自転車人生最強豪雨ライド,その後

乾拭きの後,可能な限り分解して干される595号。

乾拭きの後,可能な限り分解して干される595号。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

先日紹介した裏ヤビツの雨ライドでは,記事中で「我が人生最強の豪雨ライド」と書いたとおり,今まで経験したことの無い,強い雨の中を走りました。

初めて経験する強い雨は,機材面・人材面(?)で,初めて経験する色んな影響がありました。

人生,何ごとも経験ですなぁ・・・。



機材面の影響

猛烈な雨の中を走り,一時はクランクが没するまでの水溜りも走ったことから,自転車機材にはこんな影響がありました。

色んなところに雨水浸入!

息絶え絶えに帰宅した直後から,自転車全体を乾拭きした上で,雨水が入っていそうなところを片っ端から分解しました。

その結果,雨水が入り込んでいたのは,以下の場所でした。

雨水浸入部位 状況 雨水の浸入口
(推定)
フレーム BBシェル付近の水抜き穴からポタポタ落ちてました。また,ISPを引き抜いて逆さにすると,流れ出てきました。 水抜き穴,ケーブル内蔵処理部,ヘッドパーツ
ハンドルバー エンドキャップを外すと,ポタポタ落ちてきました。 ケーブル内蔵処理部。
クランク軸 左クランクを外すと,クランク軸(ホローテック2)から,かなりの量の水が出てきました。 左クランクの接合部
サドルバッグ 内容物が湿る程度 後輪から延々とシャワーを浴び続けた結果

フレームは過去にも経験があったのですが,ハンドルバーとクランク軸,特にクランク軸の水には驚きました。

今回はクランクが水没して走る区間があったので,「ひょっとしてBB内に雨水が入ったかもしれない」と思って,左クランクを外してみたところ,すぐにクランク軸から水がジャバジャバ出てきて驚いてしまいました。

普通,ここには水は入らないと思うんだけど(カンパならスルー?)

普通,ここには水は入らないと思うんだけど(カンパならスルー?)

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

クランク軸内の水は,たぶん,左クランクの接続部分(脱落防止穴?)あたりから入ったと思われますが,一度入ったら簡単に水が抜ける構造ではないので,早期に気が付いて良かったなと思っています。

一方,当初予想していたBBには,グリスが効いていたのか全く入っていませんでした。

BB側には入らなかったみたいです。

BB側には入らなかったみたいです。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

また,普段,サドルバッグは「濡れにくい箇所」という認識でいたのですが,長時間にわたって後輪が跳ね上げる水シャワーを浴びていると,簡易な防水構造になっていても,いずれは内部が濡れてきてしまうことが分かりました。

今後は,濡れて困る貴重品はジップロックに入れて収納しておこうと思います。

ある程度予想はしていましたが,サドルを引き抜いて逆さにしたら,ISPから大量の水が出てきました・・・。

ある程度予想はしていましたが,サドルを引き抜いて逆さにしたら,ISPから大量の水が出てきました・・・。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

イノテック105の雨中走行

今回の土砂降りライドは,先日再施工をしたばかりのイノテック105オイルにとっては,施工後初走行(涙)

マイカーにワックス掛けした途端に雨が降る,みたいな悲しさですが,イノテック105はかなり頑張ってくれました。

今まで使った,FINISHLINEの「CryTECH WAX」や「ROAD」はいずれも雨に弱く,家に帰ることには,チェーン泣きが始まっていました。

一方,イノテック105は雨の中を走り,一部水没したりしながら走ったにも関わらず,潤滑性能は全然落ちず,ず~っと無音でした(^^)

イノテック105は,雨で流出しやすい「オイル」というより,強固な「コーティング」のようなものだからか,雨に強いのかもしれません。

105を塗布して初回走行が土砂降りライド。でも,泥水を浴び続けていたわりにはキレイ。

105を塗布して初回走行が土砂降りライド。でも,泥水を浴び続けていたわりにはキレイ。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

ただ,せっかく再施工した直後にずぶ濡れで,気分的にイマイチなので,せっかく外したついでですし,もう一回塗布しておくつもりです(^^)

ブレーキパッド磨耗

雨中ライドした人なら分かると思いますが,雨の日はリムが汚れるせいで,ブレーキパッドがものすごい速さで磨耗していきます。

今回はほぼ新品のブレーキパッドだったのですが,半分近くまで磨耗した上に,異物がたくさん入り込んでいました。

マメに異物を取り除き,ヤスリ掛けして使用継続です。

ROADLITE補修箇所の様子

先日,巨大な釘がブッ刺さったリアタイヤ(IRC ROADLITE)。

セオリーどおりに内側からパッチを当てて修理した上に,トレッド面に開いた大きな穴をゴム糊で補修していました。

ゴム糊は郷土強度が全然無いので,トレッド面で磨耗してしまわないか心配だったのですが,やっぱりダメでした。

だみだなぁ・・・。

だみだなぁ・・・。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

まぁ,これは雨のせいというよりも,根本的にトレッド面に使うこと自体が間違っているような気がします。

こちらの修理については,また後日紹介です。

人材面の影響

「人材面」って,要するにおいらのカラダですが(笑)

