本・読書 一覧

重松清 『流星ワゴン』

38歳・秋

「死んじゃってもいいかなあ、もう・・・」

その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして・・・

冒頭から,すっかり重松ワールドにハマってしまいました。

主人公は38歳の永田一雄。会社はリストラ(嫌な言葉だ)され,妻はテレクラ,息子は登校拒否に家庭内暴力。家庭は崩壊し,絶縁状態だった父親も余命短く,生きる目的を失った主人公が駅のベンチで,つぶやいたのが冒頭の台詞。

でも,そんな永田にも幸せな時があった。しかも,ほんの数年前まで・・・

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重松清 『流星ワゴン』読破予告

爆破予告?

いえいえ,こちらは平和な読書のお話。

おいらは本屋が好きです。その気になれば,半日くらいぶらぶらしてても平気です(店は迷惑だろうけど・・・)

都内にすんでいた時は,毎週のようにバイクで神田界隈に出かけ,一日中本屋さんをはしごしていました(まぁ,なんてお金のかからないレジャーでしょう)。

今,おいらが使う小さな駅の横には,これまた小さな本屋さんがあります。夜11時までやっているので,会社帰りが遅くなっても大丈夫。ほとんど毎日立ち寄り,立ち読みしたり買ったりしています。

そして,気がつくと本棚には,まだ読んでいない本が山積みになっています。つまり,それもこれも,みんなこの小さな本屋さんが悪いのです。あ,たまに寄る,藤沢駅の大きな本屋「有隣堂」も同罪です。

我が家のお財布事情も考慮し,これからしばらくは,家にたまった未読本を読破していくことにしたのでした。そして,とりあえずは,重松清『流星ワゴン』を本棚から取り出し,読破することとしたのです。(その奥からは『ビタミンF』も出土してましたが・・・)

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角田光代『キッドナップツアー』

また角田光代の本を読みました。今度は,ちょっと「子供向きか?」とう感じの『キッドナップツアー』。だって,表紙はこんな感じだし,字は大きいし,ちょくちょく挿絵は入っているし・・・。

でも,そんな簡単なお話ではありません。子を持つ親(親を持つ子にも)にとって,おもしろく,また考えさせられる本でした。

見た目やタイトルとは違って,子どもとの接し方,子どもから見た親や社会の仕組み,他者との関わり方がメインテーマだと思います。
日々,子どもと一緒にお出かけしたり,食事をしたり,オモチャを買い与えたり,公園で遊んだりしている我が家ですが,子どもから見た僕らはどうなんだろう?ということを思ってしまいました。

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市川拓司 『そのときは彼によろしく』

久しぶりに,市川拓司の小説,「そのときは彼によろしく」を読みました。

そして,今回も,小さく感動してしまいました。

去年,「いま,会いにゆきます」を読んで以来,「Separation」,「恋愛写真」を読み,いずれの小説もおいらの趣味にあったものでした。

ゆっくりした時間が流れ,人付き合いがちょいと苦手な主人公がいて,そして,登場人物達の暖かさが感じられる。市川拓司の小説は,どれを読んでも,優しい気持ちになれます。

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角田光代 『対岸の彼女』

初めて角田光代さんの小説を読みました。前々から気にはなっていたのですが,まずは直木賞受賞作の『対岸の彼女』から。

物語は,現在(小夜子と葵),過去(葵とナナコ)の二つが一章ごとに書かれていきます。
子どもが3歳になって,近所の公園に「公園デビュー」したけれど,なかなか周りのお母さん達にとけ込めず,「公園ジプシー」(そんな言葉があるんだ!)となっていた主人公の小夜子。その小夜子が,停滞した生活サイクルから抜け出すため,明るい女性起業家,葵が経営する会社で働き始める「現在」から物語は始まります。

しかし,自由奔放に見える葵も,「過去」には小夜子同様,中学時代にはいじめに遭い田舎の女子校に転校していたのです。田舎の女子校は,典型的な女の子どうしの付き合いばかり。つまり,本当に仲がよいわけではなく,友達の輪に入ること,そのグループに入っていることが大事な友達関係。

しかし,そんな女子校であっても,どこのグループにも入らず自由に生きるナナコという女の子がいた。仮に,他の連中に無視されても,いじめを受けてスカートを着られたとしても,「そんなのはちっとも怖くない。私の本当に大事なものは,そんなところにはない」,と言い切るナナコ。そんなナナコに惹かれていく葵。

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記事下用336×280
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