先輩Nalgenボトル(左)にライバル登場?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
LGS RHC号の頃から,タイヤ修理セット(チューブ,インフレーターなど)や携帯工具,ワイヤーロックなどは,一般的なサドルバッグではなく,ボトルに詰め込んでケージに装着するようにしています(そのときの記事はこちらを参照)。
これら(以下,ツール類と書いておきます)を入れるとなると,それなりに間口が広い必要があることから,当初はnalgenの広口ボトルを使っていました。
が,いつの間にか,LOOK号では普通の自転車用ボトルであるLOOKボトルに工具を詰めて走るようになっていたので,その経緯とメリットについて紹介します。
なぜサドルバッグにしないの?
先述の通り,ツール類をボトルに入れるようになったのは,LGS RHC号時代のことです。
最初は,ヒルクライム時のダンシングを少しでも軽快にしたいということで,割と重量のあるツール類(当時の実測300g)をサドルから降ろすことによる低重心化を狙いました。
これは非常に効果があり,サドルバッグを使っていたときよりも,明らかに軽く左右に自転車を振れるようになりました(振り過ぎはロスになりますが・・・)。
また,もう一つの理由として,おいらがロードバイクで最も美しいと思うシートステイ~サドル付近をすっきりさせることができたからです。
特に,LOOK号は見栄え以外にメリットのない(たぶん,笑)ISPを採用していますから,この部分がごちゃごちゃしていたら,悲しくなってしまいます。
ISPは見栄えが命(^^) こうなると,シート下のテールライトも外したくなる・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
というわけで,
- 真夏でダブルボトルが必要
- 背中ポッケ無し&バックパック無しで,ツール類を運びようがない
の2条件を満たしたときだけ,しぶしぶサドルバッグを使っていましたが,今までの1年半でほんの数回だと思われます。
それくらい,ツール類は常にボトルに入れているLOOK号なのです。
あれ? 普通のボトルでもいけるじゃん!
LOOK号も最初の頃は,nalgeneのボトルにツール類を入れた日々が続いていました。
そんなある日の会社帰り,なんとなく,LOOK純正のドリンクボトルが欲しくなり,ワイズで購入してきました(当時はボトルは1個しか持ってなかった・・・)。
しかし,結局,慣れ親しんだPOLARボトルばかり使い(一応,保温能力あるし),LOOKボトルの出番はずっとありませんでした。
そんなある日,ふと「このボトルの飲み口,結構大きいな。ひょっとしてツール類も入るんじゃ・・・?」ということに気がつきました。
で,早速やってみたら,超余裕でおいらが標準的に持っていく工具類が全部入ったのです!
- 交換チューブ
- インフレーター(TOPEAK マイクロロケット マスターブラスター)
- タイヤレバー×2本
- 携帯工具(Topeak Mini6)
- ミッシングリンク
- ワイヤーロック(crops)
- 極薄手袋
- キムタオル1枚
- タイラップ
驚いたことに,これだけの小物達がLOOKボトルに納まったのでした。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
これらが,なんの苦労もなく,すんなり格納できてしまいました!
最初,LGS RHC号でやった時は,わざわざアウトドアショップに行ってnalgeneのボトルを買ったのに,実は自転車用ボトルで用が足りてしまったとは,おどろきです!!
(っていうか,ちまたの「ツールボトル」の立場はいったい・・・)
謎の検証結果
普通のボトルなのにツールが入ってしまう。
この謎の原因を探るため(おーばー),アウトドア代表のnalgene,自転車代表のLOOK,たまたま懸賞で当たったCAMELBAKの各ボトルの間口の広さを検証してみることにしました。
計測に使ったのは,もちろん,格安デジタルノギス(^^)
写真撮影用に適当な角度で測ってしまっていますが,まあ,だいたい,こんな感じでした。
超精密な測定風景。斜めだって(笑)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
ボトル | LOOK | nalgene | CAMELBAK |
---|---|---|---|
間口(mm) | 47.8 | 43.5 | 51.5 |
驚いたことに,LOOKボトルの間口はnalgeneよりも広いことが判明です。
さすがに,バカでかいCAMELBAKにはかないませんが,堂々の2位です(^^)
どうりで,nalgeneボトルに入れていたツール類があっさりとLOOKボトルに入ってしまうわけです。
謎も解けたし,めでたし,めでたし (^^)
LOOKボトルをツール入れとして使うメリット
前述のように,Nelgenボトルよりも間口が広いLOOKボトルは,それだけでも,ツール運搬用に適していますが,ほかにも利点がいくつかあります。
- 【利点1】ケージにフィットする
- 自転車用ボトルをホールドすることを目的に設計されているケージですから,LOOKボトルの方が明らかに,ホールド感が優れています。
LOOK号の場合,ケージもLOOK純正ですから,そのフィット間は怪しいくらいに密着しています(笑) ボトル全周にわたって隙間もありません。LOOK同士,ケージとボトルの相性は抜群です♪
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
対するnalgeneの場合は,随所に隙間ができてしまうので,やっぱり,微妙にガタついてしまうのは避けられません。
- 【利点2】多少の無理が利く
- nalgene(CAMELBAKも)がハードなプラスチックでできているのに対して,LOOKボトルはフニャフニャのビニールみたいな材質。
このフニャフニャぶりは,ライディング中に握りやすくするためと思われますが,実はツールを入れるときにも,多少は無理がきく,というメリットになります。
容量が同じ500ccで,間口が広くて,しかもフニャフニャしているわけですから,LOOKボトルの方が入れやすくて当たり前なのです。 - 【利点3】いざというときは水を入れられる
- nalgeneもボトルなのですから,本来の目的である水の運搬には問題ありません。
が,LOOKボトルの場合,当たり前ですが自転車用に設計されていますから,走行中に,簡単に飲み口をOPENして飲むことができます。こうやって,ジップロックで包んで入れています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
普段は,ツール類をジップロックに包んで入れているので,内部は特に気にするほど汚れていません。
なので,2ボトル体制となる夏場は,ツール類は背中ポッケかバックパックに移し,LOOKボトルには真水を入れ,飲んだり,体にかけて走っています。
まとめ
いつものように異様に長くなってしまいましたが,結論はこれだけ。
「間口の広い自転車用ボトルであれば,普通にツール類を入れて運べますよ~♪」
1ドリンク+1ツールボトルの時はこうなります。傍目にはツールボトルには見えまい(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
こうなると,ちまたにあふれる,いわゆる「ツールボトル」の立場は微妙になってしまいますが,それでもやっぱり彼らにもメリットはあると思います。
いくら広いとはいえ,LOOKボトルの間口はきゅっと絞られた形状になっています。
それに比べて,ツールボトルの間口はボトル径そのままのデカさですから,かなり大きなものも入れられると思います。
逆に言えば,そんなデカいブツを入れる予定がないのであれば,改めてツールボトルを買う必要性はあんまりないのでは?という気がついたのは,自転車生活5年目の夏です。
自転車用品に拘りすぎないことも大事ですが,やっぱり,専用品の使いやすさも見直すことも大切。
何事も,やってみないとわからんもんですなぁ。
それではまた~(^^)
>くじさらん
へーい,そうです。
シートチューブの長さが肝ですね。
女性用フレームで,かつ,スローピングだと,
シートチューブ側には装着できないことが
多いみたいですよ。