後に注入したシーラント剤が,砂粒の周辺で固まっていた
  • 摩耗の関係もあり,Recordの寿命は短いなぁ・・・


ご臨終となったRecordの振り返り

検証(検死か?)を行う前に,Recordの走行記録をまとめてみました。

項目 記録 備考
使用年月 1年7ヶ月 乗らないから長く使う。
走行距離 735km 少っ!
使用回数 24回 24回目でパンク・・・。

ちなみに,このゴールデンウィークだけで260km乗っていますから,475km(735-260)でトレッド面は傷んできていたことが分かります。

恐ろしく耐摩耗性の低いタイヤです・・・。

トレッド面は磨耗しきっていますが,サイドもひどいですなぁ。ロゴ読めないよ・・・。

トレッド面は磨耗しきっていますが,サイドもひどいですなぁ。ロゴ読めないよ・・・。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

Recordの内部検証

パンク時の写真で紹介したように,Recordは全面的に磨耗しきっていて,いたるところでトレッド面のゴムがなくなって構造体が露出していました。

どこがパンク箇所だか忘れてしまわないように,パンク時に「ノズルから前方向に3本目のスポークの場所」と記憶しておいたので,一応,多数ある怪しげな部位から,本当のパンク箇所はすぐに特定できました。

タイヤを剥がします

以前,初めてRecordを交換したときは,意外と簡単に剥がすことができて「あれ?」という気がしました。

どうも,当時の保管環境が非常に悪い(西日直射場所におきっぱなし)のが原因と推定していました。

現在では,比較的風通しのいい部屋のベッドの下,という以前に比べてかなりいい環境(か?)に保管していたせいか,タイヤを剥がすのはかなり大変でした。

一部だけ,リム側に接着剤が残ってしまった。剥ぎ取るのは結構面倒・・・。

一部だけ,リム側に接着剤が残ってしまった。剥ぎ取るのは結構面倒・・・。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

最初は素手でやったのですが,皮が剥けそうになったので,イボ付きの軍手で思いっきりねじり,さらにタイヤレバーの力も借りつつ,少しずつ剥がしました。

途中,一部分で,タイヤ接着テープ(MIYATA TTP-1)がリム側に残ってしまいましたが,ほとんどはタイヤ側にくっついて剥がれてくれたので助かりました。

パンク箇所の表面

パンク箇所の前後2cmで輪切りにしてみました。表面には,小さな穴が確認できました。

表面に小さな穴があります。

表面に小さな穴があります。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

パンクしたときには,この穴から「シュー」という音にゆっくりと,2~3分かけてエアーが流出していました。この穴の小ささが,後の,シーラント剤だけでの修理を可能にしたのかもしれませんね。

パンク箇所の内部

いよいよ,内部です。

タイヤ側には,裏にパンク箇所に小さな黒い染みが残っていました。

異物が入ってきた跡でしょうか,黒く汚れています。

異物が入ってきた跡でしょうか,黒く汚れています。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

また,肝心のチューブの方は,シーラント剤まみれになっていて当該箇所を探すのは難しかったのですが,よく見たら,砂粒が残っていることを発見!!

チューブ内部は液体状態のシーラント剤が残っていて,パンク箇所は砂粒ごとシーラント剤で固められていることがわかりました(肝心のチューブ内側から見た写真を撮り忘れてしまいました・・・)

異物(砂)発見! シーラント剤で丸ごと固められている。よくこれで,残り20km走ってこれたなぁ・・・。

異物(砂)発見! シーラント剤で丸ごと固められている。よくこれで,残り20km走ってこれたなぁ・・・。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

シーラント剤は,当日作業では注入に非常に難航したため,パンク箇所付近に少し注入できただけでした。

それでも,異物ごと固めてしまうほど威力があるんですなぁ。すごいなぁ,NOTUBES!

新Record装着!

次に装着するタイヤで悩むことはありません。

なぜなら,家にRecordが2本も在庫してあったからです。

自分でも完全に忘れていましたが,去年の富士ヒルクライム(FHC)直前に,「前日の試走なんかでパンクしたらどうする」という恐れから,2本も購入してあったものです。

装着は,いつものようにMIYATAの接着テープ(TTP-1)を貼るだけですから,ものすごく簡単です。

めったに見られない,素の状態のMV32T。

めったに見られない,素の状態のMV32T。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

完成してみて気が付いたのですが,いつの間にか,またもRecordがマイナーチェンジしていました。

  1. ロゴが現代風になっている
  2. バルブ長が少し長くなっている
いつの間にか,ロゴマークが大幅変更になっていました。

いつの間にか,ロゴマークが大幅変更になっていました。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

1.はどうでもいいとして,2.は聞き捨てなりません。

Shiro家の初代Reocrd(3姉妹パパさんにもらった奴。いまだにフロントで使用中)は,普通のバルブコアツールが使えるくらいリムから飛び出していました。

2代目Reocrd(今回パンクした奴)では,リムの中にめり込んでいて,普通のバルブコアツールでは歯が立ちませんでした。

そして,今回装着した3代目では,またも初代と同じ長さになって,リムから少しだけこんにちはしています。

あれ? ちゃんとバルブヘッドがリムから出ている!

あれ? ちゃんとバルブヘッドがリムから出ている!