今回は雨に遭遇するとは思ってなく,また,比較的近所の100kmプチロングなので,雨対策をほとんどしていませんでした。

手持の雨対策グッズは以下のものを持っています。

これら豊富な(?)雨対策グッズは何一つ持たず,下りの寒さ対策にウルトラライト・ウィンドブレーカー(パールイズミ)しか持って行きませんでした。

今回,唯一の雨対策グッズ。でも通気性がいいのよね・・・。

今回,唯一の雨対策グッズ。でも通気性がいいのよね・・・。

Nikon D600 + Nikkor 35mm F2D

風を防ぐには十分なのですが防水性能はイマイチなため,猛烈な豪雨を3時間も浴び続けた結果,頭の先からツマ先,ケツの穴まで満遍なく雨を浴び続けることになりました。

走っている最中から「さみぃ~,風邪ひくかも」と思っていたのですが,やっぱり風邪ひきました(笑)

さらに,頭が濡れたことで,雨と一緒に汗が目に入り込んで危険な状況でした(もちろん頭も冷えて寒いし)。

また,今回は手ぶら(ジャージポケットだけ)で走ったので,タオルや貴重品を入れる袋が無くて,結構難儀しました。雨宿りしても,ずぶ濡れの頭や顔を拭けないのは,結構キツかったです。

次回以降の100km程度のライドでは,最低限,これくらいの雨対策荷物は持っていこうかなと思います。

  • バックパック(ドイター・防水カバー付き)
  • レインハット
  • 防水のウィンドブレーカー
  • ジップロック数枚(貴重品・カメラなどを入れたい)
  • タオル数枚(拭くものが無いと辛い!)

まとめ

今回は,なんだかんだ言って,無事に帰って来れました。

この痛い(冷たい?)経験を生かして,次の土砂降りライドに邁進したいと思います!

そもそも雨の降りそうなときに乗らなければイイのですが,こんな激しい雨に打たれて走る苦行をしながらも,「こ,これはネタになるかも・・・」と心のどこかで喜んでいるのが悪いような気がします(笑)

雨が降りしきる中,前方の細い,暗い道に向けて再スタート。がんばれ,俺・・・。

雨が降りしきる中,前方の細い,暗い道に向けて再スタート。がんばれ,俺・・・。

SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
 
記事下用336×280
記事下用336×280
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

パーツ紹介記事(一覧比較)

おかいもの情報


コメント

  1. 名前:Shiro 投稿日:2014/09/13(土) 21:22:51 ID:962fcd8d9 返信

    そう,「雨水がフレーム内に残ってたら嫌だな~」という思いで,ISPやボトルケージを外して排水しました。

    そのままの状態で窓際で乾燥させること1週間。

    とりあえずは大丈夫だと思うのですが・・・。

    あと,ネタと安全は紙一重なのですが,さすがにネタのために危険は冒したくはないですね(^^;

    おいらの場合は,とても苦しくて投げ出したくなるようなときにも,「最後にはネタにするか」という励みになっています(笑)

    でも,今回みたいな状況(超土砂降り)でパンクなんかすると,さすがに気持ち折れそうだなぁ。

    あ,3年前にやってたっけ(笑)

  2. 名前:i-HTT-TM 投稿日:2014/09/12(金) 22:25:27 ID:0d9e6c51b 返信

    Shiroさん

    フレームに水が!!って書いてあったのでコメントおば。
    私のフレームも、先のロングライドで大雨の中走ったのもあり、帰ってきて洗ってしていたら水が少し入りましたが、カーボンフレームの水侵入は結構厄介な話なんです。

    Shiroさん宅にある自転車たちとLOOKを見比べてもらえば分かるかと思いますが、カーボンフレームは水抜き穴が少ないです。
    これは、アルミコンポジット部から先に水がまわらないというのもありますが、水抜き穴から水が入るとやばいから。と言うのもあります。
    何故やばいかと言うと、カーボン繊維は水を吸うと膨れて少し緩むんです。
    なので基本的に水が入るとやばいわけですね。
    (プロ選手のバイクを全力で水洗いしまくっているのは、水の量の加減ができているのと、バイク自体が数回の使い捨てだからです。)
    けど、どうしても水が入ることはあります。
    そのとき、少しなら対処しやすいのですが、厄介なのがたっぷり入った時。
    今回ShiroさんがBB下から出て、ISP抜いて反しても出たと仰っているのもそれなのですが、カーボンフレームは製作工程としてカーボン素材をパイプにするためにビニール風船を使用しています。
    で、このビニール風船は製作後はケーブルが中通しになるなどの理由がない所はこれといって取り除かれません。
    そのビニール風船の周りまで水がまわると、風船の中や風船とフレームの接点などが湿気たままになります。
    なので、自然乾燥だけだと当分「危険種」のままです。
    ドライヤーなどの乾燥方法も限度がりますが、なるべく暖かい部屋で除湿をしてサッと数日で乾燥する方が良いです。
    私は少しの水入りでしたが、それでも一週間は乾燥させました。

    ネタと安全は紙一重かもしれませんよ(汗)

  3. 名前:Shiro 投稿日:2014/09/12(金) 21:19:43 ID:3f777db98 返信

    >_toshiさん

    いやいや,さすがに「ネタになるぜ♪」と喜んでいるわけでは・・・(笑)

    正確には,

    「く,苦しい。なきたい。あ,でもネタにもなるか・・・」

    といった感じです(変わらないか・・・笑)

    _toshiさんもアメッシュですか。便利ですよね!
    雨宿りするか,突っ切るか,日常生活でも大活躍です。

    かなり正確ですしね!

  4. 名前:Shiro 投稿日:2014/09/12(金) 21:18:07 ID:3f777db98 返信

    >kさん

    本当,色んなところに水が入り込みますねぇ。

    クリンチャーだとタイヤの中にも入り込むそうです。
    バルブホールから入り放題ですもんね。

    今回は幸いチューブレスですから大丈夫だとは思いますが・・・。

    で,写真のキャプションご指摘,ありがとうございます!!

    冒頭の写真とラストの写真を入れ替えた際に,キャプションをそのままにしていました。
    さすがに,あの雨の中をD90は無理です~(^^;

  5. 名前:Shiro 投稿日:2014/09/12(金) 21:15:49 ID:3f777db98 返信

    >コルさん

    そう,ヘッドパーツはまずいかもしれないですよね。

    一応はシールドベアリングですが,あれだけ雨を浴び続ければ・・・。
    去年のメンテでばらした時もドロドロだったもんなぁ。

    LOOKのヘッドパーツは調整はすごく楽なのですが,分解は一気に面倒になる方式(HEAD-FIT)なので,ちとためらっちゃいます。

    3連休でばらしてみようかな・・・。
    情報,ありがとうございました~!(^^)

  6. 名前:Shiro 投稿日:2014/09/12(金) 21:13:04 ID:3f777db98 返信

    >ナナホシさん

    おいらも,「アメッシュ」というアプリを使っていて,とても重宝しているのですが,ヤビツには致命的な問題が。

    なんと,ケータイ電波が入らないのです・・・(涙)

    雨雲レーダーが稼動してくれれば,これから降るのか,もう止むのか,わかってすごく便利なんですけどねぇ。

    ヤビツ頂上にアンテナ立ててくれないかなぁ・・・。

  7. 名前:_toshi 投稿日:2014/09/12(金) 08:54:14 ID:48f8112ec 返信

    Shiroさん:

    >「こ,これはネタになるかも・・・」

    すごいブロガー魂!
    ネタのためなら何のその!って感じですね。

    ナナホシさんのおっしゃる雨アプリですが、自転車じゃない通勤時でも役に立ちますね。

    私は「アメッシュ」だったかな。

    雨雲の動きが読めるので、「雲が行くまで少し退社を遅らそう」とか「今のうちに駅まで行っちゃおう」とか出来るので便利です。

    お試しあれ。

    やっぱりなるべく雨中ライドは避けようっと。

  8. 名前: 投稿日:2014/09/12(金) 08:45:43 ID:c95cd6279 返信

    おはようございます。水抜きの記事参考になります。結構色んな所に入るもんですね~、覚えとかなきゃ。
    手ぶらプチロングだったってことは、Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dはどうやってもっていったんですか?まさかジャージポケット??

  9. 名前:コル 投稿日:2014/09/12(金) 08:38:22 ID:7b13b7ef6 返信

    Shiroさん

    雨中の裏ヤビツ、お疲れ様でした。
    ご無事で何よりです。
    土砂崩れなども怖いですから。

    写真では付いたままだったので念のためですが、
    愛車、ヘッドパーツの浸水は大丈夫でしたか?
    私は10年モノのMTBで雨の日も通勤していますが、
    数年ノーメンテで放置していたら(ひどい…)、
    カートリッジ式ベアリングがサビサビになっていて
    ぎゃあっと思わず叫んだ経験があります。
    その後は小まめにチェックする様にしてます。
    パーツ種にもよるかと思いますが、
    経験談として…(お恥ずかしい…)

  10. 名前:ナナホシ 投稿日:2014/09/12(金) 05:38:03 ID:0af0fc0cb 返信

    Shiroさん おはようございます。

    巷では「雨雲レーダー」なるアプリをスマホ
    に入れて、雨雲の進行を察知するのが、トレンドの様です。
    一度試してみられては!?
    GO雨!探知機、雨かしら、Amemilなどなど・・

    ネタのための豪雨苦行、頭が下がります!
    ( ̄∀ ̄*)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


Warning: file_get_contents(index.php): failed to open stream: No such file or directory in /home/garneau/www/wp/wp-includes/plugin.php on line 423