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

比較しにくいですが,こちらが2代目Record。バルブのでっぱりが不足しています。

比較しにくいですが,こちらが2代目Record。バルブのでっぱりが不足しています。

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

う~,こんな短い期間にチョコチョコとマイナーチェンジを重ねているとは・・・。

今後

本当は,違うタイヤも試してみたくなっているのですが,また,これで交換すると1年半くらいは持ってしまいますから,もう1本も使い切るまでは,あと3年はRecordを使い続けることになりそうです。

そういえば,フロント側はMV32T購入後,一度も交換したことがありません。

一般的に,リアの方が荷重がかかって磨耗が早いと思いますが,おいらは完全にヒルクライム専用にしているから,ますますリアへの負担が増しているのかもしれませんね。

プロライダーの竹谷賢二さんは,上りではフォームを勾配に合わせて重心を前にずらすべし!と言っています。おいらは,まったくできていないようですね・・・。

いずれにせよ,あと3年はRecordを履いて,ヤビツに富士スバルラインに挑戦する日々が続きそうです(^^)

これは2011年のFHC試走のとき。今年も頼むよ~,MV32T & Recordちゃん!

これは2011年のFHC試走のとき。今年も頼むよ~,MV32T & Recordちゃん!

SONY DSC-TX10

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
 
記事下用336×280
記事下用336×280
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

パーツ紹介記事(一覧比較)

タイヤ・チューブ

タイヤ・チューブ


おかいもの情報



やっぱり,NOTUBESすごいや・・・。

コメント

  1. 名前:Shiro 投稿日:2013/05/16(木) 22:15:34 ID:a0d8d5126 返信

    >ぴよぴよさん

    こんばんは~
    お返事遅くなりました。

    いやぁ,NOTUBESすごいですよね~
    今まで半信半疑でしたが,もう,必需品です(^^)

    あと,おいらも針やカッターで刺したかったのですが,
    すっかり忘れてしまいました・・・。
    前回交換のときに「次回はパンク実験やろう♪」と思っていたのに~

    でも,ぴよぴよさんの実験でNOTUBESの実力がわかりました。
    ありがとうございました!(^^

  2. 名前:Shiro 投稿日:2013/05/15(水) 22:13:23 ID:2f325ba24 返信

    >Noguさん

    こんばんは~

    今回の事故(?)で,おいらの中のNOTUBESへの尊敬の念は
    かつて無いほど燃え上がっています(笑)

    実際,こいつが無かったら帰ってこれなかったわけだし・・・。

    それにしても,VELOFLEX Recordはなぞです。
    今まで3本使っているのですが,3本とも微妙に違う(^^)

    本当はTUFOなんかも使ってみたかったのですが,
    再来年のFHCくらいまでRecordになりそうです。

    Noguさんも引き続きPro3Lightなんですね。
    今週末あたりいきますかね!

  3. 名前:ぴよぴよ 投稿日:2013/05/15(水) 12:35:52 ID:08ab274ac 返信

    Shiroさんこんにちは、いつも楽しみに拝見しています。NOTUBESは凄いですよね。タイヤへの注入は、ダイソーで買った化粧品詰め替え用の注射器を使っています。
    よかったらボクの実験を見てくださいね(^^ゞ。

  4. 名前:Nogu 投稿日:2013/05/14(火) 21:32:41 ID:97fb2711e 返信

    さすがの検証ですね。
    NOTUBESは凄いですね。
    バルブ長さは何でしょうね。
    まあ、勝手な仕様変更ってやつでしょうか?
    それとも長さ違いが存在しているのですか??
    僕は今年もPRO3Lightです。
    昨年の会場でたたき売ってたやつです。

    今年も頑張りましょう。

  5. 名前:Shiro 投稿日:2013/05/14(火) 20:49:22 ID:be3ae9608 返信

    >_toshiさん

    こんばんは~

    たしかに,接着テープ&シーラント剤で
    だいぶ(おいらみたいな)素人にもハードルが低くなりましたよね。

    おいらは,ヒルクライム特化しているうえに,
    年間のチャレンジ回数も10回程度ですから,
    2年近く持ちますが,走りこむ人はあっという間に磨耗しちゃいそうですね・・・。

    その点,FUSION3 TLは桁違いに長持ちしますね。
    今のところ,2世代目ですがノーパンクですし(^^)

  6. 名前:Shiro 投稿日:2013/05/14(火) 20:46:14 ID:be3ae9608 返信

    >ナナホシさん

    こんばんは~

    ほんと,なんか新しい物を使い始めは,
    なんか,それだけで速くなった気がします!!

    タイヤやペダルなど,駆動系のものならまだしも,
    ライトやボトルでも速くなった気がします(笑)

    おいらは,いま,フィクスト(固定)のビンディングに挑戦中。
    もちろん,速くなった気がしています(^^)

    チャリダーは録画できませんでした(涙)
    竹谷賢二は書籍(バイシクルトレーニングブック)で読んでいました。

  7. 名前:_toshi 投稿日:2013/05/14(火) 13:20:03 ID:ca9ad1f94 返信

    Shiroさん:

    接着テープは良いですね。
    昔は接着剤オンリーで、しかもシーラント剤なんて無かったから予備タイヤ携行は必須、出先でのパンク修理はなきそうでした。
    パンクした時点で予備に交換して引き返すのが鉄則でしたが、それもパンクさせてしまい、縫い目を開いてパッチを貼った事も有ります。
    ま、今となっては良い思い出ですが。

    しかしヒルクライムに特化したタイヤをはいえ、1000km持たないのかぁ、お金が掛かりますねぇ・・・・・

    ではまた。

  8. 名前:ナナホシ 投稿日:2013/05/14(火) 06:57:58 ID:9b153428b 返信

    Shiroさんおはようございます。
    チューブラーってこんななんですねー。
    とっても参考になります。
    新しいタイヤにすると何故だか速くなった
    気がするのは私だけでしょうか( ̄∀ ̄*)

    チャリダー、私も見てました(笑)
    あれって毎週モノじゃないんですね。
    楽しみにしてたのに・・・。

Shiro へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


Warning: file_get_contents(index.php): failed to open stream: No such file or directory in /home/garneau/www/wp/wp-includes/plugin.php on line 423